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【どうする家康】お市の刹那的ロマンス、完全なDV男と化す氏真に、「ケツ蹴って」と藤吉郎の怪演も炸裂。第4回「清須でどうする!」雑感

NHK大河ドラマ『どうする家康』第4回の雑感です。
前回の感想はこちら↓

(※以下、ネタバレ注意)

第4回にして『まど☆マギ』6話的⁉完全に古沢マジックにかけられる怒涛の展開

「すべてが罠だったなど、嘘じゃ!」

今回もヤラレました!怒涛の展開を見せた第4回。前回、第3回では「アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』で「マミさんがマミった」3話を彷彿とさせるような鬱展開」だなんて感想を漏らしてましたけど……。

『まどか☆マギカ』で言うなら、今回は第6話なんよ。「いや、そんな昔のアニメの話されてもワカラン」と言う人には申し訳ないですけど……(※わかりたい方は、バンダイチャンネルとかNetflixとかで観てください。まじで面白いからw)。

とにかく「どんでん返しに次ぐどんでん返し」の展開すぎるのですよ、今回も。そもそも、桶狭間で今川義元は倒れたけれど、元康(家康)率いる松平勢の丸根砦攻略&大高城の兵糧入れは成功してたじゃないかと。つまり織田VS今川の戦は織田の勝利だけど、織田VS松平の戦は松平の勝利と、これまでは考えられていたわけですが。

それが、今回の物語で一気に覆りました。あくまで木下藤吉郎(ムロツヨシ)「ものの見方」の話として紹介されたところですけれど。最初から織田は、大高城を落とす気などなかった。大高は、今川義元を駿府から引きずり出すための罠だった……。

だから、松平勢が丸根砦を攻め落とせたのも、松平勢が強かったからではなく、そもそも織田方には松平勢の行く手を阻む気などなかったわけであって。松平勢が無事兵糧を運び入れた知らせを受けた瞬間に、今川義元も「元康、よくやった!これで織田に勝てる!」とばかりに攻め入ったところ、まんまと首を取られた……ということだったわけですな。

こんな歴史解釈あるかよ……まぁ史実からすれば諸説ありということなのでしょうが(だからこその、「ものの見方」の話)。ともかく4話目から展開がえぐ過ぎて、僕、「おもっ、おもしれええええええええw」と神経毒のあるキノコを口にしてラリってしまった人みたいになってしまいましたね。

少なくとも4話でやる話じゃないのよ!普通はもうちょっと引っ張るの。例えば、「今川義元を偲ぶ回想」みたいなのを入れて、ね。でも、そんなことしてたら1年で終わらないというのもあるんでしょう。

「展開早すぎィ」と思いつつも、先へ進めば進むほど、またこういうどんでん返しをやってくれる脚本家さんだということを知っておりますので、先が楽しみで仕方ない。やはり完全に古沢マジックにかかっちゃってるなぁということを感じざるを得ません……(急に『やりすぎ都市伝説』のあばれる君みたいな語尾になっちゃった)。

信長が元康を生かしたのは妹のためだった⁉ハラハラの中の刹那的なラブロマンスに胸が締め付けられる

そして、「どんでん返し」だけじゃなくてちゃんとラブロマンスも取り入れているのが今回のすさまじい物語でした。元康にとって尾張は、『マッドマックス』的なヒャッハーなものでしかないと思われていたわけですけど。そんな荒野に咲く一輪の花のごとき、お市(北川景子)との思い出ですよね……。

そこから、まさかねぇ、元康との縁談が出てるだなんて、「えぇ⁉歴史が変わっちまうよ!」とつい焦っちゃいましたけど(笑)。

もちろん史実では、幼少期に元康と信長の交友があったかどうかも定かではないのに、ましてやお市の方とのラブロマンスがあったかどうかも謎。逆に言えば、それこそストーリーテラーの腕の見せ所にもなってくるのですが、うまいこと持ってきたなと。

お市が元康の元へやってきた場面なんて、数々の「お市ファン」が羨ましそうに覗いてるのも楽しい展開でしたね。そこに柴田勝家(吉原光夫)までちゃっかりいるし(笑)。

しかしながら、瀬名のことが忘れられない元康。お市に対して申し訳なさそうに断りを入れようとする彼でしたが、それをすぐに察してお市の方から「元康殿のようなか弱き男の妻となるのは、やはり嫌じゃ」と断る、女の強さ……。絶対、内心ではそんなこと思ってるハズないんですよ。だって泣きそうだったじゃん!僕も見てて泣きそうだったよ……😭

氏真へのヘイトが自然に集まるストーリー構成。やはり倒すべきは今川だった!

