目的に合った手段をえらぶ方法

目的に合った手段をえらべるようになるには、手段の数と具体的な方法を知ることが大切だと思う。

数日前、風邪をひいた。熱はひいたものの、せきと鼻水がなかなか治らない。あまり長引かせたくもないので、ひとまずのど飴をずっと舐めていた。

どうしてかというと、旅中に風邪をひいたときは、「のど飴があったらなあ」と思っていたからだ。のど飴があれば、ある程度の痛みは予防できる。

のど飴は、最初の1粒はものすごく染みわたる。それはそれはじーんと染み渡り、のどが一気に潤う。けれど、2、3粒なめると効果が薄くなってしまう。

そうして思いついたのが、イソジンだ。昔よく見たカバのCMを思い出すたびに「あのカバそんなにかわいくなかったな」なんてことを思いながら、買おうかどうしようか悩んでいた。

速攻効きそうだなとは思うものの、なんだか買う気になれない。うがい薬なので、出かけているときはいちいちトイレなど、洗面台のあるところでうがいをしなければいけないと思った。面倒くさい。それに、あの味も苦手だった。

けれど、やっぱりのど飴では治らない。とりあえず「イソジンは本当に効くのか？」と思ったので、効果を調べてみる。調べてみて、そこで初めて存在を知った。のどスプレーだ。

今までそんなに風邪をひかなかったので、すっかり忘れていた。シュッとスプレーするだけで、のどにイソジンのような薬を数滴たらすことができる。これなら、出先でもシュッとできる（さすがに大口開けるときはトイレに行くけれど）。しかも、今まで予防の意味が強かったイソジンとはちがい、治療に向いているスプレーだそうだ。

こうして、のどスプレーを買うに至った。

もしも、のどスプレーという手段を知らなかったら？わたしは未だに、のどの痛みに苦しめられていたと思う。そもそも、そのような治療方法があるなんて知らなかったのだ。

最適な手段を選ばなければ、目的にたどり着けない。そのためにも、まずは手段を把握することが必要不可欠なのだ。

手段をすべて知り尽くしてから行動する。何か目的を持ったときは、肝に命じておきたい。

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