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我が家にとうとう電気がつきました

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この度全盲夫婦の暮らす我が家に新しい家族が加わりましたので、合理的配慮として電気をつけることにいたしました。 同時に我が子との成長の記録もつけることにいたしました。 ごゆるりとお…
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2023年8月の記事一覧

親バカは今に始まったことではない

 ひなちゃんとの意思疎通が以前よりもできるようになってきた。ひなちゃんの声のレパートリーが豊富になったことや、動きで表現できることが増えたからだ。
要望があったら泣いて、満足したら笑ってというところからずいぶんと成長したものだ。
 まず「ひなちゃーん」と呼びかけると、気分が乗っていれば「うー」とか「おー」と声を出して反応してくれるようになった。最も機嫌が良かった時なんて「うぇーい」と返事をしたもの

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夏の醍醐味いっぱい里帰り

 帰省二日目は母の
「起きてー!朝ご飯食べよう。」
と呼ぶ声で始まった。
 台所に行くとすでに祖母(ひなちゃんにとってはひいおばあちゃん)、父母が揃っていた。兄は昔から朝が恐ろしく弱く起きてくることはなかった。
 私たち3人が席に着くと、懐かしい楕円形の木製テーブルは兄の一席を残しいっぱいになった。
 朝食は母の作ったおにぎり、味噌汁、卵焼きが並んでいた。どれも懐かしい味がした。小学生時代に運動会

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兄弟

 最近ひなちゃんの兄弟について妻と話すことがあった。ひなちゃんがもう少しで1歳を迎えようとする中で、子育てにも精神的に少し余裕が出てきたからかもしれない。
 ひなちゃんにもし弟や妹がいたらどうだろうか。まだ全く具体的なことではないのだが、そんなことに思いをはせるようになった。
とはいえまだまだひなちゃん一人を育てるのにも慣れないことが多い中で、今まで以上に大変になることは間違いない。大変というのも

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ただじゃ済まない里帰り

 実家への気軽な帰省は、ひなちゃんが生まれてから決死の覚悟で挑む大移動になった。
先日私と夫ひなちゃんの3人で実家に帰省した。目的は4年ぶりに地元で開催されたお祭りに参加することだった。
 私の実家は新幹線で1時間半、それから車で1時間行ったところにある。よく言えば自然豊かな場所、悪く言えば殺風景なド田舎だ。それでも、3人家族になって初めての夏を地元で思い切り楽しみたかったのだ。
 帰省する1週間

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