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(R11) シリコンバレーのほとんどの有力経営者は皆、キャンベルに教えを請うたと言われるほど企業成長に貢献した伝説のコーチ-2 (2021.4.8) by 小寺昇二 より抜粋加筆しました。

⑸ グーグルの経営者を育成してきた「1兆ドルコーチ」に学ぶ

2019年11月に日本で発売された、
『1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』はビジネス書のベストセラー。


最も重要な経営資源である「人」=経営者を育て、
企業成長に貢献した伝説の「コーチ」であり、2016年にこの世を去ったビル・キャンベルについて、グーグルで薫陶を受けた者たちが記した書籍。


グーグルでは、ラリー・ペイジだけではなく、
CEOの重責を全うしたエリック・シュミット、その他幹部が皆キャンベルのコーチングを受けていた。

シリコンバレーのほとんどの有力経営者は皆、
キャンベルに教えを請うたと言われるほど影響力があった。


日本では、経営者に寄り添って、
万事相談に乗る少しシニアな社外アドバイザーのことを従来は「メンター」と呼ぶ。

海外では「コーチ」という言葉が、
使われることが多い。


ここでは、経営者(経営陣)に対して、
正しい意思決定が出来るようにサポートする者とする。


キャンベルが担った役割、
つまり経営者たちに対するコーチングのユニークさは以下。

彼がアメリカンフットボールのヘッドコーチを、
長年務め成功した人物であったということに拠っているように思う。


つまり、企業、そして経営陣を一つのスポーツのチームと同じように捉え、以下の形でコーチングを行った。

①チームとして機能させる「チームワーク」を重視し、
それを経営陣にも求める

②我の強い天才たちがチームワークを発揮するために、
「信頼」や「人間性」といったものを自身の行動で示しながら、一人ひとりと向き合い、特性を理解しながら育成にも配慮する


ここから日本の企業が学べることは以下。

「経営陣全体の「コーチ」がいて、
文化、戦略の継承、そして育成を「チーム」として行いながら内部論理だけではない外部からの視点をインプットしていく」


あくまでも経営陣をチームとして機能させ、
継承しながら、経営改革を実践するような意識付けを図っていくのがコーチの本来の役割。

スポーツのコーチがそうであるように、
コーチ経験を積んでいくことによって、プレーヤー=経営者を育成していける優れたコーチになるのは可能なことだと考える。


折しも、2014年の会社法の改正による、
社外取締役要件の厳格化以降、「形だけの」社外取締役ではなく、本当に会社のガバナンスに資する形での社外取締役が求められる時代になっている。


経営者の育成で、以下が、
イノベーションや経営改革を実行する経営者の確保・育成という観点で、日本の産業界にも必要なのではないか。

「社外の人財を活用した新たなシステム」

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp