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修士課程Texas State University教育学部卒。子育てコーチ/ 心理カ…

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修士課程Texas State University教育学部卒。子育てコーチ/ 心理カウンセラー。子育ては絆づくり。子どもが自分らしく輝けるように、自己理解を深め、プロ意識を持って子育て出来るようにサポートします。

最近の記事

後悔船にさようなら🚢

2023年もあと数日となりました。本年度最後のブログは、新しい年を少しでも心軽く迎えられるように、心の大掃除的な内容にしたいと考えていました。そんな矢先『今年最後にお茶しよう』とあるしばらく会っていない友人に誘われました。彼女との会話の中で、私の後悔の傷がチックリしたことがありました。 特に気分がブルーな時や、辛い日々が続く時などによぎる「あの時こうすれば良かった」という後悔の風🌬️ そんな風が吹くと、今の自分にがっかりして自己嫌悪に陥ったりしませんか? 後悔が子育てとど

    • 夢見る少年少女のリプレゼンテーション(Part 2)

      Part 1ではリーダーシップのrepresentationがもたらす影響について書きました。Part 2 はアジア人・日本人のrepresentationに焦点を当ててみます。 日本で暮らしていると単なる一人の個人ですが、日本人はアメリカで暮らすと、アジア人・日系アメリカ人といった人種のカテゴリーに入ります。アメリカで病院に行くと、問診票に人種を答える欄があり、学校探し、住む地域、大学の入試、就職など全てのことにおいて人種が関わってきます。ただ、私たちアジア人は*黒人と白

      • 夢見る少年少女のリプレゼンテーション(Part 1)

        昨年のサッカーWorld Cup期間中、負け試合の後でもゴミ拾いをする日本人ファンの様子が話題になり、私もアメリカ人の知り合いに「日本人って素晴らしいねー✨」なんて言われたりして、「まあ、日本人なら当然よ〜」などと自分は何もしてないのに、ちょっといい気分になったりしていました。今回は(ゴミ拾いに関してのディベートはここでは置いておいて)国籍、人種、ジェンダーなどに否応なしにつきまとうイメージや固定概念が、どのように子供達に影響しているのかを考えます。 REPRESENTAT

        • 未来のための子育て

          子育ては人材育成 人材育成と聞くと、「社員の教育」のような響きですが、子育ての場合、未来の世の中にとって良い影響をもたらす人間を育てる事だと考えています。 会社の人材育成よりもずっと大きなスケールのミッションですね✨ ちょっと大袈裟じゃない?と感じる方もいるかもしれません。でも地味で忍耐力のいる子育てだからこそ、行き詰まった時も「なんのためにやってるんだ?」と思い出すことの出来るスケール大のミッションが必要だと感じます。自分自身を大切に出来て、周りの人にも心遣いのできる、

        後悔船にさようなら🚢

          生涯頼れる3つの睡眠ルーティーン

          アメリカでは8月・9月が新学期です。学校初日の前夜、子供達に『最初の週は新しい先生や友達のことなどで、楽しくても知らないうちに心のエネルギーを使うから、なるべく早く寝なさい』と言おうと思っていた矢先、2階から娘が降りてきて、さっさとスマホを夜の定位置に置き、「明日初日だからもう寝るね。おやすみ!」と部屋に戻っていきました。 小さい頃から口うるさく言ってきたことが、成長するにつれて言われなくても自分でやってくれる様子を垣間見れる事があります(親にとっては小さなwinですね✨)

          生涯頼れる3つの睡眠ルーティーン

          心のチャージが出来る環境と関係づくり

          私たちは毎日の生活の中で、体力を使うだけでなく気力も消耗します。 ある大学院の授業で、リーダーシップについてのクラスがありました。子育てにもリーダーシップスキルが必要だと考えているので、この話を元に今回は心のエネルギーについてお話ししたいと思います。 講師が2つのグラスを出しそれぞれに水を半分くらい注ぎました。良いリーダーは、チームメイトに心のエネルギーを不要に使わせるのではなく、エネルギーを注げる人だという内容です。グラスの中の水は心のエネルギー量を表しています。 「こ

          心のチャージが出来る環境と関係づくり

          自己主張の大切な役目

          みなさんは‘自己主張‘という言葉からどんなイメージが浮かびますか? 「我が強い」とか「ワガママ」といったイメージでしょうか? 今回は自己主張を教える子育てについてお話しします。 自己主張に最も近い英語の言葉は’self-advocacy’。アメリカでの子育てではよく出てくる言葉です。日本の「はじめてのおつかい」というテレビ番組がNetflixでアメリカでも見れますが、おつかいもself-advocacyの練習の一つです。なので、自己主張という言葉とは少しニュアンスがズレます

          自己主張の大切な役目

          子供にスマホを持たせる前に考えること

          子どもに携帯を持たせるときって色々不安はありませんか? 私も子供にスマホを渡すことに躊躇しました。それがきっかけで子供のスマホ使用に関してのリサーチには、結構な時間と労力を費やしてきました。その流れで、スマホやソーシャルメディアを子供が使うにあたって、健康的なテクノロジー使用習慣を身に付けて欲しいと思い契約書を作りました。ハイスクールに通う私の娘と息子は今でも契約書に書かれた約束事に守られながらスマホやパソコンを使っています。反抗することもありますが、親に守られていることで

