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妊娠・出産でパパがすべきこと

パパになりたての男性から相談を受けました。
”2ヶ月前に出産した妻が最近急に泣き出したりする事が多く、何を言っても話にならなくて困っている。待望の子供が産まれて妻も嬉しいはずなのに、妻はどこか壊れてしまっている様でどうしたらいいか途方に暮れている。”

パパのやる事リスト✔️
産後うつの症状が見られる事と、赤ちゃんの世話は出来ているか(体重増加、お風呂など)確認後、以下のことを相談者に分かりやすく伝えました 。
 妊娠(10ヶ月)・出産・授乳という初めてのトラウマになるような様なすごい体験をした彼女。不安や痛み、続く睡眠不足だけではなく、この時期のホルモンバランスは体調や精神衛生へも影響を与えます。彼女が一人で耐えてきていることを一度立ち止まってしっかり理解しましょう。
↑が出来たら奥さんに『妊娠からずっと本当に大変なのに、健康な赤ちゃんを産んでくれて本当に感謝してる』と今までの大変さを認識している・ちゃんと見ている気持ちを伝えましょう。
睡眠は心の健康のバロメーターです。奥さんは睡眠不足が続いています。心が壊れるのも当たり前。彼女の睡眠時間確保の対策を立てましょう。少なくとも夜最後か朝最初のミルクの時間を担当して彼女の睡眠時間を少しでも増やすことを優先します。
次回の赤ちゃん検診・産後検診に奥様の状況をメモしたものを持っていく(一緒に行けない場合は彼女に持たせる)。メモには気づいたこと、睡眠時間、彼女が泣き出した時の日時を書き留めます。

信頼関係の土台はここから
新生児の時期、特に近くに頼れる家族が居ない場合、産後で身体がボロボロの母親は特に孤独で辛いです。この時期にパパが自分の睡眠を削ってでも、ママとベイビーのためにできるだけのことをすることで、その時は分からなくても後々家族との信頼関係の強い土台が作られます。
逆を言うと、この時期に夫が妻を「どうしたらいいのか分からない」と放ったらかしにすると、それ以後の夫婦の絆は、2点がどんどん離れていく折れ線グラフの様になる可能性があります。妻も自分が初めての経験で辛かった時期に、理解しようとしてくれなかった夫に次第に憤り(いきどおり)を感じ、「私が辛い目に遭ってもこの人は助けてくれないかもしれない」と不信感が生まれます。そしてこの不信感は他の大小のトラウマと同じ作用(自分が同じような事で傷つかないように守りに入る)が生じて、その後辛いことがあっても「どうせ分かってくれないから」と心を開きにくくします。
最近は男性も子育てをしっかりやっている人が増加していますが、生物学的に妊娠・出産・授乳という大仕事は女性しか出来ません。ワイフが「辛い」と言葉にしなくても、あなたの子供を授かり・産んでくれた彼女に120%の心遣いをして、一人の人間の人生の始まりという事の尊さと重さを感じて下さい。 一生の宝になる家族との絆、子供との絆はここからスタートします。

子育てのご相談はホームページからご連絡ください。
https://www.proparents.club

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