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20-21 フラム

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フラムの進化型キック&ラッシュ

フラムの進化型キック&ラッシュ

今一番試合を見ていて楽しいチーム、フラムを紹介します!
いや、ホントに全世界のどのチームよりもフラムが好きです。アーセナルやアトレティコなどもチェックしてますが、現在のところ、試合観戦の優先順位はフラムがトップです。それくらい、このチームに魅了されました。

現在、降格圏に沈むフラムですが、観るべきチームです。20代前半の若手が多く、プレースタイルはとてもエネルギッシュで溌溂としています。

具体

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フラム分析 その1

フラム分析 その1

今季から5バックを導入してアグレッシブなサッカーを見せているフラム。勝ち点が伸ばせず降格圏に沈んではいますが、攻守にわたってフィジカルベースでイングランドらしい戦い方をしつつ、現代サッカーのトレンドも踏まえた試合をしていて、観ていて面白いチームです。ここまで試合観戦の優先順位トップに据えて観てきたので、フラムについて4局面に分けて書いておきたいと思います。

フラムの攻撃フラムは昨シーズンはもとも

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フラム分析 その2

フラム分析 その2

前回からフラムについて4局面に分けて書いています。今回はフラムの守備フェーズについて書いておきます。

フラムの守備フラムの守備は5-4-1もしくは5-3-2で守備ブロックを組む構造になっている。ただし、人海戦術に近い守備になっており、戦術的に洗練されたものではないと思う。例えば、WBA戦の1失点目について見ると、デコードバ・リード、ロフタスチーク、アンギッサがそれぞれ独自の判断で動いているとしか

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フラム分析 その3  総括

フラム分析 その3 総括

20-21シーズンのフラムについての覚書第三弾です。今回は4局面のうち、攻守のトランジションについて書いておきます。そして、20-21シーズン前半戦のフラムを総括しておきます。

ポジティブトランジションボールを奪った位置が低ければ、近い位置の選手間でパス交換をしてポゼッションを安定させようとする。以前書いたように、低い位置からでもボールを運ぶノウハウは持っているチームだからだ。そして、左サイドか

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フラム vs ウェストハム

フラム vs ウェストハム

フラムについてまとめる記事を書きました。せっかくなので、実際のフラムの試合について書いてみたいと思います。今回は0-0とホームで引き分けたウェストハム戦を簡単に振り返ってみます。フラム側の試合運びは悪くないもので、今後に期待が持てる内容だったと思います。それでは、見ていきましょう。完全にフラム目線ですが…。

パーカー監督の解答以前、前半戦のフラムについてまとめる記事で、引いて守る時の守備の整備と

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エバートン vs フラム

エバートン vs フラム

月曜日から素晴らしい試合を見ました!新加入のマッジャの2ゴールでエバートンに2-0で快勝!次戦以降も楽しく観戦するために、完全にフラム目線で振り返っておくことにします。

パーカー監督の4-4-2エバートン戦のスタメンは、アレオラ、テテ、アンデルセン、アダラビオヨ、オラ・アイナ、ロフタスチーク、ハリソン・リード、レミナ、ルックマン、デコードバ・リード、マッジャ。注目すべきは、デコードバ・リードとマ

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7days 7points

7days 7points

フラムvsシェフィールドUは1-0でフラムが勝利。エバートン戦から7日間で3戦、2勝1分で勝点7を獲得した。これで勝ち点を22まで伸ばし、暫定ながら17位との勝ち点差を3とした。残留も現実的な目標として見えてきた。フラムはこの1週間で進化した。さらにいいチームになり、面白い試合を見せてくれている。この1週間のフラムへの記録を残しておきたい。

4-4-2の採用この1週間で、一番大きな変化は守備時に

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チームの成長を信じること

チームの成長を信じること

久しぶりのミッドウィークの試合。フラムはトッテナムと対戦し、0-1で惜敗しました。このゲームでは、フラムの同点ゴールがVARの結果、レミナのハンドで取り消しになりました。後日、来季からハンドのルール改訂が発表されるというニュースまで流れていました。色んな意味で注目を集めた試合になりました。この試合を観て、思ったことを書いておきます。

パーカー監督のゲームプラン2月以降、パーカー監督のゲームモデル

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フラム vs リーズ 雑感

フラム vs リーズ 雑感

今回は試合を見ていて感じたことを酔った勢いでただ書き殴った、メモ書きのようなものです…。

失った傲慢さフラムはアンギッサを起用した。アンギッサはパワーとスタミナはあるものの、攻守において判断が遅い、もしくは誤ることが多いと感じている。ピンポイントの途中起用ならともかく、先発起用はリスクが高いと思う。これは私の考えで、パーカー監督は違う見方をしているはずだ。今回は、リーズのアンカーをマンマークする

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フラム再生案

フラム再生案

インターナショナルマッチウィークを明けてフラムが苦戦している。アストン・ヴィラに1-3、ウルブスに0-1と連敗を喫した。この2戦で勝ち点を稼げなかったことは残留を目指す上でとても厳しい結果と言える。しかし、まだあと6試合残されている。出来るだけ勝ち点を積み重ね、最終節のニューカッスル戦まで望みをつなげたい。そのためにどうすれば良いのか、考察してみよう。

ゲームモデルを取り戻せ!マンチェスター・シ

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フラム分析Ⅱ

フラム分析Ⅱ

〜パーカー監督プレミアリーグ月間最優秀監督ノミネート記念〜

直近7試合で3勝3分1敗。勝ち点12を獲得し、降格圏脱出まであと少しと迫ったフラム。好調の要因は、パーカー監督の決断にある。その決断とは、ゲームモデルの変更だ。ウェストハム戦以降は1月までのフラムとは全く異なる試合運びをしている。どのようなモデルで試合に臨んでいるのか、書き記しておきたい。

新しいゲームモデル・攻守ともにボールに対して

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チームマネジメントと戦術 〜20-21 フラム

チームマネジメントと戦術 〜20-21 フラム

フラムは残念ながらプレミア残留を果たすことはできず、降格が決まりました。シーズン中盤はとても質の高い試合を見せていただけに、終盤の失速は正直予想外でした。また、その他の残留争いをするチームは軒並み尻上がりに調子を上げて勝ち点を獲得しており、フラムとは対照的に終盤戦を乗り切っています。これがプレミアリーグのレベルということでしょう。来シーズンチャンピオンシップを勝ち抜いてプレミアに戻ってくるためにも

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