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(T53) いつもと違う発想やよりよい結論を導くには、①意識していろいろな切り口を検討する ②選択肢を広めに検討する ③小課題を徹底的に洗い出す-2 (2021.2.26) by 清家茂樹 より抜粋加筆しました。

⑸ 「答えがないこと」を考えるためのヒント

【学習法④】どのような選択肢・対策がよいのか?

チュートリアルで面白いのは、学生の結論に対して、
教員が模範解答を配ることも、「正解」も示さないこと。


そもそも与えられるテーマは、
「答えがないこと」だから。

正解を示す代わりに、
教員は以下のようにひたすらに「思考の過程」を問う。

【過程Ⓐ】根拠と前提を確認しながら
【過程Ⓑ】ひとりよがりにならずに
【過程Ⓒ】よい発想と説得力を合わせもった結論を持つ

これを週に1回のペースで行う。


【学習法⑤】 「答えがないこと」、つまり、
初めての状況や、新しい課題に対しても、自分の頭で考え、以下のトレーニングを積む。
「ひとつひとつ分解し、整理しながら、
最後まで自分で答えを導き出す」


⑹ 重要なのは、「小課題」を徹底的に洗い出すこと

【具体例】コロナ禍によって大学の授業は、ほとんどがオンラインに切り替わった。

そこで、大きな課題に直面する。
その課題とは以下。
「オンライン授業で学びの質を確保する、
できるならよりよい学びにするにはどうすればいいか」


思考の3ステップの、
【思考ステップ①】何が課題(目標)なのか?
【思考ステップ②】これまでに何が明らかになっているのか?

ステップ1で見えた課題を「小課題」に細分化すること。


小課題として、ありとあらゆる「質問」を洗い出す。

①オンラインのよい面は何か
②オンラインでできないことは何か
③オンラインでできないことを補うにはどういう方策があるか
④オンラインでも学生の意欲を保つにはどうすればいいか


⑺ 小課題がはっきりすれば、それに対する現時点での最善の答え(対策)を、類似ケースを参考にしながら考える

【答え①】以下に対する結論を導く。
【思考ステップ③】どのような選択肢・対策がよいのか?


このケースでは、以下を結論とした。
「双方向性を意識して、
学生自身が参加する演習を多く取り入れること」

以前と同じ講義をオンラインで行なうと、
どうしても学生の意欲や集中力はそがれてしまう。


そうさせないため、以下により理解できる。
【理解Ⓐ】学生が参加するスタイルが大切
【理解Ⓑ】この思考の3ステップ


【答え②】「1. なにが課題(目標)なのか?」については、
ある問題に直面することでおのずと見えてくることがほとんど。

いつもと違う発想やよりよい結論を導くには、以下が大切。

Ⓐ意識していろいろな切り口を検討する
Ⓑ選択肢を広めに検討する


そのために、以下を意識する。
「小課題を徹底的に洗い出すこと」

質問形式で気になることをどんどん書き出す。
「質問の質」が上がることで「思考の質」も上がります。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp