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年を取ることは意外にも悪いことばかりじゃない

ウィズコロナになったものだから、今年は久々に友達と食事に行きました。パステル中野店に行ってみたのですが、美味しかったです。

10年来の友達なので、出会った頃と比べてお互いに年も取っているわけです。

若い頃は年を取ると出来ることが減って、人生は右肩下がりになると思っていました。しかし実際に年を取ってみると、できることが増えて案外悪くないなという話をしたのでした。

友達も自分の可能性を広めるべく色々勉強していたり、学生時代の同級生の中には長年の積み重ねの末にようやく芽が出始めた人たちもいると話していました。

今回はこのときの話を基に、年を取っても意外と悪くないことについて書きます。

若い頃は解らないことやできないことが沢山

若い方ができることが多いと一般的には言われています。私も若い頃の方が色々チャレンジできて、できることが多いと思っていました。そして年を取ると選択肢がドンドンなくなっていくと思っていました。

しかし振り返ってみると、若い頃は知識や経験が少ないがゆえに無知であり、無知だから当然ですが、無知であることに気付ける知識や経験も足りません。

日本は若さを称賛し、年を取れば取るほど衰えるというイメージがあります。古来より萌のような未完成のものを好む文化もあります。いい年して○○みたいな揶揄もよくあります。

でも若いと無知ゆえ失敗やケガもしますし、選択を間違えたり、視野が狭くて一つのことに固執したりします。

昔は解らなかったけど今なら解ること、昔はできなかったけど今ならできることがあるのです。

できることが増えた

仕事で増えたできること

年を取れば取るほどチャンスが減るというけど、そうじゃないと思います。

年を取って、仕事でもプライベートでもできることが増えました。知識とかお金が若い頃よりもあるからです。

仕事では専門性が高まって自信を持てたり、顧客の課題に対する理解度が上がったりしています。社会の仕組みやビジネスを理解するにはそれ相応の経験が必要ですから。

マネジメントも若い頃より上手くなったと感じています。もっとも若い頃はマネジメントをやり始めたばかりだったので、当然と言えば当然ですが。

このように年を取っても劣化ではなく上達ができるのです。

プライベートで増えたできること

趣味でも作曲を始めたり、プロボノなどに手を付けてみたりしました。知識や思考力、社交性、社会の仕組みの理解などは若い頃より上がっているため、活躍の場が広がっています。

年を取ると頭が鈍くなって思考力が落ちるなんて幻想です。知識や経験が増えた分、思考力は高まります。脳科学でも脳は鍛え続ければ老化しないことが解っています。

クリエイティブワークなども、若い頃は根拠なくなんとなくこれが好みだとか気に入ったという基準でやっていました。

年を取ると、こういう理由でこの表現がいいと思うとか、いきなり手を動かして作るのではなく、コンセプト作りから設計~制作とプロセスを経て作るようになりました。

また若い頃は自己流をカッコいいと思っていましたが、年を取ってインプットを重要視できるようになりました。

解ることが増えた

若い頃は政治的事情とか社会の仕組みなんて解らなかったです。専門性にばかり関心が向いていましたし、価値観の違いにもあまり関心がなかったですね。

また年を取って経営理論や金融、会計など難解なことも理解できるようになりました。

本を読んでいてても、若い頃は知識として「へ~、そういうことなんだ」と吸収していましたが、年を取ったら「解る解る、そういうことってあるよね」と思えることが増えました。

学習力はむしろ上がった

昔からよく言われてきたことに、記憶力は20歳をピークに落ち始めるから学習力もそれに合わせて下がっていくという話があります。30歳になるともう新しいことを始めるのはほぼ無理だという話もよく聞きました。

実際にその考えを反映してか、未経験からできる正社員の仕事は年齢上限がほぼ30歳くらいまでです。正社員未経験の人向けの就職サービスも20代限定だったりします。

しかし学習力は年を取って上がると私は感じています。

新しいことを始めても、既に知っている分野と照らし合わせて考えることができるので、理解が速いのです。また論理力や読解力も若い頃より高まっています。それゆえ学習効率は若い頃より上がっています。

先ほども書きましたが、最近の脳科学では脳は20歳をピークに老化することなんてなく、いくつになっても鍛え続ければ衰えません。また筋肉のように鍛えれば鍛えるほど強くなることが解っています。

対人関係も上手くなった

年を取ると色々な人を知ったり、色々な仕事や趣味、価値観を知ったりします。コミュニケーションの経験値も積み重なります。そのため対人関係が上手くできるようになったと感じます。

もちろん嫌な人とか関わりたくない人はいますし、絶対に合わないという人もいます。そしてそういう人を避けた結果としていい人が多い場所にたどり着いたというのもあると思います。

特に違いを感じるのが、初対面の人とか仕事で関わる人からの評判が上がっていることですね。

また若い頃は新しいコミュニティに入るときはちょっと不安を持ちながら入っていったものですが、今は余裕を持って入っていくことができます。

終わりに

世の中は若ければ若いほどチヤホヤされ、若くして〇〇を達成ということに価値が見出されています。

しかしもしかしたら横並び文化がそういう価値観を作っているのかもしれませんね。

ここまで書いて来たように、年を取ると年を取ったなりに色々学んでいます。成熟はしていくものです。

こういう風にプラスに捉えて、常に新しいことを始めたり、新しいコミュニティに入って行ったりすることが人生を豊かにしていくかもしれません。

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