12シトライアル第五章 狂瀾怒濤の9日間part14
第百四十一話 いざ、出陣!
岡林先輩と相手のエースによる試合の第3ゲーム。お互いにこのセットを獲れば勝利にリーチがかかる状況だが、どこにも焦燥感などは見られない。やはり潜ってきた修羅場がお互い数多あるのだろう。とは言え、直近のゲームを手にしたのは相手方であり、やはり流れは相手に傾いているように見受けられる。岡林先輩は若干押され気味だ。
「先輩!一回切って!!」
俺もできる限りのエール、そして後輩の分際でアドバイスを送る。元よりそれがアドバイザーの存在意義なのだが。ともかく相