- 運営しているクリエイター
記事一覧
ゆっくり、長く歩くこと
北欧文学ブックレビュー No.1
『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』トマス・エスペダル著 枇谷玲子訳
評者 山下泰春
酔い潰れて終着駅まで送られたことがある人なら分かるだろうが、深夜にそこから歩いて自宅まで帰るときほど惨めで孤独で、しかし自由な時間は存在しない。スマートフォンの充電も底を突き、タクシーを呼べるほどの金もなかった私だったが、幸いにも歩いて一時間半ほど
北欧映画が目白押し。
『特捜部Q-カルテ64』
デンマークの人気ミステリー小説を映画化した第4作目。すでに観賞しましたが、本作はシリーズの傑作の呼び声が高い仕上がりです。1960年代のデンマーク社会の闇をテーマにした作品で、非常に説得力があり見ようによっては非常に味わい深い余韻に浸ることもあるでしょう。
『ウトヤ島、7月22日』
ノルウェー映画。2011年7月22日に起きたノルウェーのウトヤ島で起きた、若者が集まる政
スウェーデン映画『エヴァとステファンのすてきな家族』
出演 : エンマ・サミュエルソン/サム・ケッセル/リーサ・リンドグレン
監督 : ルーカス・ムーディソン https://www.bitters.co.jp/moodysson/index.html
配給元 : ビターズエンド
スウェーデン人の半分が観たという映画
「ショー・ミー・ラヴ」でデビューした、スウェーデンを代表する若手映画監督の一人、ルーカス・ムーディソンの第二作。前作と同様、本作
スウェーデン映画 『太陽の誘い』
失意の女性を救った不器用な男の愛と祖国スウェーデンのきらめく夏
監督・脚本 : コリン・ナトリー
出演 : ロルフ・ラスゴー、ヘレーナ・ペリストレム
スウェーデン映画 : 118分
写真提供 : アルシネテラン
誰しも、生きていて自らのアイデンティティに揺らぎを覚えることは一度や二度ではないと思う。自分が足下から消え入ってしまいそうな不安を覚えるのだ。そんな自分を早く取り戻すための特効薬は、立