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【書評】『私を変えた一言 』原田宗典

苦手なことにどうしても挑戦しなきゃいけないとき、でも不安で、この不安を拭おうとして本を読む。この本が効いた。

苦手なことにどうしても挑戦しなきゃなくて、
でも不安で、この不安を拭おうとして本を読む。
この本が効いた。

なかでも、199Pの
医学者エミール・クーエの章がきいた。

「想像力は、必ず意志の力を上回る」

これは有名だから聞いたことあるかもしれんけど、
自己暗示の話がおもろい。210P。

長さ10M、幅30センチの厚板を地面に置いて
上を踏み外さずに歩くのは簡単だ。
だけど、これを大寺院の屋上の高さ(何十メートルも上空)
に置いたなら、果たして同じように簡単に渡れるか?
という話。

まったく同じ板を渡るのに、前者はたやすく感じ、
後者は無理だと感じてできない。
これは、「難しい」と無意識に思い込んでるからなのだ。
とするならば、逆を言えば、どんなに難しいことも
簡単だと暗示でき、そう思い込めれば、
より簡単にクリアできるのではないか?
という。
だって、やることは同じ大きさの板を渡るだけなんだもの。

オレは大丈夫! と力むように暗示するのではなく、
あくまで自然に、難しいとか簡単とかも思わずに
あたりまえにできるものと思い込めらるかがポイント。

このクダリは、僕の今(当時)の不安や緊張を和らげてくれた。
難しくてできないと思えばできないし、
無意識であたりまえにできることと思えてれば
いつもよりは楽にクリアできるはずなのだ。

難しいなぁと萎縮してれば、普段なら簡単なことも
なぜか失敗してしまうし。

この本に実に救われた瞬間があった。

------------(閑話休題)

元国連難民高等弁務官、緒方貞子に著者が
今の日本の若者に足りないものを
インタビューした時の話もはっとした。

緒方「好奇心が足りませんね」

この一言にガツンときた。そうかもしれない。
いつのまにか、失敗を恐れ、はみだすことを恐れ、
いい大人になりさがって、人生を縮ませていたかもしれない。

「勇気の量で人生は伸縮する」とはよく言ったものだ。
失敗したらどうしようとか、嫌われたらどうしようとか、
そんなことを考えてしまうより先に好奇心で飛び出している。
そんな心持ちを取り戻せれば、
今よりきっと何倍も豊かな人生を味わえるのかもしれない。

蛇足だが、私の好きな人物には、子供の面と大人の面が
両方バランスよく配置されてる気がする。
ダウンタウンの二人は時に子供に見えるし、
神助もそう。ブラジルのロナウジーニョも。

一流になるための秘訣は、どうも子供心にある気がしてきた。
転げまわるように貪欲に遊ぼう。そんな今日この頃ではある。

※今読んでもためになるなあ。今ちょうど新しい機材やシステムに
挑戦中で苦戦を強いられとるからなあ。いい読書してきたあ自分。
これからもたくさんインプットしていこ!



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水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。