βatch/ばっち

βatchと書いて「ばっち」と申します。極々普通の大学生です。よろしくお願いいたします…

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βatchと書いて「ばっち」と申します。極々普通の大学生です。よろしくお願いいたします。 Twi…Xの方もやっておりますので、そちらもよろしければご覧ください!ただの日常や戯言を呟いてます!

マガジン

  • 12シトライアル第四章 勝負のX-DAY

    僕の自己満足作品、第四章の詰め合わせです。ちょっと想定より長くなっちゃった笑 メインストーリー:期末考査、夏の地区大会

  • 12シトライアル第三章 疾風怒濤の11時間

    僕の自己満足作品、第三章の詰め合わせです。 メインストーリー:林間学校

  • 12シトライアル第二章 アンカー番号12番

    僕の自己満足作品、第二章の詰め合わせです。 メインストーリー:体育祭

  • 12シトライアル第一章 13日の金曜日

    僕の自己満足連載、人物紹介と第一章まとめです。

最近の記事

12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part14

第百四十一話 いざ、出陣!  岡林先輩と相手のエースによる試合の第3ゲーム。お互いにこのセットを獲れば勝利にリーチがかかる状況だが、どこにも焦燥感などは見られない。やはり潜ってきた修羅場がお互い数多あるのだろう。とは言え、直近のゲームを手にしたのは相手方であり、やはり流れは相手に傾いているように見受けられる。岡林先輩は若干押され気味だ。 「先輩!一回切って!!」 俺もできる限りのエール、そして後輩の分際でアドバイスを送る。元よりそれがアドバイザーの存在意義なのだが。ともかく相

    • 12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part13

      第百四十話 県大会初陣のアドバイザー  今日は遂に俺たちの県大会。初日である今日は団体戦とシングルスのベスト16決定まで、つまり4回までである。しかし、先月の地区大会と違う点がある。俺たちがアップを済ませて観覧席に戻ると、 「岸くん!おはよう!」 「応援に来たぜ!」 「岸のプレー、見せてもらおうかな。」 昨日大会を終えた河本、そして上原と佐々木という俺の仲の良い友人たちが応援に来てくれているのだ。佐々木が上から目線なのはさておき。 「とーる…そんな、遂に友だちができたんだね…

      • 12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part12

        第百三十九話 親友の試合とスポーツ論  水曜、木曜も火曜日と同様に最後の追い込みとして練習に明け暮れた。流石に101点マッチとかいう馬鹿げた真似はもうしていないが。そして今日は、大会前日ということで部活はオフ。十分に休息をとって県大会に備える日である…が、俺は今回に至っては、また違ったオフの過ごし方をする。そう、親友である河本と約束したように河本のテニスの観戦、応援に行くのである。もちろん応援というのも一つの目的ではあるが、個人的には刺激をもらって明日に繋げるという目的がある

        • 12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part11

          第百三十八話 ファミレス大好きご令嬢  あの果てしない由香里との101を終え、現在帰宅中。 「とーる、ほんとにスタミナお化けすぎない?」 「そうか?でも、あれくらいならまだ下北とかでもこなせたんじゃないか?」 「いやいや、私は多球練は好きだし得意ですけどあそこまでの長丁場の試合は身も心も保ちませんよ…」 「間違いなくあれは岸センパイが異常で、あんなメニュー持ち掛けた由香里センパイが無謀でした。」 「玲ちゃん、ちょっと辛辣じゃないかな?」 それにしても、なんかもう毎度の如く気づ

        12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part14

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        • 12シトライアル第四章 勝負のX-DAY
          43本
        • 12シトライアル第三章 疾風怒濤の11時間
          32本
        • 12シトライアル第二章 アンカー番号12番
          34本
        • 12シトライアル第一章 13日の金曜日
          19本

        記事

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part10

          第百三十七話 スパルタ多球練と脳筋試合  さあ、本日火曜日からの3日間は、県大会に向けて最後の追い込みだ。特に俺、由香里、桜森先輩、春田先輩は尚のこと大変だ。なぜって?それは団体、シングルス、ミックスという3部門で県大会に出るからだ。3日間で全て仕上げないといけないというのは肉体的にも精神的にもかなりハードである。とはいえ、地区大会一週間前まで骨折が原因で休んでいた俺からすると、これまでの積み立てがある分、3日で仕上げろなんてまだ容易いとこである。が、 「とーるー…キツすぎな

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part10

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part9

          第百三十六話 仮初のおバカキャラ(?)  「お待たせしました!フルーツパフェです!」 「こちら、ホットのアールグレイとプリンになります。」 「「ありがとう「ございます」!!」 先程完成させて品々を岩井姉妹に無事に提供した。 「真凜ちゃん!パフェめっちゃ綺麗!フルーツの切り方も!でもってめっちゃ美味しい!これ作ったシェフ呼んでくれない?」 「いや、三つ星のレストランかよ…」 「そう言ってもらえて嬉しいよ!あ、一応それ作ったの私なんだよね…」 「えっ!真凜ちゃんすごっ!」 「恐れ

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part9

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part8

          第百三十五話 厨房の分業と姉妹の茶会  さて、遂に県大会を週末に控えた一週間の始まりである。だが、卓球部は月曜日に基本的には部活がなく、今週に至っては金曜日は大会前日ということでオフになっている。つまり、まともに練習できるのは、明日からの3日間のみ。その3日間を活かしきれるかが勝負だろう。そして、部活がオフの今日は… 「徹くん、ちょっとお会計よろしく。」 コーヒーと睨めっこ中のマスターからの頼みに対し、 「はい!」 と答えて従う。そう、喫茶うなばらでバイトだ。  「ありがと