そして、そんな元康の妻・瀬名はまだ生きていましたけど……そこに氏真の魔の手が迫る、と……!なんか僕、前回の予告の段階では「俺の側室になるんだったら生かしてやる」的な展開だとは想像してたんですよね。

それがまさか、「妻という立場ではないご奉公」ですって……「夜伽役(よとぎやく)」、「遊び女(め)」

ええっとですね、僕のnoteは、なるべく大河初心者の方にもわかりやすいように心がけて書いてるつもりですので、あえて書きますね……例えば「正妻」が現代で言うところの「戸籍上の妻」「側室」「内縁の妻」みたいなものだとしますよ。

そうすると「夜伽役」てのは……要は「愛人」?あるいは「セ〇レ」みたいなもんですな……。「まじかよ氏真、サイテーだな」ってのが誰でもわかるハズですね、これ。

(※もちろん、正確には違うと思いますけど、あくまで現代人にも伝わるような伝え方として例示しています)

それでも、健気にもその氏真の誘いを受けてしまう瀬名ちゃん……「え?元康LOVEじゃなかったの⁉ナンデ⁉」と思った視聴者の方もいるかもしれませんが、これも瀬名の一族である関口家を、そして愛する元康の子達を守るためなんですな。背負っているものが重過ぎる……瀬名ちゃんもやはり強かった。

けれど、夜伽(要は「セッ〇ス」じゃ)を行おうとしたときに、ポロリと落としたお守りから、元康が彫った兎の人形が出てきたことから更なる悲劇が起きてしまいました。

怒り狂った氏真、人形の首をはねるだけでなく、瀬名の指を切って、その血で元康への助けを乞う手紙を書かせるなんて……完全にDV男と言うか、サイコパスだよこれ。世の氏真ファン、溝端淳平くんファンもドン引きしたよさすがに。いやぁ、役とは言え、よくやってくれましたな……。

本当、義元がいたころの今川は、元康にとって忠義を尽くすに値する存在でしたけれども。いくら裏切ったとはいえここまでの仕打ちを受けねばならんのであれば、もはや今川は敵でしかなくなってしまいました。本当に倒すべきは今川だったんじゃ。

まぁ、そもそも第1回の段階から、「今川の取り立てのせいで三河は貧乏」という指摘は僕もしていました。そこにもう一押し、二押し加え、誰の目からも「こりゃもう倒すしかないだろ、今川を」となる展開を自然に作り出していくストーリーテリングのうまさですよね。僕も小説やシナリオなどの書き手ですから、ついメタな見方しちゃいますけれども……勉強になるわぁ。

逆に「キャラクターとしての氏真」を見たときには、「こうまで闇堕ちしてしまうのか」と心配になりますけれども。「それだけ元康が必要だった」とも考えられますし、義元という偉大な父を失ったことで精神的にも崩壊しちゃってるんでしょうな。マジで「どうする家康」と言うより「どうする氏真」状態です。このまま潰れていくしかないのか……。

ちなみに、公式サイトの紹介では「なすことすべて裏目に出る」と紹介文が書かれていました。まさしくその通りや。お前は元康に対してやりすぎた。今川では、ほとんど「兎の元康」の姿しか見せていなかったので仕方ないと言えば仕方ないですが。追い詰めれば従うとでも思ったのでしょう。完全に裏目に出ましたね。追い詰めすぎたおかげで、再び「虎の元康」を目覚めさせてしまいました。

木下藤吉郎の怪演もヤバスギィ!!未来の太閤殿下、若かりし日から闇が深すぎるwwwwwww

最後に木下藤吉郎ですね。まだ信長に仕え始めたばかりの若かりし姿ということで、『麒麟がくる』でも「道化を演じる風で、腹の底には天下を手中に収めんとする気概を感じさせる怪しげな男」として描かれてましたけど。今作ではまさかの、「終始道化を演じ続けているヤバげな男」でしたねwwww

急に柴田勝家からケツを蹴られて、「ありがとうごぜぇます!」とか言うし。「蹴とばしたいときに蹴とばしていただくのも、サルめの喜びでごぜぇますれば。どうぞ、おめぇ様方も、蹴とばしてぇときに蹴とばしたってぇちょうでぇまし」つって、ケツを差し出すwwwwwwwwww

これも本多忠勝の目には「尾張という国の恐ろしさ」の1つとして映ったようですが、視聴者としてはただただ「藤吉郎、やべぇやつだな」という強烈なインパクトを残していきましたね……。

これが後の太閤殿下、豊臣秀吉となる男ですよ。闇が深すぎる……!

次回も新キャラ続々。はやく続きを見せてくれぇ‼

……ってな感じで、早くも3,500字超えちゃったわwこれから深掘り記事も書いていかなきゃなのに、雑感だけで飛ばしすぎちゃった感ありますけど。それだけ濃密すぎる4話でしたな。

でも、次の第5話ですよ。松山ケンイチ演じる本多正信だったり、山田孝之演じる服部半蔵だったり、またまた新キャラが続々!盛り上がって参りましたねぇ‼

次の日曜が楽しみで仕方ないです。「明日からの平日が憂鬱だ」とか、そんなんじゃねーんだよ、はやく続きを見せてくれ(笑)。

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