崖っぷち‼︎2ヶ月ヨーロッパオーディション【第3話】 〜どこまでも追いかけ続けたブレーマーハーフェン〜
こんにちは、みっちーです。
前回のお話、
崖っぷち!!2ヶ月ヨーロッパオーディション【第2話】 〜どこまでも追いかけ続けたブレーマーハーフェン〜
は楽しんでいただけたでしょうか?
前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいごめんなさい、また定期的に更新していこうと思います!!楽しく読んでいただけたら嬉しいです!
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僕の足には乳酸が溜まりプルプルが収まらない。
バナナを買っておけば良かった…
小休憩が終わりパドドゥ審査が始まる
一番最初に組む人と軽く会釈をして、ディレクターとバレエミストレスが踊る振り付けを必死に覚える。
コンテンポラリーのパドドゥはクラシックバレエのパドドゥとは違い、決まったポーズ、サポート、リフトがない。
振付家の個性や色によって振り付けが全く異なるので、向き不向きもある。
今回は複雑だが、サポートやリフトは思っていたよりも難しくなかった。
振り付けも全て教えてもらい、練習に与えられていた時間も余すことなくパートナーとしっかり合わせて準備万端!
1番最初に踊らせてもらうことになる
納得のいく踊りができ、パートナーと顔を見合わせニッコリ!
それにディレクターの反応も良かった!
しかし、同時になぜか"不敵な笑み"も浮かべていた…
パートナーにお礼を言って他のペアが踊っている間に2番目の子と合わせて練習を始める。
なぜだ!!
全然上手くいかない!!
振り付けも音の取り方も完璧だったはずだった
みんな一緒に振り付けを学んでいたが、ちゃんと組みながら振り付けを覚えていたのは最初のパートナーとだけ。
他のパートナーとの練習を怠っていた、、、。
人それぞれバランスの取り方もスタイルも異なる。一緒に踊ったことのないパートナーをイメージしながらの練習はとても難しい。
(あの不敵な笑みはこういうことだったのか!!)
ディレクターは僕たちを試していたのだ
一人目と上手く踊れればいい訳ではない。どんな女性と組んでも上手く踊れなくてはいけない。
時間がない、サポートやリフトの重要なところだけ確認し、何度も振りをさらう。
振りをちゃんと覚えられてないパートナーには、次のステップを随時耳元で囁いた。
はたまた、自分より背の大きい女性と組むときはサポートする手の位置を工夫して身長差をカバーする。
何人もの異なるスタイルを持った女性とのパドドゥをこなす
こうして、長い長いパドドゥ審査も終わりディレクターにみんなその場に座るよう言われる。
「みんなお疲れ様、これから番号を呼ぶから呼ばれた人は私の周りに集まるように」
僕のパドドゥは大丈夫であったか…
不安と緊張の中、1人目の番号が呼ばれた。
「79番!!」
自分の番号だ!!
その後、合計5〜8人くらい呼ばれてディレクターと話した
「今回のオーディションであなたたちが気に入った、ドイツでもオーディションがあるからそれが終わったら連絡します。」
とディレクターに言われて日本でのオーディションの幕は降ろされた。
数週間後、僕はオーディションのためヨーロッパへ向かう。
あれから2ヶ月経つが、ブレーマーハーフェンからの連絡は一切ない。
意を決して僕はバレエ団本拠地、ブレーマーハーフェンへと向かうのであった。
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