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崖っぷち!!2ヶ月ヨーロッパオーディション【第2話】 〜どこまでも追いかけ続けたブレーマーハーフェン〜

こんにちは、みっちーです。

前回のお話、

崖っぷち!!2ヶ月ヨーロッパオーディション【第1話】〜どこまでも追いかけ続けたブレーマーハーフェン〜

は楽しんでいただけたでしょうか?


第1話を書いていて前回のインスブルックと比較した時に交通、宿泊、言語、すべてにおいて楽!!

日本はほんとに便利だなー
そんなことをひしひしと感じました。


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都内まで約1時間、満員電車の中…



僕はつり革を握らない。
決して背が小さいからとか、潔癖性だからとかではない。体幹のためだ
更に横にいる人が寄っかかってこようものなら、隣の人にまで被害が出ないよう防波堤のごとく くい止める。


バレエ団に就職するためならオーディション会場へ向かう満員電車の中でもトレーニングを怠らない!!


オーディション会場に到着、受付けで手続きを済ませる。

スタジオのなかを覗くと何人ものダンサーたちがウォーミングアップを始めていた、海外のオーディションとはまた違った雰囲気が漂っている。


今まで海外でしかオーディションを受けたことがないため、日本でのオーディション=日本人しか周りにいない というのはとても不思議な感じ。

まるで毎日乗っている電車の中の人がみんな外国人にすり替わっていたかのよう。

しかも男女の割合が1対9、圧倒的に女性の方が多い。
そして中にはコンクールで上位入賞していたダンサーもちらほら見かけた。
ヨーロッパオーディションのための予行演習として肩の力を抜きつつあわよくば契約を狙いに行くつもりだったが、そうもいかないかもしれない。。。!


バーレッスンの審査が始まる、
僕は真っ先に真ん中の一番目立つ場所を取りに行き、バーを掴んだ!!


ところがどっこい、ここは日本。


なんと海外でのバーの取り合いが起こるどころか、まさか譲り合いの精神

僕だけひとり早足で真ん中のバーを握りしめていた姿をふと、想像してしまうと…恥ずかしい


全てのダンサーが場所につき審査が始まる


うーん、なんだろう、このアットホーム感

オーディションなのに落ち着いている自分がいる

いつもなら一番最初のステップで汗をかきはじめているのに、湿ってもいない。サラッサラ。

そんな心地よい環境の中、バーとセンターのレッスンの審査があっという間に終わってしまった。


審査の結果は、無事通過。


元々少ない男子は全員通過、女子は半分くらい落とされた。


小休憩を挟み、男女合同でヴァリエーション(バレエ団の作品の抜粋)の審査が始まった。

ここのバレエ団はコンテンポラリーのバレエ団でどんな作品なのかはリサーチ済み、意気揚々と先頭に立つ


しかし、

なんだこのステップ!!むずかしい!!!



僕の事前のリサーチはまるで意味がなかった。

屈伸運動は多いし、動きも早くて激しい!!
息を切らしながら周りを見ると、


そんな馬鹿な!!
自分よりも華奢な女の子たちは息を切らさず踊っているじゃないか!


負けず嫌いな僕は負けじと前に立ち、一生懸命踊る


「やばい、足がプルプルしてきた」


日本にいる間クラシックバレエの練習しかしてこなかったのでコンテンポラリーを踊る際に使う筋肉が衰えていた


プルプルしながらも踊り切る、
なんとかヴァリエーションの審査も無事通過


少し、休憩を取ろうと思ったら

’’次はパドドゥの審査’’ ここで疑問に思った。


この時点で男は5人くらいしか残っていない

対する女性は20人近くいる


20÷5=4


そう、一人当たり4人と組む計算になる


足を震わせながらもパドドゥ審査に挑むのだった。

【第3話】へ続く...

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