さとひ(渡辺裕子)

イラストレーター/コラムニスト。様々な媒体でイラストコラムを担当。 くわしくはプロフページをごらんください。ご依頼→watanabeworks11@gmail.com スレッズ https://www.threads.net/@satohi11 ツイッター@satohi11

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    思っていることやできごとが、消えないように書いておく。

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    朝ドラ「 虎に翼」の感想コラムnote。毎週更新。

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    朝の連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」について書いたnoteをまとめました。「虎に翼」は「トラつばnote」にまとめました。

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    よく読まれている記事・ほめていただいた記事をまとめました。

最近の記事

忙中日記・忘れられない日曜日

ちょっと気を抜くともう締め切りに間に合わない。そんな毎日です。がんばれ私。 とは言いつつ、エンタメは大事。 10/27は、ずっと楽しみにしていた「佐久間宣行ANN0超感謝祭」でした。 横浜市在住なので、会場のある新横浜まではそんなに遠くない。時間ギリギリまで仕事しようと机に向かっていた午前中、突然家族が倒れたという知らせが。 駆けつけて、生まれて初めて救急車を呼んで、同乗して病院へ。 診察を受けることができ、検査の結果重大な病気ではなさそうということでホッとして、入院が

    • 忙中閑なし(近況報告)

      なんだか忙しくなっております。 観劇・イベント・コンサート・映画・美術館へと走り回りつつ、気がつけば仕事は年末進行。えっ、もうあと2ヶ月で今年が終わり? 「虎に翼」について、まだ書きたいことがあるし、「おむすび」も楽しく見ていて感想を書きたいし、しかしとにかく仕事をちゃんと締め切りに間に合わせねば。 秋ドラマもおもしろいのがいっぱいで、あー、もー。書きたい話したいよー。 年末までバタバタしそうですが、なんとか、時間を見つけてnoteにアップしたいです。 書きたいことリス

      • 虎に翼 第26週の2。あなたは、私。

        あー、終わってしまった。でも心配していたほど「虎の翼ロス」じゃない。 登場人物たちの多くが、退場してはイマジナリーとして現れるのを目にしていたからかも。最終回ではとうとう寅子まで、イマジナリーとして元気にラジオ体操してましたもんね。物語は終わったけど、誰ひとり消えずにまだ私の後ろにいてくれていて、振り返ったら目が合いそうな気がする。だとしたら、さみしくない。 さみしくないまま、あまりまとまらないけど、最終週の感想を。 美佐江と美雪 その微笑みで視聴者を恐怖に陥れた美しい

        • 虎に翼 第26週、その1。前夜祭的な。

          NHK横浜放送局で、「虎に翼」体感ミュージアムとして、あの竹もとのセットの中を見学したり、法服で記念撮影ができます。10/2まで。他のSNSにも載せましたが、あらためて写真を。楽しかったな。 とうとう明日の朝が最終回。という夜に、思うことを、特にまとめず書いてみます。前夜祭です。 穂高先生 このドラマでとても印象的・そして多くの人がそれぞれ違う感想を持っていそうな、穂高先生。 何度も「穂高イズム」という言葉で語られる、法律の世界で大きな功績を残した人。女子のために法の世

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        記事

          虎に翼 第25週。それでも、あがく。

          前回、「偉い人」になるのはせつない、という話を書きました。年を重ねて守るべきものが増えると、つまらない行動をとるようになる。若い頃のような、思い切った行動ができなくなってしまうドラマの登場人物に、今の自分のつまらなさを重ねて憂いて。 しかし今週、その気持ちは消し飛びました。中年となった寅子たち、まだがんがん戦ってるし、思い切ってるし、おもしろい人生を生きている。 いつも「なるほど」とすべてをクールに受け流していたのに、鼻血を出すほど怒って桂場に抗議する航一さん。 弁護士に

          虎に翼 第25週。それでも、あがく。

          虎に翼 第24週。偉い人のせつなさ。

          *9/18ちょっと追記あり、ラストに。 昭和43年から44年のできごとが描かれた第24週。寅子は50代なかば。 つまり、私がおぼろげに覚えている時代を、今の自分と同年代の寅子が生きている。花江ちゃんの髪型なんて、あの頃の母がしてたのと同じ。 そして立派なカラーテレビがある寅子の家は、本当にお金持ちだなあ。うちにテレビ(白黒)が来たのはこの数年後、それも壊れかけの中古をどこかからもらってきた覚えがあります。 手元の書類を見るときだけ老眼鏡をかける寅子、同年代としてしみじみと、

          虎に翼 第24週。偉い人のせつなさ。

          虎に翼 第23週。時の流れ。

          時は流れる、物語は進む。 優未は高校生になり、のどかは就職。直人は司法修習生、朋一は長崎で判事補。若い人たちはみんな成長していく。一方、雲野先生は原爆裁判の途中で倒れる。梅子さんのおにぎりを最後まで落とさないの、雲野先生の優しさだなあ。そして懐かしい記者、竹中の再登場。 カーディガンを着込み、扇子で顔をパタパタあおぐ寅子。体や指先は凍るように冷えるのに、顔だけほてるんですよね、顔から汗がぼたぼたと落ちるし。わかるー。 長年苦しんだ重い生理がやっと終わろうとする頃、今度は更