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part8

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part7

          第百三十四話 野菜の持ち腐れ  さて、日曜日。今日はエアコンの業者が修理に来てくれるので、俺はやっと家で過ごせるようになる。いやー、ここまで長かった…! 「徹、流石に修理屋さん来るまではうちにいたら?」 「お兄乾涸びちゃうよ?」 少なくとも乾涸びることはないと思うが、叔母さんも歩実も俺を心配してか、引き止めてくれる。しかし、 「でも、業者に来てくれって言っておいて、インターホン鳴らしたらもぬけのからで、別の家のドアから依頼主が出てくるってのも忍びないから、今日はもううちで待っ

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part7

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part6

          第百三十三話 脱衣所パニック  歩実の家に転がり込んだその晩。 小森家の食卓には、豪華なカニをはじめとした、北海道産の海鮮がずらっと並べられた。壮観である。 「じゃあ食べよっか!」 「「いただきます!」」 「徹、ほんとに遠慮なく食べて!」 叔母さんに勧められ、まずは普段なかなか食べられないカニに手をつける。テーブルの上には出汁を沸かした土鍋がある。このカニやブリのしゃぶしゃぶ用ということらしい。数秒間しゃぶしゃぶして、まずはそのままカニを頬張る。 「…!!」 カニ、美味ぁ…!

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part6

          久々のつぶやき。 久々のGRAIN COFFEE ROASTER とある作業進めたいと思います。いずれそれ関連でXとかでポストするかもしれないので、その時は宜しくお願いします!

          久々のつぶやき。 久々のGRAIN COFFEE ROASTER とある作業進めたいと思います。いずれそれ関連でXとかでポストするかもしれないので、その時は宜しくお願いします!

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part5

          第百三十二話 ノーコンのエアコン  現在、午前中の部活を終えて帰宅しているその道中である。やはり夏の間は部活は午前に限る!なぜかって?午前中であれば、まだ日は上りきっていない。そして太陽の南中と地表の温度が最高になるタイミングにはズレがあるので、午前中に練習すれば、帰りもギリギリ暑さのピークを避けられるからだ。その点昨日は地獄だったが。行きは暑い道中(大城先輩と話していたおかげで多少は気も紛れたが)、そして部活中は卓球のボールが風の影響をモロに受けるほど軽いので窓も開けれない

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part5

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part4

          第百三十一話 激鈍男子と存在の意義  2日明けて、今日は水曜日。8月に入った。卓球の県大会は次の週の土日。11日と12日となっている。で、その翌週は田辺さんと夏祭り、か。周りに知り合いがいて茶化されて田辺さんが羞恥心から赤面するということにならないようにしなくちゃな。あの時の佐々木みたいにいつ誰が揶揄ってくるか知れたものじゃないから。  prrrrrrr prrrrrrr prrrrrrr prr… 不意に俺の携帯が鳴った。液晶には俺の親友である河本の名があった。通話ボタン

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part4

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part3

          第百三十話 蕎麦湯と約束  久しぶりに信岡の攻撃を喰らった悪夢の祝勝会から一夜明け、7月30日の月曜日。今日はバイトだが、シフトは13時からなので、正直暇である。夏休みの宿題も自称進学校にしては少なく、特別補習も特にない。しかも宿題の範囲も学校指定のテキストがほとんどなので、テキストの分はもう予習として終わらせている。 …どうしよう、ホントにやることがない。この暇な夏の日の午前をどう過ごそうか…こういう日に限って歩実もいない。間が悪い。とりあえずテレビでも見ようとリビングに

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part3

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part2

          第百二十九話 秘密、密告、告白、白状  うなばら店外にて。 「いやー、流石にこうも女子比率が多いと気まずいよなー。」 「ホントですよね…なんか、すみません。」 俺は店外に連れ出してくれた桜森先輩と話していた。 「それにしても徹、ちょっと女友達多すぎやしない?」 「んー、俺もそんなつもりじゃなかったんですけどね…そんな友達多い方じゃないし。」 「たしかに織田さんも徹のことよく揶揄してるもんな、ぼっちだとか陰キャだとか。その割に徹と仲いいみたいだけど。」 「新人戦で急遽組んだら、

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part2

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part1

          第百二十八話 祝勝会の主役?  地区大会という嵐のような二日間が終わりを告げた。色々しんどかった。自分の勝敗で決勝の結末が決まり、先輩と県大会を賭けた試合をし、団体戦で負けた因縁の相手と県大会最後の一枠を争い、そして先輩たちへのリベンジの最後のチャンスをものにした。この大会、俺はいろんなことを成し遂げたが、正直運が良かったのだ。謙遜するなという気持ちもわかるが、実際俺は、先輩たちという明確な目標があったからここまで強くなれたわけだし、県大会の枠が17だったから桜森先輩に負けて

          12シトライアル第五章       狂瀾怒濤の9日間part1

          12シトライアル第四章       勝負のX-DAYpart43

          第百二十七話 決着。ありがとう。  6-4で迎えるは桜森先輩のサーブ。受けるのは俺だ。先輩が高くボールを投げ上げ、落ちてくるタイミングを見計らって全力でボールの下部を擦る。強烈な下回転だと思ってツッツキで返そうとしたが、これまた予想以上の回転でネットを越えられなかった。6-5。先輩の2本目だ。先ほどと同じくらい高く投げ上げてボールを放っているが、打球のタイミングが遅い。縁近くで当てただけだと睨み、バック面でボールを弾いた。やはりナックルだったのか、ボールは鋭い弾道で相手コート

          12シトライアル第四章       勝負のX-DAYpart43