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思わずおうちで味噌作りをしたくなる新潟市にある百川味噌さんの味噌手作りセットがキテる

おうちで味噌を作ってみたい。
けど大変だよね・・・。

ずぼら代表の私の心がつぶやいた。

なのに。

ずぼら主婦でも
おうちで味噌作りできちゃいました!


その裏には・・・

私の重い尻、
…じゃなくて重い腰を上げてくれた
出会いがあった。

それが
新潟市沼垂にある『百川味噌』さんでした。

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知ってた?新潟は発酵食の町

新潟は「北前船」が来航する
大きな湊町でした。

新潟といえば米・酒・雪。

だから
「新潟は湊町」のイメージは
あまりないかもしれない。

日米通商航海条約で開港されたのが・・・

神奈川・長崎・函館・兵庫
と名だたる湊町に並んで新潟がランクイン

(ランクインだったの?)

大きな湊町だったのよ、何気に。
ふふん
(偉そう)

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これは横浜

だから
多くの人が行き交い、
人やモノ、生活物資が集まり
それは繫栄していたそうです。

その港から続く川の流れに沿って

酒や味噌、醤油、納豆など
発酵食品が盛んに作られていきました。

今もその面影を残すのが

新潟市沼垂(ぬったり)地区

『発酵の町 新潟』として
その魅力を世に打ち出している町です。

以前、お邪魔した「今代司酒造」をはじめ

多くの発酵食を
今に繋いできてくれています。

私が好きな町の一つです。

百川味噌さんとの出会い

例年だと
新潟市南区にある「団四郎味噌」さん
で味噌作りをしてくるのが恒例。

イベント状況を調べてみると、
今冬もコロナで少人数での開催。
回数も限りなく少ないではないか。

「次回は3月だし、どうしようかな~」

「他に味噌作りできるところあるかな?」

と検索していく中で
『百川味噌』さんに出会います。

新潟市沼垂にある小さな味噌蔵。

初めて聞いた名前でした。

軽い気持ちで
さらっとホームページを流し見していく私。

そこで私が目を止めたのは

「木桶でじっくり熟成」

というキーワードでした。

今の時代の味噌作り

ステンレスのタンクで温度を調整
強制的に熟成を活発化
短期間に作りあげる

これが今の味噌業界の主流。

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昔は家で作ってたのに

そしてとどめには
「酒精(しゅせい)」

いわゆるアルコールですが、
殺菌効果と発酵を止めるために使用されます。

味噌は発酵が進むと、
二酸化炭素のガスが発生。

容器が膨張してしまう。

「そんなことになったら
 流通には不便じゃあないか。」

だから、そうならないように
「発酵を止めたらいいじゃない」

酒精投入です。

せっかく微生物が作ってくれた味噌でも
酒精を入れた時点で、

発酵ストップ。

酵母もお亡くなりになってしまいます。

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チーン

どうせなら生きた発酵食を食べたいのに、
それじゃ
味噌の効果が半減です。

残念!



味噌の美味しさは
人間が作るのではなく
微生物が作るもの。

なのに、
微生物の力を失わせるようなことを
わざわざ行う。

なんか違うなって思うんです。


味噌は昔から
私たち日本人と共にありました。

微生物と共にありました。

どうした日本人。

木樽という魅力

木樽。

日本らしさを感じるワードです。

木樽というのは、
発酵の菌が住み着く ”場所” になります。

毎年、仕込んでいく中で
その場にいる微生物が樽を ”家” として
続々と住み着いていきます。

微生物たちは生きていますから
常に変化しています。

桶の中には毎年、毎日、毎秒ごとに
新世界が生まれていく。

だから、
その場所でしか
その年にしかできないものがある。

毎年同じにならない。
それが自然というものの魅力の一つ
だと思います。

「木桶 × 天然醸造」
だからこそ生まれるものが確実にある。

そう思いませんか?

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味の深みや広がりを「醸す」のが
木桶や蔵に住んでいる酵母菌・乳酸菌たち。

ステンレスのタンクでは、
彼らが住むことができないんです。

便利を追求すると、
本来あったものが失われてしまう。

そんな中、百川味噌さんでは
「木桶 × 天然醸造」にこだわっている。

もちろん酒精も使わない。

百川味噌さんのその姿勢に、
発酵食への愛を感じました。

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このお店の味噌なら間違いない。
味噌が愛されている。

そう直感しました。

お店自体は昭和40年代にできたそうで
歴史は浅いほうかもしれません。

でも、
どんなに長い歴史があったとしても
その姿勢に共感できないお店であるならば

私は歴史じゃなくて、
想いや姿勢に共感できるほうを選びたい。

おうちで作るまで

ホームページを読み進めていくと
その中で今度は

『味噌手作り材料セット」

ここで手が止まりました。

読んでいく中で「これはキタな」と。

他でもない
「百川味噌」さんの味噌セットに
魅力を感じた理由は全部で5つ。

①全部まとめてセットになっている

大豆・麹・塩・桶がセットになっていて、
家ですぐ味噌作りができるというもの。

樽を買おうと思ったら
サイズも色々あって迷う。

買いに行く手間が省けて助かります。


②新潟産へのこだわりがある

材料は

・新潟県産の大豆
・新潟県産の米麹

「できることなら新潟産にこだわりたい」

という私の望みを
軽々と飛び越えてくれました。

国産大豆だと北海道が多い。

でも
新潟で作るなら新潟の大豆の方が
土地に合っている気がするんです。
(勝手な持論)


③値段もそんなに高くない

7キロで4329円(税込み)

樽付きでこれなら
いつもの味噌作りイベントいくより
断然安い。


④種味噌がついてくる

え?
種味噌までついてくるの?

木樽×天然熟成のあの味噌を
一緒に混ぜて熟成するということは・・・

木桶のおこぼれを
いただけるってこと。

種味噌は今まで入れたことなかったけれど、
これはいい作戦だ。


⑤大豆の品種が引きがある

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さらにもう一押し。

使っている大豆は
「あやこがね」という品種だといいます。

あやこがね

あやこ・・・

名前が「あやこ」な私にとって
これは聞き捨てならない響き。

あやこがね
おうちで味噌作りするんだって。

即座に決定しました。


お店に行ってみた


オンラインショップで
買ってもよかったんだけど

せっかくならどんなお店か見てみたい
・・・よね?

「文通していた子がどんな顔か見てみたい」
っていう感じ?

メールで連絡し、味噌は事前に注文。

お店まで
取りに行かせてもらうことにしました。

実際いってみると
お店は大変こじんまりしておりまして。

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通り過ぎそうになったわ

小さな売店的なものはありますが、
お店に商品はちょっとしか置いてなかったです。

お店で他の商品も買おうかな
と思っていたので
そこはちょっと残念。

言えば出してくれたのかな?

そして
ゲットしたのがこちら。

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味噌手作りセット 
(出来上がり7キロ・樽付き)
4329円なり。

樽・大豆・麹・塩・種味噌
丸ごとついてくる。

作り方ブックもあるから初めてでも安心。

これがあればすぐにできちゃいます。

でね、
樽はプラスチックなんだけど、
フタが木!

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それだけでも気分があがる。


ついに購入してしまった味噌作りセット。

ずぼらは果たして無事に作れるのか?

続きはこちら。


ここまでお付き合いくださり
ありがとうございました!

あなたのスキ&フォローが励みになっています💖

綺麗道 古川綾子でした。


百川味噌の手作りセット↓


既に仕込まれたものもあるみたい↓
これもいいな

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