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【読書】TIME SMART|幸福度を上げるためには時間にゆとりを持とう

TIME SMARTという本を読みました。とてもいいことを知ったと感じました。同時に今までの人生が空回りしていた理由も解りました。

近年は心理学で時間の価値が研究されています。研究結果によると、時間にゆとりを持てるようになると、年収が大幅に上がるのと同じくらいの効果が幸福度に対してあるそうです。

それでは振り返ってみましょう。

世の人たちは時間をおろそかにしてお金を求めている

お金は大事です。そして私たちは子供の頃から競争を求められ、子供の頃から勉強を頑張って出世してお金を沢山稼ぐことが模範的なことだと教えられます。

大人になると給料を気にし、頑張ってスキルアップして昇給を目指すようになります。

日常生活では少しでも安く手に入れるためにネットショップを探し回ったり、実店舗をはしごしたり、人によっては値切り交渉をしたりします。

本書にも書いてありますが、ガソリン代がちょっと安いからと遠くのガソリンスタンドに時間をかけて通うと言う話も聞きます。サービスエリアにあるガソリンスタンドが1L当たり数円安いからと、客が殺到しているニュースを見たことがあります。そこまで行くのにお金と時間がかかるのにです。

このように私たちはお金に縛られて生きています。お金こそ至上、お金ほど大事なものはないというイメージを持っています。そしてお金のためには時間を惜しみません。ハードワークしてお金を稼いだり、安さを求めて時間を変えてお店に通うのです。

タイムリッチとタイムプア

お金に追われてしまうと時間がなくなってしまいます。時間にゆとりがなくなると、常に何かに追われて余裕が持てず、ストレスが溜まっていきます。自分がやりたいこともできなくなりますし、家族や友達などの大切な人との時間もなくなってしまいます。

このように時間がない状態をタイムプアであると本書では書いています。一方で時間にゆとりがあったり、やりたいことに時間を使えたりする状態をタイムリッチと本書では書いています。

不思議なことにお金もステータスもある人が不満だらけで散在していることがあります。収入が高い仕事ほどハードワークですので、お金があってもタイムプアだとストレスが多いのでしょう。

タイムリッチな状態になると、好きなことや創造的なこと、大切な人と過ごす時間を持てるため、幸福度が上がるようです。そんなに時間に余裕があれば幸福度は上がるでしょうね。

タイムリッチになるための方法

本書ではタイムリッチになるための方法が多々紹介されています。重要度と緊急度で後回しや削除などの対応をする、家事などの代行サービスを使うなどです。

あるいは出世してハードワークするよりも、ほどほどのポジションであまり残業しないでプライベートを大事にするという選択肢もあると書かれています。

詳細は本書を読んでみてください。

タイムプアだから上手く行かない

私自身を振り返ってみると、本書を読んだ後では私は今までずっとタイムプアだったと解りました。

仕事はほぼ定時で終わらせていましたが、コンプレックス漬けゆえ、もっと頑張らないとと言って睡眠時間を削って、やりたいことも我慢して、ひたすら自分を追い込むべく勉強に励んでいました。

生活の全てが苦行と言わんばかりの生活をしており、家族との時間もないがしろにし、楽しいことも全然やらずに年を取ってしまいました。

そして疲労から倒れたり、ダラダラとネットサーフィンやゲームばかりしてしまったり(今思うと疲れている証拠だったのでしょう)、思うように集中できなくてイライラしたりしていました。

結果的に何かができたわけでも、何かが身に付いたわけでもなく、ただ頑張ったという自己満足しか残りませんでした。

そして気付いたら自分自身も結構年を取っていて、親もかなりいい年齢になっていました。

親との時間をあまり大切にせずに親がいい年になってしまいました。今更後悔しています。

タイムリッチになれば上手く回り出すと期待したい

ただがむしゃらになっても疲労から空回りし、時間がないことでイライラしてしまうと気付きました。

だったら好きなことや楽しいことをトコトン楽しんでみたらどうだろう?というのが今年くらいからようやく始めたことです。

幸いにも自分の裁量で仕事できる環境にいるので、毎日定時で終わって、毎日趣味を楽しんでいます。苦行なんてせずともこんなのでよかったのです。そして楽しいからドンドン上達するのです。

かつて学生時代、私は自転車をやっていました。苦行のごとく自分を追い込まねばと競技志向の先輩たちが言っていました。しかしその先輩たちは練習が続かないと悩んでいました。そして中途半端なまま引退していきました。

一方で私は走ることを楽しみ、その先輩方の半分、下手したら3分の1くらいしか練習していませんでした。しかしその先輩たちの全力と、私が雑談しながらダラダラ走るタイムが同じくらいでした。

どれだけ苦行に耐えて頑張ったかよりも、どれだけ楽しくのめり込んだかの方が上手く行くんだなと思います。強迫観念では上達も継続もできません。

改めてこの経験は大事なんだなと思います。苦行とか強迫観念なんて捨てて、タイムリッチに楽しく色んなことを経験していきたいと思います。

終わりに

タイムプアとタイムリッチという概念、時間の価値について本書で学んだことで、人生を振り返って気付きを得ることができました。

お金を求めても上手く行かない、人生が上手く行っていないと感じる、幸福感を感じられない、ストレスが多いという方は、本書を読んでみてください。

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