          虎に翼 第23週。時の流れ。

          虎に翼 第22週。私の椅子、あなたの椅子。

          私だけの椅子が欲しい、できたら部屋の真ん中に。 座っているだけで周りのみんなが笑いかけてくれるような私の椅子を。ああ愛されていると心から思える、安心できる椅子を。 けれどそんな椅子が、どこにも見つからない。 人々が愛し、話題にしているのは、自分ではなく、優れていてかわいらしい、「いちばん」のひと。 部屋の中心には、彼らのための椅子がある。 自分に用意されているのは部屋の隅に並んだ「その他大勢」のための椅子。 【私の家は、家族がみんなバラバラの椅子に座ってベタベタしない、静

          虎に翼 第22週。私の椅子、あなたの椅子。

          虎に翼 第21週。涙で始まり涙で終わる。

          *アップするのが大変遅くなってしまいましたが、24日土曜日の時点での感想です。 遠藤さんの手をぎゅっと握って「俺が今、おつきあいしているお方だ」と宣言する轟の、学生時代からずっと変わらない、嘘をつかずまっすぐに真実を告げる瞳に、月曜からぼろぼろと泣いてしまった週。 そして、数十年経っても変わらない女子部の笑顔に、やっぱり泣いて終わった週。盛りだくさん、でしたね。 ドラマの本筋とは関係ないかもだけど。 よねさんと轟が相棒になった時に、「このドラマならきっとこの2人を軽々し

          虎に翼 第21週。涙で始まり涙で終わる。

          虎に翼 第20週。「見えないもの」について。

          *今日の話、すっごく長いです。 *名前の間違いなど、ちまちまと修正してます。おっちょこちょいがなかなかなおりません…。 寅子と航一さんが、お互いの「永遠を誓わない愛」を確認して三年がたち、ふたりとも東京へ戻ってきた第20週。 東京で待っていたライアンも多岐川さんも桂場さんもお元気そうで何より。雲野弁護士と岩居弁護士も再登場してうれしい。 そしてとにかく、よねさんが弁護士バッチをつけていたことと、轟との事務所名が「山田轟法律事務所」になっていてうれしい。憲法の条文の前で、男

          虎に翼 第20週。「見えないもの」について。

          虎に翼 第19週

          大学生のお子さんがいる星航一さんは、40代なかばでしょうか。寅子は30代後半。ふたりとも、中年。 マージャンを教えるという名目で寅子親子を訪ねてきた航一。そこへ招かれざる客・太郎次郎兄弟まで参上。「よかれと思ってやってきました」これ、本気だろうなあ。 令和の今よりもっと、保守的な空気だっただろう時代。独り身同士の中年男女が親しくしているのは悪い噂のもとだと、彼らなりに気を効かせたつもりだったんですよね。 おせっかいな人々には心配されるような立場のふたり。だけど恋をした。

          虎に翼 第18週

          もしも私が大学生で、寅子と同じクラスだったら。彼女と仲良くなっただろうか。 「はじめまして!私は寅子、とらこと書いてともこですけどトラちゃんって呼んでね、好きなのは歌!お近づきのしるしに歌います、うちのパパとうちのママg(以下略)」 もしも私が彼女の同僚だったら。 「え、マージャン?私やってみたいわ。やったことないけれど。次はどこでいつ?見学に行かせていただけるかしら娘もいっしょに」 …ぐいぐいこられて、すごく困っちゃったかもしれない。昼休みにご飯誘われるのが怖くて、なん

          虎に翼 第17週

          「苦労は、星の数ほどございましたよ」 ああ、久しぶりに聞けてうれしい、涼子さまワード。 玉の言葉に珍しく声を荒げた「おぞましいことをおっしゃらないで!」も含め、彼女の世界にはこんなに豊かな表現があるのかと惚れ惚れします。生きていてくれてよかった、涼子さま、玉ちゃん。 「寅子の家に届けられるご馳走の見返りに、どんなものを搾り取るつもりだったのか」 前回のnoteに、私はそう書きました。寅子の家に「お互い様ですから」とあれこれと届け物をする弁護士の杉田兄弟、特に兄の太郎について

          虎に翼 第16週

          人の顔と名前を覚えるのがとにかく苦手です。だから新潟編の高瀬役の俳優・望月歩さんを「あれ、どこかで何かとても印象的な役柄で見たような気がする、なんだったっけ…」と思いながら一週間。 思い出したのは、仕事しながら画面の端でいつも見ているNetflixのおかげ。「アンナチュラル」の第7話まで来たところで「白井くんだー!」とやっと記憶がつながりました。 成長して顔が大人になったというのもあるんですが、今演じている高瀬くんとは全然別人で、わからなかった。役者さんってすごいですね。でも

          虎に翼 第15週

          7月13日土曜日に、明治大学生田キャンパスで、トークイベント「寅子を支える女性たち」に参加してきました。女性スタッフ4人による撮影現場のいろんな裏話を聞く時間、楽しかった! 名場面を振り返るコーナーで、出征する優三さんとの変顔の別れ→川のほとりのイマジナリー優三さんと連続で流され、場内に響くすすり泣きの音。あれは無理、泣く。 で、久しぶりに優三さんの出征シーンを見て思い出したんですが、あの時彼は、直人と直治に、優未のことを頼んでるんですよね。優三おじさんの最後の願いを守って

          虎に翼 第14週

          「そのくらい、いいじゃないの。向こうも謝ってるんだし、いいかげんに許してあげたら」 そう第三者から言われた時のあの無力感。笑顔で謝罪を受け入れてこの場を丸く収めてしまえば、周りの全員が喜ぶってことはわかってるんです。でも「そのくらい」と言われた私の怒りは、どこにも行く場がない。 穂高先生の退任記念祝賀会で、花束を渡すことができなかったのは、大人として間違っている。間違っているとわかっていてもそうしてしまう、それが寅子。怒ればつい「にゃにゃにゃー!」と叫びながら手が出るし、相