          子供にスマホを持たせる前に考えること

          NOが言える子供を育てよう

          協調性を美徳とする日本人 ”Noと言えない日本人”という表現を聞いたことがあると思います。全体的に私たち日本人は自分の意見を主張したり、断ったりする事が苦手です。逆を考えると、協調性を美徳とすることで、秩序やマナーが守られてきている日本社会は住みやすく、全体の信頼感が強いです。これは私たち海外在住の日本人が日本に帰った時に日本人として誇りに思う部分であり、何よりもホッとする要因でもあります。 Noが言えない事で失うもの 外から見ると礼儀正しく、丁寧なサービスが受けられる日本

          NOが言える子供を育てよう

          AIとこれからの教育格差

          最近AI(人工知能)を使ったChatGPTなどのGenerative AI(生成系AI)の話題をよく耳にしませんか? 今年3月のある日、学校から帰ってきた14歳の息子に『ChatGPTって知ってる?』と聞いたところ、 『ディベート(討論)のクラスの前に僕のグループがアサインされた内容をChatGPTに聞いて、それを見ながらディベート発表してるよ』という返事でした。 私: 『。。。でもChatGPT使ってること先生知ってるの?』 息子:『多分知らない』 息子がChatGPTをす

          AIとこれからの教育格差

          人生を左右する最初の1年🧠

          新生児のお世話は(特に初めての子)大変ですよね。産後の身体はギクシャク、寝不足が続くし、授乳は難しいし。。。自分だけ常識や時間の感覚が違う異次元に放り出された気分になります。 謎の事だらけの最初の1年ですが、数年前に読んだDr. Bruce Perryのリサーチによると、赤ちゃんにとって最初の1年間にたくさんの愛情を注がれ、お世話されたかどうかが、その後の人生に大きく関わると断言しています。このことが分かっていれば、何がなんだか分からない新生児のお世話も、目的意識を持って過ご

          人生を左右する最初の1年🧠

          妊娠・出産でパパがすべきこと

          パパになりたての男性から相談を受けました。 ”2ヶ月前に出産した妻が最近急に泣き出したりする事が多く、何を言っても話にならなくて困っている。待望の子供が産まれて妻も嬉しいはずなのに、妻はどこか壊れてしまっている様でどうしたらいいか途方に暮れている。” パパのやる事リスト✔️ 産後うつの症状が見られる事と、赤ちゃんの世話は出来ているか(体重増加、お風呂など)確認後、以下のことを相談者に分かりやすく伝えました 。 ① 妊娠(10ヶ月)・出産・授乳という初めてのトラウマになるよう

          妊娠・出産でパパがすべきこと

          LGBTQIA+のプラスの意味

          ニューヨーク5番街で見たレインボー 昔勤務していたNY5番街のルイヴィトンでは、私のようなストレート(女性に生まれ、自分は女性と自覚していて恋愛対象は異性)は少数派で、スタッフのゲイ割合が非常に高く当時のお店のトップをはじめ、男性スタッフのほとんどがゲイでした。ファション業界では色彩感覚のセンスが抜群に優れているゲイがたくさんいます。出勤時、まだ完全に目が覚めてない状態+スウェット姿で仕事に来る私(ユニフォームを会社に置いているので)をチラッと横目でジャッジしながら、大体同

          LGBTQIA+のプラスの意味

          プライドマンスに学ぶ子育て

          親が子供へ様々な期待を抱くのは当然のことです。子供が”よくできる子”だと親も自分自身の成功のように誇らしく感じます。ただ、どうしても目に見える成功ばかりに目がいってしまいがちです。学歴や地位などはこの社会に生きるために場合によっては自分を守る鎧になることもありますが、幸せとは決して=にはなりません。私はカウンセリングの経験からも、幸せとはなるべく自分らしく生きることではないかと思っています。そのままの自分を受け入れてくれる人達が居て、その中で自分らしく人としての成長を遂げてい

          プライドマンスに学ぶ子育て

          ママのイライラの裏側

          3歳の娘さんがいるママからの相談を受けました。 『夕食の片付けをしていたんですけど、急に居た堪れなくなって相談に来ました。娘には些細なことで怒ってしまうし、夫に対してもイライラが酷くその感情を隠すのにまた疲れます。絶対になりたくなかった自分の母親のようになって来ている自分が嫌です。夫は娘を可愛がるし、土曜日には必ず夕食を作ってくれます。私たち夫婦は共働きですが、私は家に帰ってからも家事が山のようにあります。夫が帰ってくると夫が何かしたわけではないのに、テレビを見ている彼に何と

          ママのイライラの裏側

          再スタートのアメリカ 2.0

          先週1月20日に無事新しい大統領Bidenと副大統領のHarrisの就任式が行われた。去年の大統領選からこの日に至るまで、アメリカの政界はカオス続きで日々ニュースを聞くたびに、呼吸を整えてストレスを溜めない様に構えなければいけない状態だった。 アメリカは両極端な国である。選挙でも共和党は赤、民主党は青とまるでボクシングの試合の様に赤コーナーと青コーナーに分かれ、州も青か赤に塗られ、ニュース番組を見ている方も敵対心を無駄に煽られる。実際はどの州も様々なシェードの紫な筈なのに。

          再スタートのアメリカ 2.0