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(T75) 幸せな組織をつくれる人と、不幸にする人の決定差。面倒な仕事に挑み生産性高める為に必要なこと-1 (2021.5.15) by 矢野和男 より抜粋加筆しました。

⑴ 世界は以前にも増して移ろいやすく、予測不能になった。企業は「いかに変化に適応するか」という競争にさらされている

今後のマネジメントに重要となるのは、
孤立やパワハラなどの組織の病を予防するために、適切な介入・施策を行い、「組織を幸せな状態に保つ」こと。


⑵ 幸せな人・幸せな組織は生産性が高い

①われわれは、幸せと仕事や健康との関係について、
「仕事がうまくいくと幸せになる」「健康だと幸せになりやすい」というふうに考えがち。


②実は、20年間あまりのポジティブ心理学や、
ポジティブな組織行動の研究が明らかにしたのは、因果関係はこれとは逆だということだった。

「幸せだから、仕事がうまくいく」、すなわち、
幸せにより生産性や創造性が高くなり。
「幸せだと、病気になりにくく、なっても治りやすい」


③研究によると、主観的に幸せな人(幸せだと感じている人)は、
仕事のパフォーマンスが高い。

具体的には、幸せな人は以下。
・営業の生産性は30%程度高い。
・創造性では3倍も高い。
・健康で長寿で、結婚の成功率も高く、離職もしにくい。

・幸せな人が多い会社は、
そうでない会社よりも、1株あたりの利益が18%も高い。

このようなエビデンスに基づく知見が続々と得られた。


⑶ 幸せだと生産性が高まる理由

スマホを用いて行われた大規模な実験:
2万8000人の被験者がスマホに実験用のアプリをインストールし、
アプリからの指示に従うという実験を行った。


このアプリは、時折、「今、何をやっていますか」、
「今、どんなムードですか」という簡単な質問を被験者に聞いてくる。被験者は、約1ヶ月間この質問に答えた。

この実験において、「ムードが低下している」と答えた人が、
それから数時間の間に増やした行動が明らかになった。


【行動①】スポーツや散歩などの気晴らしになるような活動。

【行動②】「いいムードです」と答えた人が、それから数時間のうちに増やした行動は以下。

Ⓐいいムードで幸せな人は、
面白くなくても、やらなければいけない活動を増やした。


Ⓑしんどくても、面倒くさくても、やらなければいけないことを、
より多く行うようになっていた。

仕事では、工夫をしたり、人に頭を下げたり、以下で、結果は大きく異なってくる。
「未経験のことに背伸びして挑戦できるかどうか」


主観的な幸福感やいいムードは、
このような工夫や挑戦を行うための「原資」となる精神的なエネルギーを与えていたということ。


【行動③】幸福感が低くなって、精神的なエネルギーや、
精神的原資が低下すると、気晴らしなどに時間を使うようになる。

この場合、必然的に、しんどくて面倒なことは、先送りされる。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp