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#テレビドラマ感想文

今ハマっている、過去に大好きだった、再放送で見て当時を思い出した、など、印象に残っているテレビドラマについて、noteに投稿してみませんか?

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虎に翼 第15話

私には傘や荷物を持たせるお付はいない、おにぎりを施す余裕はない、留学させてくれる家族もいない、休み時間に水泳したり歌歌ったりなんてできない……と法科女子部の仲間たちに言っていた、よね(土居志央梨)は実は、皆の苦しみをわかり、認めていた。 「この人は家事や育児をしながら学んでいる、この人は国を離れて言葉の壁もある、この人は常に周囲に行動を見張られて自由もなく、いろんなものに縛られて生きてる。そいつは誰よりも熱心に授業を聞いているのに、月のものが重くて授業を休まないといけない」

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虎に翼 第13話

度重なる侮辱、よね(土居志央梨)に対する暴力についに激昂したトラコ(伊藤沙莉)の前に立ちはだかり、その爪を顔面に受ける優三(仲野太賀)。不良男子学生を守ったのではない、トラコを守ったのだ。衆目のなかで暴力を振るったら取り返しがつかない、それならばいっそと…!!ゆ、優三さーん! その捨て身も、よねが不良男子学生の金的を蹴り上げたので無駄になってしまったが。暴力のリスクを彼女は十分知っている。第10話、DV夫に妻を「殴らせればよかった。私たちが証人になれる。暴行罪の現行犯で逮捕

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虎に翼 第14話

よね(土居志央梨)に、なんと声をかけたらいいのか……と、トラコ(伊藤沙莉)が頭の中でシミュレーションする。想定問答を繰り返すたびに、よねとトラコの顔が少しずつ接近しているのに笑う。 昨日のなんとも言葉にし難いラストからのこれ……軽くしてもらうつもりはなかったが、フフッと笑って気持ちが軽くなった。 ************* 一日も大学も仕事も休まず、というよねの言葉に、 「お月のものがきた時はどうしてるの?」というトラコの問い。 ヒロインの月経が重いという描写に続き、月の

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虎に翼 第18話

男子&女子学生のハイキング。 感心したのが、轟(戸塚純貴)だ。梅子さん(平岩紙)の三男・光三郎くん(石塚陸翔)と玉ちゃん(羽瀬川なぎ)の荷物を真っ先に持った。 「男の役目を果たすまで!」 自分が属する性の役割に固執しすぎだとは思うが、己の使命を全うすることをまず第一とする快男児であろう。 そして、彼は玉ちゃんを女中として低く見ていない。他の人よりも多く荷物を持つ女性だから手助けしたのだ。 ************ 他の女性たちの前や、自分とふたりきりの時にはとても優しい花

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虎に翼 第17話

梅子さん(平岩紙)の夫、大庭氏(飯田基祐)。 すごい。すごすぎる。よくもこんなに、上手に女性を怒らせることができるなあと感心して観ていた。 妻の容姿をジョークのネタにする、容姿は未婚の女性にとって何よりも大切、はて?と異を唱えれば 「そうだね、勿論違う。君たちとは」「君たちのように容姿端麗で優秀な女性たちとは」 いやいやいやいや……そこじゃない。という以上に、他の女性を見下して踏みつける仲間に、勝手に引っぱりこまれる不愉快さ。くっそうと拳を握りしめるがしかし、大庭氏が妻の

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虎に翼 第10話

「主文。被告は原告に対し別紙目録の物品を引き渡すべし」 裁判官(栗原英雄)の読み上げた判決に、原告弁護人(シソンヌじろう)、法科女子部の皆と共に「あああ!」と安堵の声を上げた。 そして、栗原秀雄の良い声で解説される判決の主旨に泣く……妻を苦しめる目的の、夫の権利の濫用。よくぞ言ってくださった。 笹山(田中要次)の、トラコ(伊藤沙莉)と女子部の皆への「ありがとね。皆も、ありがとうね」。これは傍聴マニアとして良いモノ見させてもらった!の礼か、原告の女性に代わって、か。 彼の前

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虎に翼 第16話

トラコ(伊藤沙莉)明律大学法科女子部卒業おめでとう! 伊藤沙莉の呑み演技が上手なので、ビール飲みたくなった。 我が子を抱いて「お父さんが好きか~?」赤ん坊「ぎゃぁあああん」「わかるよ~」と、相変わらずの直道(上川周作)と花江ちゃん(森田望智)夫婦が別居してすぐに子を授かったの、なんというか……わかりやすくて…… そして、優三さん(仲野太賀)は今年も司法試験に受からなかった。彼が司法試験に受かったら、私はお赤飯炊いてしまうかもしれん。 ************ 本科に移っ

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虎に翼 第12話

ナレーション担当・尾野真千子が『カーネーション』の小原糸子として画面内にいてほしい。そんな回であった。 新聞記者を舌打ちしながら睨みつける糸子、よね(土居志央梨)に暴力を振るった男子学生に「ゴラァ!!」とトラコ(伊藤沙莉)と共に怒声を上げる糸子。東京お茶の水に、岸和田の女傑が殴り込みだ。……と想像してしまうほどに、腹立たしい。いやしかし、他にも言及したい場面は多いのだ、ちょっと落ち着け自分。 ************** 花江ちゃん(森田望智)がなぜ自分は女中同然だと卑屈に

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虎に翼 第11話

退学者続出、新入生激減の法科女子部。 一期生で3年生に進級したのは、久保田先輩(小林涼子)と中山先輩(安藤輪子)だけだった。凛々しい久保田に対して、講義中であろうが「うぇえええええ」と泣き出してしまう中山だが、彼女はまだ踏ん張って大学に残っているのだ。涙を流すからといって弱いとは限らない。いや、大学から去ってしまった女子学生も、弱いわけではないだろう。 女は嫁に行くのが幸せなのだ、学をつけたら、ましてや法律なんて学んだら結婚できなくなるという声が当たり前の時代に、周囲の反対

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 虎に翼 第4話

兄・直道(上川周作)と親友・花江(森田望智)の披露宴で酔った父に歌わされるトラコ(伊藤沙莉)。歌うは喜劇王「エノケン」こと榎本健一と歌手・二村定一のデュエットで当時大ヒットした『モンパパ』だ。 うちのパパとうちのママと喧嘩して 大きな声で怒鳴るは いつもママ いやな声で謝るのは いつもパパ うちのパパ 毎晩遅い うちのママ ヒステリー 暴れて怒鳴るは いつもママ はげ頭下げるは いつもパパ 宴は大盛り上がり、立ち上がる男性陣。ニコニコ笑顔だけど、席についたまま手拍子する女

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虎に翼 第3話

昨日のラストから、ぽこぽこと小さな泡のように湧き上がり弾ける「はて?」のBGMが楽しい。 第2話でトラコ(伊藤沙莉)に「はぁ!?」と大声を上げさせた無能力者と、その責任能力についての解説。 「妻が財産の利用、負債、訴訟行為、贈与、相続、身体に羈絆(きはん)を受くべき契約(雇用契約を結んで働くこと)」 戦前、これらを妻が行う場合は、夫の許可が必要であった。 ああ……戦後、商いをして一家を支えていた祖母が不動産売買をするとき、ご主人の許可はあるのかと訊ねられたと憤慨していたのは

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虎に翼 第9話

DV夫に対する、妻の物品返還請求裁判について。 甘味処『竹もと』に集って、法科女子部の「扱いづらいグループ」みんなで考える。なんだかんだでペースに乗せられている、よね(土居志央梨)が微笑ましい。 令嬢・涼子(桜井ユキ)のお付女中、玉(羽瀬川なぎ)も一緒に甘味を味わう。彼女が入学式で椅子に座らず跪いていた姿、今回も令嬢のパラソルを持ち控えていた姿は、恐らく制作側は意識的に差し入れているのだろう。 映画『ガンジー』の一場面を思い出すのだ。ガンジーらが英国からのインド独立について

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虎に翼 第8話

トラコ初傍聴はDV裁判…ではなく、DV夫となかなか離婚できない妻が、せめて自分の持ち物を返してほしいという物品返還請求裁判。 笹寿司のおっちゃん(田中要次)が「つまらない裁判」と言ったのは、おそらくこうした事案が、世の中には掃いて捨てるくらいあるからではないか。傍聴マニアにとっては見飽きるほどに。 *************** 裁判長は栗原英雄、原告被告の両弁護人はシソンヌのコンビ。 ◆原告・峰子は被告である夫・東田からの暴力により右膝は曲がらず、右耳は殆ど聞こえない状

