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野生の朝食《140字の日記+ 16》

炊き忘れてしろいご飯が無かった朝、そして、ギリギリの時間に起きて、ご飯をたべる時間が無かった翌朝、生のプルーンをいそいで齧って子どもは学校へ。まるで森で暮らしていた祖先が、目覚めてすぐに、手ぢかな果物をもぎって食べていたように。ま、たまには朝食が野生にかえるのも、悪くはないか。

 

《140字の日記》のマガジンもあります。

 

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 五百蔵家では、子どもがご飯を炊く係です。

 ちいさいころは「米の分量をはかって入れる」という簡単な役割分担でしたが、徐々にレベルアップしてきました。
 いまは中学生になったので「残りのご飯をチェックして、必要があれば炊飯器をセットして炊く」というレベルに挑戦させつつあるところです。

 子どもなので当たり前ですが、そのうえ、うちの子はことさらに面倒くさがりなので、親がうっかりしていると、

 「朝イチで白ご飯がない=弁当がピンチ!」

 ということが無きにしもあらず。
 また、冷蔵庫の残りご飯を見て、翌朝ピンチになることに五百蔵が気がついていても、ぎりぎりなんとかなる状況ならだまってほっとくこともあります。

 それは、「役割を果たさねば困ったことになる」ことを、いまのうちに味わっておいてほしいからです。

 

 でも、先日のは、五百蔵も完全にご飯をチェックし忘れていました。
 朝起きたらご飯がない!

 いぇ〜い! \(^o^)/オワタ!

 オワタでしたが、お弁当の分だけは残っていたのが不幸中のさいわい。
 しかもちょうど、いただきものの生のプルーンがあって、ご飯のかわりにこれを食べてけ!とわたすと、わりと素直にプルーンをかじかじ……。

 その姿、絵的にかわいい。
 でも、見ようによっては、そのへんの果物をもぎって食べてる野生の子猿です。
 だって、人間なんて、しょせん、服を着ることを覚えたサルなわけですから。

 

 そして翌朝は、親子で手ひどく寝坊をして\(^o^)/オワタ!になりました。
 ご飯はあれども、ゆうちょうにしてる間はないから、ふたたび朝から生プルーン。

 ふた朝連続で、子どもはプルーンをまるごとかじかじする子猿にかえった、野生の朝ごはんでした。

 でも、朝から果物は健康にいいって言いますからね!
 それってたぶん、「食事だけでも、原始のサルっぽかった時代に帰れるから、体が喜んでるんだよ」と五百蔵は思っています。

いま、病気で家にいるので、長い記事がかけてます。 だけど、収入がありません。お金をもらえると、すこし元気になります。 健康になって仕事を始めたら、収入には困りませんが、ものを書く余裕がなくなるかと思うと、ふくざつな心境です。