見出し画像

アメリカの13~17歳の若者のソーシャルメディア利用、YouTubeが圧倒的、TikTokは低下傾向

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

2023年12月に発表された米ピュー研究所の調査によると、アメリカの「13歳~17歳」の若者の93%がYouTubeを利用し、59%から63%がTikTok、Snapchat、Instagramを利用していることがわかりました。また、ソーシャルメディアが若者のメンタルヘルスに与える影響に対する懸念が高まる中、2014年~2015年に比べて、「ほぼ常に」インターネットを利用している若者の割合は2倍の46%に増加しました。今回は、この調査結果をまとめます。

米ピュー研究所(Pew Research Center)の調査:2023年9月26日から10月23日に実施。アメリカの「13歳~17歳」の1,453人の若者にソーシャルメディア、インターネットの使用、デバイスの所有権について調査を行う。]


YouTubeは依然として10代の若者の間で人気

調査によると、13~17歳の若者の間で最も広く利用されているプラットフォームはYouTubeで、93%の若者が利用しています。次いで、TikTokが63%、Snapchatが60%、Instagramが59%となりました。

一方、かつてアメリカの若者の間で圧倒的な利用率を誇っていたFacebookは、2014年~2015年の71%から、現在は33%にまで利用率が低下しました。また、2023年7月にXに改名したTwitterも、Facebookほど急激ではありませんが、過去8年間で利用率が縮小しています。

若者のソーシャルメディア利用時間は増加傾向

インターネットの全体的な使用状況を見ると、昨年と同じく、約半数の若者(46%)が「ほぼ常に」オンラインであると回答しました。これは、2014年~2015年の24%から2倍の増加です。また、96%の若者が「毎日」インターネットを利用していると回答しています。

プラットフォーム別にみた利用状況はいかにまとめられます。

  • YouTube:71%が「毎日」利用、16%が「ほぼ常に」利用

  • TikTok:58%が「毎日」利用、17%が「ほぼ常に」利用

  • Snapchat:51%が「毎日」利用、14%が「ほぼ常に」利用

  • Instagram:47%が「毎日」利用、8%が「ほぼ常に」利用

  • Facebook:19%が「毎日」利用、3%が「ほぼ常に」利用

TikTok禁止法への若者の反応は?

TikTokを利用する若者は2022年の67%から現在は63%と低下しました。これは、TikTokがアメリカで18歳未満の利用を1日1時間以内に制限したことや、米国政府がTikTokの株式を保有する中国企業に対し株売却を求め、応じない場合は米国でTikTokを禁止する可能性があると警告したことなどが要因と考えられます。

米国政府のTikTok使用禁止に対する若者の反応はというと、半数が反対すると答えており、支持する18%をはるかに上回っています。また、31%は不確かだとしています。

まとめ

今回の調査結果から、アメリカの「13~17歳」の若者のソーシャルメディア利用は、YouTubeが圧倒的に多く、TikTokは低下傾向にあるものの、依然として63%と高い利用率を維持していることがわかりました。また、ソーシャルメディアの利用時間は増加傾向にあり、若者のメンタルヘルスへの影響やインターネットの使用や依存に対する懸念は、今後も高まっていくと考えられます。

今後も、ソーシャルメディアが若者の生活にどのような影響を及ぼしていくのか、引き続き注視し、適切な対策を講じることが求められています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?