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Bicerinの料理教室 番外編 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のリキュール 〜アルケルメス〜

イタリア、・トスカーナ州の州都フィレンツェに世界最古の薬局と呼ばれるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会があります。その歴史は1221年に遡ると言われている歴史のある教会です。

イタリアの古都、フィレンツェ。中世の街並みがそのままに残る世界遺産のこの都市は、ルネッサンス発祥の地、メディチ家の栄華を伝える街としても知られています。その市街の一角に、世界最古の薬局として800年もの歴史を誇るサンタ・マリア・ノヴェッラは当時の面影そのままに佇んでいます。歴史あるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会を運営するカトリックでも最も古い修道会のひとつ、ドミニコ修道会の教義、癒しの実践として生まれたサンタ・マリア・ノヴェッラのプロダクトは、創業当初の教えを頑なに守り続けています。
「香りの芸術」と称されるフレグランス、伝統のレシピで作り続けられる「癒しの芸術品」。その多くは、ヨーロッパの歴史とともに歩み、メディチ家、ナポレオン、王侯貴族たち…現代でも多くの作家、俳優など著名人に愛されてきました。フィレンツェという街が持つ芸術的な空気、歴史、文化、そのすべてを癒しの思想と共に封じ込めたサンタ・マリア・ノヴェッラ。癒しに満ちた高貴な香りをご堪能いただき、“フィレンツェ・スタイル”の豊かな時間を日々の中でお愉しみいただけることこそサンタ・マリア・ノヴェッラの願いであり誇りです。
サンタ・マリア・ノヴェッラHPより
https://www.santamarianovella.jp/3storia/storia0.html

そんな彼らは今でも修道士秘伝のレシピの薬草酒や香水などを作っており、今回ご紹介するアルケルメスもその一つ。
1743年に作られたレシピで今も変わらず作り続けられています。


そしてこのリキュールの一番の特徴である真紅の輝き!その赤い色素は、同じくイタリアのリキュールのカンパリなどにも使われているもので100%天然色素から作られています。
ただしエンジムシと呼ばれる、サボテンにつく甲虫であるカイガラムシの一種から取れるもの。
*エンジムシの画像は自主規制!!

また、今では他のメーカーからもレシピを再現して販売していたりもします。

ペリーニ社のものも今では有名です!

そしてこのアルケルメス。
イタリアのお菓子を作る際にはよく登場します。
用途はスポンジに染み込ませて色付けと甘味付けをすることで、味の深みと華やかさを出すのに重宝します。
特にズッパ・イングレーゼというお菓子には欠かせません。

イタリア菓子で赤く染まったスポンジを見かけたら、是非お試しください。
修道院の歴史の重みを感じる味わいをお約束します。

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