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虎に翼 第6話

明律大学女子部法科に入学したトラコ。髪型も前髪アリ&尻尾のような元気のよい三つ編みおさげから、七三分けのクルンとしたまとめ髪へとチェンジして、清楚かつ可愛い。 入学式で学長が「今年度こそ夫人にも弁護士資格を与えうる法改正が行われるのはほぼ間違いない」と挨拶した。 そもそも当時は、女性には選挙権すらない。明治末期から大正デモクラシーを経て、婦人の社会的・政治的権利獲得のために多くの女性たちが粘り強く、国と日本社会に働きかけてきた運動が、婦人弁護士制度の制定へとひとつ駒を進める

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虎に翼 第7話

法科女子部に集いし女学生たち。 華族令嬢 ・桜川涼子(桜井ユキ) 弁護士夫人・大庭梅子(平岩紙) 留学生・崔香淑(ハ・ヨンス) 尻餅・猪爪寅子(伊藤沙莉) ……尻餅? そして、扱いにくさは女子部イチ 男装・山田よね(土居志央梨) ヒロインの友人として主要なメンバーはわかったが、もうひとり教室に強烈な個性の持ち主がいませんか?あの、ボブパーマで黒い羽織で、今日の講義で白目剥いて寝てた彼女。授業が始まる前にどこに座ろう?という様子といい、ちょっと気になる。 *********

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虎に翼 第19話

花岡(岩田剛典)のケガが命に関わるものでなくてよかった。 トラコ(伊藤沙莉)が心から反省していて、謝ろうとしていてよかった。 トラコと女子部の皆への憎まれ口を叩く花岡に 「愚か者ぉっ!!」とビンタする轟の 「思ってもないことをのたまうな」 「ここには俺しかいない。虚勢を張ってどうする」 友人としての言葉。 轟は美徳を追求する男で、その美徳が男だけのものでないことに気づき認められる人間であることに胸打たれる。 前回感想文( 第18話 )で薄々は感じていたが、花岡の男尊女

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「光る君へ」第10回 「月夜の陰謀」 世を憂うまひろと「家」の宿命に追いつめられた道長の哀しい愛

はじめに  愛の逃避行…誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そんなタイトルの小説も映画もレコードもある、使い古された古典的な言葉です。  でありながら、この言葉に惹かれる人もそれなりにいるでしょう。それはこの言葉に辛い現実から逃げたい、あるいは純粋な愛があるかもしれない…という願望を内心抱いているからと思われます。一方で現実から目を背けたその行為には、多くの場合、悲劇が待ち受けています。その悲劇性、そしてそれでも愛に生きる(=死ぬ)というところにロマンがあるので

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虎に翼 第1週

夫の後を必死に早歩きで追う妻、大荷物でゆっくり歩く老婆、物思いにふける担任の先生、たしなめられる少女、そしてお母さんのはるさんも、「わかっている」でも「あきらめてる」。あらかじめ与えられた生活が幸せだと思い込もうとしても、ちいさな「はて?」が、知識を得たことで「はあ?」という怒りに変わる。地獄への扉を開いてしまった寅子、一緒に地獄を進もうね。

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虎に翼 第2週

「妻は無能力者」「夫が妻の財産を管理する」など、とんでもない内容に思えるこの頃の民法。でもそういうのを「良い」と思っている人たちはまだいるんだなと思い知る令和。あの法廷の傍聴席に集まった学生たちのように、知らないままではなく「見る」「知る」「考える」人でいたい。

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ドラマ感想|スナック女子にハイボールを

 月曜深夜に放送されているこのドラマが、かなり面白いです。スナックに行ったことがない私でも、まるでその空間にいるような不思議なドラマ。どこの職場にでもありそうな話(愚痴や小さなトラブル等)を上手く30分でまとめているドラマ。  連続した感じはなく、1つの話をみて違和感なく楽しめる展開。これから途中から参入でも楽しく見始められると思います。なんといってもママ役の山口紗耶加さんがはまり役です。  うらぶれた感じというか、ほどよくやさぐれた感じが出色。こなれたママは、お客さんの

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