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家族の合言葉が増えてゆく/子どもから学ぶ毎日note#16

毎日note16日目。
幼稚園教諭、プレイワーカー、森のようちえん保育士を経て、今は3歳と0歳の息子と365日ともに暮らしている。

「こどもの遊びと育ち探検家」として、我が子との暮らしの中での未知との遭遇を楽しみながら、世界中の子どもたちの幸せな暮らしと育ちについて日々ぐるぐると思考している。


我が家には、その時々流行りはあれど、いくつかの合言葉がある。
ここ最近、出番の多い合言葉は

「たけのこじゃぁ、しかたない。」
「たけのこじゃぁ、しかたない。」

これは『もぐらバス』という絵本の中のセリフだ。

地下のまちを走るもぐらバス。
何かにぶつかって、動けなくなってしまった!
なににぶつかった?
たけのこ!
バスに乗っていたお客さんたちから出た言葉は…

「たけのこじゃぁ、しかたない。」
「たけのこじゃぁ、しかたない。」

その時期の、その時期だけの、どうにもならないこと。

怒ったり、焦ったり、どうにかしてよ、と相手を変えようとしたり、
あれこれしなくていい。

掘り終わるのを気長に待とう。

掘れたらみんなで分けて持ち帰っておいしく食べよう。

なんだかそんなストーリーが、今の我が家の気分です。

生後半年の、存在感の強くなってきたちいさな人の、理由の分からないときのどうしようもない、これ以上手の打ちようのない、ただ抱っこし続けるしかない大泣きのとき。

3歳半の、お兄さんのような、でもやっぱりまだまだ甘えたいんだなぁ、と見て取れる、感情が入り乱れた彼の、眠くてお腹の空いている、どうしようもない、これ以上手の打ちようのない、生理現象を自分で抑えられないときの大泣きのとき。

「たけのこじゃぁ、しかたない」
「たけのこじゃぁ、しかたない」

この時期に、この時期だけの、どうにもならないこと。

イライラもするし、大人げなく態度でぶつけてしまうこともあるけれど、一人でぶつぶつ、夫ともぶつぶつ。
しかたないしかたないと呟きながらなんとかかんとかやり過ごす日々です。

頭ではちゃんと理解しているつもりだよ。
心でもちゃんと理解しているつもりだよ。

たけのこのようににょきにょきとあっという間に伸びる君たち。
親という生き物は、我が子という生き物にこんなにも感情を揺さぶられるなんてね。

今日も我が家のたけのこたちにたくさんの気づきをもらいましたとさ。

こうやって、家族の合言葉が増えていく。共通言語が増えてゆく。
いつかそんなことも、忘れてしまうだろうから書き留めておこう。


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