見出し画像

(U82) 「1 on 1」と「2 on 2」の違いってなんだろう? 近年1 on 1が多くの企業で取り入れられているが、「問題の捉え方を1対1で変えること」はなかなか難しい (2021.4.20) by 宇田川元一 より抜粋加筆しました。

⑴ 2020年に筆者が実施した「2 on 2」の講座に参加された柳川さんが、その後自社で2 on 2を実施した経験


筆者が興味深いと思った3点。

【興味①】自分のモヤモヤを大切にする

【興味②】自分の身に起きていることは、
組織的な課題とつながっている可能性がある

【興味③】懸案の問題が解決したわけではないが、
問題の意味自体が大きく変わった


⑵ 2 on 2は、組織の中での大小様々な問題を、より良い状態へ変えていく方法

①自分が感じているモヤモヤ感を大切にしながら、
「妖怪」の生態研究を進め、組織の慢性疾患へのセルフケアが、徐々に構築されていく過程は、理想的な流れ。


②懸案の問題は解決していないが、
問題の意味が違うものに変わっていくのが、2 on 2の大きな特長。

問題の持つ意味が変わると、
やれそうなことと、やるべきことがはっきりしてくる。


⑶ 2 on 2が、慢性疾患へのセルフケアになっている理由

【理由①】マネジャーとして社内で実施するときは、自分たちが、
日頃は話し合えていないが、大切なことについて話すことが重要。


【理由②】その際に、2 on 2という名前にこだわる必要はない。

必要であれば5人で実施したり、
部署全体でいくつも4人1組をつくってやったりすることもできる。

通常は1時間程度実施するが、柳川さんの場合は、
2時間半で実施された点も参考になる。


【理由③】2 on 2はマネジャーが、
部下たちにやらせるものではない。

自分の課題からスタートして、
そこからみんなでその問題について考えるもの。


⑷ 「1 on 1」と「2 on 2」の違い

①別の荒金さんのINSIDESチームは、
2 on 2の開発にあたり共同研究を実施してきた。


荒金さんのお話で興味深いのは、以下の3点。

【興味①】すれ違いに向き合う大切さ

【興味②】組織の見えている風景が変わる

【興味③】相談を受けた人(外部の人・支援者)は、
問題について考えることを手伝う存在である


②様々な人事アセスメントサービスがある中、
最近は心理状態を可視化する技術が進んでいる。


しかし人間同士のすれ違いを解決するテクノロジーは、
今だ存在しないということなのでしょう。

しかしテクノロジーで解決できないなら、
人が話し合えばいい、という単純な話でもない。


③近年、1 on 1が多くの企業で取り入れられているが、以下はなかなか難しい。
「問題の捉え方、組織の見える風景を1対1で変えること」


2 on 2の特長は、単に問題と向き合うのではなく、以下。

「複数の他者を交え、
問題について、少し距離を取って眺めてみること」

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp