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(T97) 中国人エリートが、日本のサラリーマンに感じた「恐ろしさ」。時流に合っていないと分かっていても、変えようとしない傾向がある-1 (2020.9.15) by 小野 りつ子 より抜粋加筆しました。

⑴ 筆者が初めて日本で仕事をしたのは25年ぐらい前

①日本のビジネスマンと仕事をして驚いたのは、
2週間ごとに担当者が次々と交代すること。


新しく来た担当者は、いきなりプロジェクトの担当になった。
にもかかわらず、困っている様子もなく、
前任者の後を引き継いで作業を進めていく。


②そして2週間後にまた別の担当者が来て交代。

不思議なことに、途中でキーマンとなる人が抜けても、
現場はまったく混乱しない。

 
③詳細が書かれたマニュアルを全員で共有しているから、
作業が属人化していないことに気づいた。

そのマニュアルさえ読めば、
担当者が交代しても混乱しないようになっていた。

 
⑵ 筆者は、日本企業は自分たちの作ったマニュアル体制によって、
世界から遅れをとっていることを感じる


日本企業のマニュアルやシステムは、
担当者が代わっても、キーマンがいなくても、海外で作業を滞りなく進められるほど優れている。

①本当は帰れるのにダラダラと会社に残る「残業泥棒」
②決められたことしかできない「マニュアル人間」
③日本企業を見渡せばそこら中にいる「非生産的」な社員


⑶ 日本人は一度作ったマニュアルやシステムを変えることを避けようとする

それが時流に合っていないと分かっていても、
変えようとしない傾向がある。


【傾向①】マニュアルに縛られすぎて、
行動を制限されても何も疑問を感じない。

こういう人は、中国語で言うところの以下。
「機器人(ロボット)人間」


【傾向②】たとえマニュアルがなくても、
「見えないマニュアル」に従う人間になっている人も大勢いる。

上司から言われたことに従い、以下のように理由を付けてひたすら今までのやり方を踏襲する。

ⓐ前例がないことはしない

ⓑこの業界では当たり前で、
うちの会社も長年それで問題なくやってきているから

これでは、マニュアルに従っているのと変わりない。


この「マニュアル思考」が、
日本が世界で勝てなくなっている原因の一つではないか。

今は世界の変化は速く、
2、3年で古いサービスは新しいサービスに取って代わられる。
変化を恐れていたら、時代の流れに取り残されてしまう。


【傾向③】日本では一般社員に決定権は与えられていない。
一日の仕事が終わったら日報を書いて報告し、
上司のゴーサインが出るまでは次のステップに進めない。


報連相が徹底されているが、以下と感じる。
「報告業務に時間を取られ過ぎ」

そのような体制が整っているからなのか、
上司から指示をしない限り、行動を起こさない人もいる。

そういう人を以下と呼ぶ。
「指示待ち人間」


指示待ちタイプの人は、自分の頭で考えることができない。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp