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働くことは、組織を通じて残したいものを次の世代に伝えること

人間が社会に何かを残せる年数は80年がいいところ。しかし、会社や組織は違う。M&Aなど形を変えながら社会の需要に応じつつ100年、200年…500年と生きていく。だから世界一の技術や他に類を見ないサービス等、形を次に残すには会社や組織に提供していくことになる。
そしてここには必ず人の「働き」がある。
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技術の会社に法なんて必要ないだろう。
契約は、大筋外さず詳細気にせずの「エイヤー」でやっておけば良いのではないか、コンプライアンスは人間関係。当人たちだけで頑張って会社を巻き込まず自己処理でよいだろう。そう考えるのが長いものに巻かれる上手な方法だと思った。

しかし、このように「働き」をせずに長いものに巻かれたら会社も自分の思いも生き残れない。技術を継承できないからだ。
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契約、すなわち約束を蔑ろにする人と誰が一緒に仕事をするだろうか。
心配で会社の存続を左右するレベルの機密情報を提供し合う共同開発なんてできない。仮に情報漏えいがなくとも、技術者が身骨を砕いて作り上げた技術を見せたくなんかない。
約束を気に留めない会社と契約を結ぶのはうちの技術をパクりたい、パクることしかできない、自社開発能力のないのに利益が欲しい卑怯な会社くらいである。
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コンプライアンスだって同じことだ。
毎日顔を合わせる同僚に舌打ちされ、悪口を言われてまで、培った能力と会社への思いやりを提供する従業員なんていない。
仮に提供する人がいてもハラスメントから身を護ることにエネルギーを使い、仕事に存分な力を注ぐことなんて出来ない。
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世界一の技術を残すには技術力は当然ながら、その土台となる健全な組織や、社会需要に応じた柔軟な仕組み、AI化ITの駆使等が必要。それを実現して生きていく後ろには、個一人一人の思いが詰まった働きがある。

1つのことの実現には、見えない働きが数え切れないほどある。
周囲の者を納得させるときの衝突、
衝突したときの心のバランスの取り方、
潰れた心の回復の仕方、
みんなで成果を作り上げる対話力

全てが「働き」で、それによる少しずつの進歩が次の世代へのメッセージになるのだ。技術やサービスという風に形を変えて。
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偽装、放置、パクリ。
意地悪、ズル、誹謗中傷。
目を瞑りたくなる。しかし、逃げては次の世代に困難とどう向き合ったかを残せない。

これらとどう向き合い、どう困難を乗り越えたかという「働き」が、「技術」という形になり、次の世代によりよい社会にしたいとの思いを残す。
私は、ハラスメントに怯えず、誰もが能力に応じて伸び伸びと活躍していけるノウハウを残したい。
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だから推したい会社は、次の世代に困難に向き合うノウハウを贈ることが出来る、コンプライアンスを遵守する意識のある会社。

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