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Sansan株式会社のオウンドメディア「BNL」で執筆した記事。サイト閉鎖に伴い随時転載しています
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2022年12月の記事一覧

『進撃の巨人』の編集者と音楽史上No.1のプロデューサーに学ぶ、Think Differentのフレームワーク

『進撃の巨人』の編集者と音楽史上No.1のプロデューサーに学ぶ、Think Differentのフレームワーク

新進気鋭の若手研究者3人が「Think Differentとは何か?」をテーマに考察を重ねたセッション。レポート最終回となる今回は、法政大・永山晋のパートをお届けする。

前・中編で紹介した石川善樹、西田貴紀の話から、Think Differentするためには、①アップグレードの前にアップデートする必要があること、②アップデートする際には一人(または少人数)で考えるプロセスを踏む必要があること──

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「とりあえずブレスト」の前に。Think Differentは孤独を受け入れるところから

「とりあえずブレスト」の前に。Think Differentは孤独を受け入れるところから

昨日公開した前編に続き、「Sansan Innovation Project 2019」内のセッション「Think Differentとは何か?」のレポートをお届けする。

前編で石川善樹は、歴史上もっとも偉大な日本人である松尾芭蕉から抽出した「日本的Think Different」のフレームワークを、①まずアップデートし、②その後アップグレードする──という2段階のモデルとして表現した。

しか

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芭蕉に学べ。「日本的Think Different」の方法

芭蕉に学べ。「日本的Think Different」の方法

あらゆるビジネスはコモディティ化の道を進み、やがて激しい競争に巻き込まれる運命にある。ライバルと同じことを考えていてもそこからは抜け出せない。そこではいかに「人と違うことを考える」かが重要になる。

しかし、そのためには「人と違うことを考える」とはそもそもどういうことかを知っていなければならない。「Sansan Innovation Project 2019」内のセッション「Think Diffe

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どんな肩書きにも負けない。凡人だからこそできる、ストーリー型自己紹介

どんな肩書きにも負けない。凡人だからこそできる、ストーリー型自己紹介

前編に続いて「Sansan Innovation Project 2019」内のセッション「自己紹介のイノベーション」のレポートをお届けする。

一人目の登壇者である横石崇が扱ったのは、他人から「あなたは何をしているのか?」「あなたは何者か?」と問われて始まる自己紹介。このような質問に対してどう返せば、自らの人生の目的を自然な形で相手に伝えることができるかを考えた。

一方、二人目の福井康介が取り

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問われているのは役職ではなく存在理由。パーパスの時代における究極の自己紹介とは?

問われているのは役職ではなく存在理由。パーパスの時代における究極の自己紹介とは?

3月14日、15日に都内で開催されたカンファレンス「Sansan Innovation Project 2019」から今回は「自己紹介のイノベーション」と題されたセッションの内容を前後編でお届けする。

自己紹介になぜイノベーションが必要なのか。誰もが当たり前に行う自己紹介という行為だが、「実はそんなに簡単なものではない」と登壇者の一人・横石崇は言う。

そもそも人はなぜ自己紹介をするのか。古今東

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楽天大学学長・仲山進也に学ぶ、組織の境界にとらわれない「際者(キワモノ)」としての働き方

楽天大学学長・仲山進也に学ぶ、組織の境界にとらわれない「際者(キワモノ)」としての働き方

「名刺とはアイデアであり、名刺交換はアイデアの交換である」と、昨年取材した医学博士の石川善樹は言った。

名刺交換が発生するのは異なる組織と組織の間にある「際」であるから、新たなアイデアが欲しいと思ったら、組織の外へと赴き、際に立つ必要があるだろう。

楽天の正社員でありながら自身の会社も経営し、Jリーグの横浜F・マリノスともプロ契約している仲山進也は、際に立ち続けてきた人物である。出社の義務もな

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