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後悔船にさようなら🚢

2023年もあと数日となりました。本年度最後のブログは、新しい年を少しでも心軽く迎えられるように、心の大掃除的な内容にしたいと考えていました。そんな矢先『今年最後にお茶しよう』とあるしばらく会っていない友人に誘われました。彼女との会話の中で、私の後悔の傷がチックリしたことがありました。

特に気分がブルーな時や、辛い日々が続く時などによぎる「あの時こうすれば良かった」という後悔の風🌬️ そんな風が吹くと、今の自分にがっかりして自己嫌悪に陥ったりしませんか?

後悔が子育てとどう関係ある?と思うかもしれませんが、Happy mommy, happy babyといった表現があるように、自分の心の掃除もたまにしないと、近い人達にそのストレスやイライラが出ます。良質な子育てをするには、自分のケアをすることが大事(このことに私ももっと早く気づいていれば良かったと思います)。

👉 本題:その久しぶりに会った友人とお茶をした時のことです。彼女は出産前まで臨床ソーシャルワーカーとして働いていましたが、子供が出来てから州をまたいだ引越しが重なったため、仕事を辞めそのまま子育てに忙しくしているうちに時間が経ち、臨床ソーシャルワーカーの資格を失いました。子供たちも成長した今、やはりカウンセラーの仕事に戻りたいと思い、つい最近オフィススペースを借りたという近況報告でした。ライセンスを再度取るために、1年半ほどメインのカウンセラーの下で働く必要があるそうで、ライセンスを保持しなかった事を後悔している、と言いながらも、キャリアの再出発に目を輝かせていました✨

友人の再スタートの報告に、心から『よかったね!おめでとう!』と感じたのと同時に、心にチクっと刺さるものもありました。実は、私が大学院選びをしていた当初、私が目標としていたのは彼女のように、臨床ソーシャルワーカーになることでした。色々事情ありで諦めた夢で、結局教育学部に入学し、興味のあるカウンセリングのクラスは、選択クラスでいくつか履修したくらいでした。

「あの時、学費の高さにめげずに受験すれば良かった」「自分は英語ネイティブじゃないし、アメリカで育ってないからクライエントがつくはずが無い、なんて尻込みしなければ良かった」と、情けなさと無力感で心が痛みます。

自分が持っていないものはすっごくよく見える

隣の芝は、、、のことわざもそうですが、自分の持っていないものは良く見えてしまうもの。物事は100%一方の選択肢が良い・正しい、ということはほとんどありません。どの選択肢にも良い部分とそうでない部分があります。

『荒波の人生』とか『人生が波に乗ってきた』のような人生の有り様を船乗りに例える言い回しがよくありますが、「あの時XXしてたら、、、」の自分が選ばなかった船には行き先がありません。遠くから見ると、水面が反射したりして輝いて見えますが、誰も乗っていないので幽霊船です。これらの幽霊船はいつまでもゆらゆらと水面上に浮いているので、目障りだし自分が乗っている船より遠目はよく見えます。行き先もきっともっと楽しく生き生きした場所なんだろうな、という想像も膨らみます。

後悔にも色々あります。その存在自体が大き過ぎて、いつまでも引きずる
ものや、ふとした時に思い起こす小さいものなど。。。でも、乗らなかった船にどんなことが起こるのか、その船からどんな景色が見えるのかは知る由がないです。同様に、その選ばなかった人生にも、きっと素敵な出来事があり、辛いこともあるだろうけど、それは想像の中だけのこと。年齢を重ねるにつれ、自分の後悔を乗せた幽霊船が増えてきて、八方塞がりに感じている方もいると思います。
これらの増えてきた後悔船を一つ一つ視界から消すことができたら、、、🕯️

後悔の消し方🫧

本当は無視し続けたい後悔の気持ちと向き合ってみました↓↓
*1人の静かな時間を選んでください。

「あの時X Xしていれば、、、」と感じるとき、もしその選択をしていたら、どんなポジティブなことがあって、どんなネガティブなことが起こり得るか、と言うことを想像力を使って書き出してみる → 心が痛くなるので休み休みで。

そこから自分をより理解するのに役立つもの、この失敗から学んだと感じることを再確認する。← 私の例の場合、心理学やカウンセリングの分野のことを考えるのが好きだということを再確認出来た。

その当時の自分が置かれた状況、経験値などのリソース、精神衛生状態などを配慮し、その時の自分なりに考え迷ったことだから、自分を責めるのはやめよう、と自分を許す。

↑ ①〜③は心が軽くなってくるまで何度も繰り返す必要があります。溜まった汚れの掃除に時間がかかるのと同じ。出来ればやりたくないけど、自分でやらないと勝手にはキレイになってくれない汚れです。

最後に、これはおまけですが、私はその臨床ソーシャルワーカーとして働き出したお友達に数日後、正直に実は心がちくっとしたことを伝えました。そしたら「話してくれてありがとう。その気持ちすごーくよくわかるよ!」と言ってくれました。

このプロセスで、かなりの存在感だったこの幽霊船が、そのまま遠くにゆらゆら進んで、次第に見えなくなっていく感覚が生まれました。

キラキラの幽霊船にバイバイ👋🏼

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