12シトライアル第五章 狂瀾怒濤の9日間part33
第百六十話 宴の口滑り
8月17日金曜日。今日は朝目が覚めるともう家に父さんの姿はなかった。今度はどこに飛んで行っているのやら。それはそうと、俺は今週二度目の食べ放題に来ており、現在店の前で待機中。だが今日は別に俺の親友三銃士と来たわけではない。
「あ!とーる早いね!」
そう俺に声をかけて最初に来たのは、俺の最強の相棒由香里だった。そしてそれに続いて、
「徹お疲れ!」
「由香里ちゃんやっほー!」
県大会を以て引退した桜森先輩と春田先輩、そして
「おーい岸、お前何分前に着いて