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(T44) 日本企業は、新しいことへのチャレンジをしない体質になっている。その姿勢は経営者だけではなく、社員にも当てはまる-2(2020.9.2) by 岩崎博充 より抜粋加筆しました。

⑸ なぜ、日本企業は世界に通用する技術開発や販売戦略を立てられないのか

その背景には、以下があると指摘されている。
「冒険を冒さない、リスクを取らない企業体質」


【例】OECDがまとめた、
「各国産業部門の海外由来研究開発費の比率」を見ると、日本はOECD中最下位。

海外企業と提携する、あるいは国際機関や、
海外のファンド等と資本提携して研究開発を行っていない、という意味でもある。

それだけ日本企業が海外との共同研究に消極的。


⑹ デロイトトーマツの「第4次産業革命における世界の経営者の意識調査(2020年版)」によると

<グローバル>
●包括的、統合的な戦略がある(10%)
●より幅広い全組織的な戦略の策定に着手(23%)
●必要に応じた特定分野・目的ごとの戦略がある(47%)
●正式な戦略はない(21%)


<日本>
●必要に応じた特定分野・目的ごとの戦略がある(86%)
●正式な戦略はない(14%)


【レポート】
①日本は、「包括的総合的な戦略がある」、
あるいは「より幅広い全組織的な戦略の策定に着手している」と答えた経営者が大半。

②包括的、総合的な戦略の多い世界と比べて差がある。
世界のトレンドに乗り遅れている。


Ⓐ「ユニコーン」と呼ばれる企業の数が、その国の新しいビジネスの可能性を示すものとして注目される。

日本は2020年2月の段階で7社しかない。

米国や中国は200社を超えており、
イギリスやインド、ドイツ、韓国では2桁を超えている。

こういう点でも日本のビジネス界のリスク回避傾向が、
見て取れる。


Ⓑベンチャーキャピタル投資額の対GDP比率は以下。
中国は0.79%
アメリカは0.4%
イスラエルは0.38%
日本は0.03%(20分の1~10分の1)


⑺ 古い体質が企業の成長の芽を潰している?

日本企業は、新しいことへのチャレンジを、
しない体質になっている。

その姿勢は経営者だけではなく、
1人ひとりの社員にも当てはまる。


ある外資系企業で海外にある本社から赴任してきた社員に質問されたことがある。

「なぜ日本人は、上司が任せると言っているのに、
詳細に報告してコンセンサスを得てから行動を起こすのか。


そんなことをしていたのでは、
ビジネスチャンスを逃してしまうと指摘するのだが、どうしても自分1人で決断して行動に移すことが苦手なようだ。
その理由は……」


その質問の答えがあるとすれば、
日本の雇用形態に問題がある。

責任を取りたくない、自分1人で判断して失敗した場合、
責任を取って会社を辞めるようなことになれば、以下の可能性が高い。


①転職は不利
②場合によってはその後の人生に大きなマイナスをもたらす

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