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(T85) 運がビジネスにもたらす影響力を侮ってはいけない。なぜ成功者を模倣しても成功できないのか。自分も成功する確率が高まるが、その人の幸運までは真似ることができない (2021.8.4) by チェンウェイ・リュウ より抜粋加筆しました。

⑴ 成功者のノウハウを模倣することで自分も成功する確率が高まる、という考え方は根強い

しかし、その人の幸運までは真似ることができない。


現実には「運」という要素が、成否を左右するにもかかわらず、
運の影響力が過小評価されている。

反対に、あらゆる成功を幸運によるものだと、
片付けてしまう人もいるが、これも問題。


⑵ そこそこの成績の場合、成功に対する私たちの直感は正しいことが多い

①以下の世間一般に受け入れられている通念は、
「悪い成績から優れた成績に変わった人」について話している場合は、完璧に理にかなっている。

Ⓐ一生懸命働けば働くほど、幸運に恵まれる

Ⓑ幸運は用意された心のみに宿る


②しかし、「優良から超優良になる」のは別の話。

Ⓐ以下は重要で、優秀さやグリットを上回る力を持っている。
「適切な時に、適切な場所にいること」

問題は、成功を収めた経営者が、以下の傾向があること。
「必要以上に過去の実体験に基づく推定をする」


Ⓑそこそこの成功を収めるには、以下。
「大きな努力やグリットのほうが、
運よりも重要な役割を果たす可能性が高い」


③しかし、大きな努力やグリットの2つの要因のおかげで、
「優良」から「超優良」になれる可能性は低い。


運が果たす役割の大きさを認めないと、
みずからすべてをコントロールできるという錯覚を起こし、
自信過剰になる。

いずれも、無数の企業をダメにした2つの危険なバイアス。


⑶ ビジネス教育で運の役割に関するバイアスをなくす

マネジメントにまつわる研究と教育は、
「優良」から「超優良」に変わる方法に関する規範的な理論にたびたび目を向けるが、これは問題が多い。

ビジネスの世界では、
幸運抜きに「超優良」になれることはそうそうないから。


ビジネスの教育者である我々は、以下と自覚すべき。
Ⓐ「不合格から合格ラインに達するように」手助けできる
Ⓑ「並外れて成功する方法」を教えられることは少ない


①問題の一部は、我々のDNAが最も成功した人々を模倣するようにできていること。

しかし、現代社会で最も成功した人々が、その事実を見逃すと、私たちは彼らの成功を称賛し続け、以下のようになる。
「実力とは関係ない不公平さを加速させ、不正を招く」


②それを考えると、同じような成功を期待して、
人生の成功者をただ模倣しても仕方ないことがわかる。


しかし、勝者になったら模倣すべき行動もある。
慈善事業のために、自分の富と成功を使う人々の例。

自分が幸運に恵まれたことを十分に理解して、以下こそが心から尊敬するに値する。

「何もかもを我がものにしようとしない勝者」

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