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リモートワーク、万歳。

幸か不幸か、COVID-19による副作用が日々の生活に出てきている様です。

最近、よく日本国内でも海外でもWorking-at-home・リモートワークに関する記事をみます。リモートワーク歴5年なので、ようやくか、という思いもあるのですが、この世界中で起きているリモートワークへの動きは喜ばしいことだと思います。

オフィス用不動産や交通機関、近隣のオフィスの需要を見込んだビジネスは大打撃を受けるかもしれません。でも、延々とオフィス拡大を目指すビジネスモデルにも限度がある訳で、ビジネス運営の形が大きく変わるのは良い事ではないかと思います。こういう大きな外的要因でもない限り変わらないのが日本です。変化へ対応できるビジネスや、新しいアイデアが芽を出すチャンスだと思います。古い森に変化があって、闇に覆われていた森の下層部に光が当たり、若い小さい植物が育つチャンスを与えられたような、そんな感じだと思います。

変化の途中では不便な事もあるだろうし、全ての職種がリモートワークへ移行できるかというと、そうではないでしょう。人によって向き不向きはある勤務形態ではあります。でも、これは企業にとっても労働者にとっても大きなチャンスだと思います。現に、私はリモートワークによって、自分の目指す生活の仕方に近づけたので、もっとフレキシブルな就労環境が広く受け入れられるきっかけになると良いな、と思います。

カナダへ移住した理由は色々とあるけれど、大きな理由の一つは日本式の働き方が合わない為でした。大学卒業後に長時間労働、満員電車通勤、家でも会社でも通勤中でも箱詰め状態な生活を40年もするのは嫌だなと思い、移民のチャンスに賭けました。バンクーバーへ移住し、ようやく軌道に乗ってきたかと思ったら不動産の高騰で、とてもマイホームを持つことは難しい状況でした。気が付いたら郊外へ追いやられ、嫌だと思った生活パターンに陥っていました。子供と過ごせる時間が思うように取れず、不安が募り、一心発起して、ロッキーへ移住しました。会社と交渉してリモートワークで働くことができたのはラッキーでした。交渉する際は、かなりのリスクだったので、交渉結果次第では帰国を考えないといけなかったかもしれません。その当時は、まだ社内でリモートワークをしている人いなかったのもあって、快く承諾はしてくれませんでした。私の場合、子供が生まれた直後、短期間とはいえリモートワークをしていた為に、リモートでも可能という前例を示せたのが大きな助けとなったと思います。今は色々と軌道に乗ってきたので、思い切って田舎へ移住してよかったと思っています。

誰もが1日24時間しかない中で、どのように割り振って、何にどれだけ時間を割くか、割けるかはライフスタイルに大きく影響してしまいます。リモートワークにより、通勤時間を他のことに使えるようになったのは凄くプラスです。私の場合、子供の宿題の手伝いから、自炊まで、殆どの浮いた時間を家、子供の事に使っています。残業など働く時間自体は、あまり変わっていません。リモートワーク開始当時はお給料の減給などもあったのですが、今はリモートワーク以前と変わらない額を頂いています。より理想的なワーク・ライフバランスに近づけていると思います。

世界中、どの都市をみても一極集中をしている都市では交通機関の問題があり、不動産の高騰などにより生活費全体が高くなっています。経済成長と共に、仕事も教育も一極集中で混雑は益々ひどくなっています。活性化して賑いを見せる一方で住みにくさにも繋がっているのではないでしょうか。テクノロジーが進歩していても、絶対的なスペースは限られています。どうやっても、人が小さくなるわけではないので、人が集中すればするほど一人一人が利用できるスペースが小さくなってしまいます。どんなに頑張っても、根本を変えない限りできる事って限られてしまいます。

私の場合、都市部から出て、脱・密集をすることが生活を変える鍵でした。以前の生活リズムでは、どう考えて工夫しても収入と支出のバランスが悪く、仕事をするばかりで燃え尽きてしまう気がしたからです。Google Mapで車で10分のショッピングモールへ行くのに1時間かかるなど、渋滞や公共交通の不便さから、少ない自分の時間さえも圧迫されている気がして、都市部に住むメリットを感じられなくなってきていました。都市部での生活は合わないと思いました。

今は、人口が少なく、渋滞など存在しないほどの田舎町に住んでいます。でも、住みやすいと思っています。必要最低限の物は町内で確保できますし、仕事も食品以外の買い物もオンライン出来ています。直ぐに何でも手に取れて手に入るという環境ではないですが、少しの工夫で苦にはなりません。

結局のところ、沢山の物に囲まれていても、それを楽しむお金も時間もないのでは、何にもなりません。移住で失った物と得た物で、どちらが大きいかと言ったら後者です。もちろん完璧な、理想的な生活とまでは、いっていません。でも、色々な問題が、自分で対応しやすいタイプの負荷・ストレスに代わったのが良かったと思います。個人的な移住して得た利益は、他人からしたら、そんな物かと思われるかもしれません。それでもPricelessな瞬間・経験が沢山出来ていると思います。それも、自分にゆとりが出来たからこそ感じられるようになったのかもしれません。

写真は、私の仕事場です。ベットルームの一角に棚と机を置いて、仕事しています。ごちゃごちゃしていますが、片づけても、結局、次の日にはこんな感じになってます。

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