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しがないOL ざわつく頭の中を整理してる

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最近の記事

私がタイカレーを食べる時。

「バンタイ、いく?」 前日の深酒+終電を逃したせいでのネカフェ泊が体に応えた水曜日。定時少し過ぎに同期から、新宿で今をときめくタイ料理に行かないか、というラフな誘い。事前に取り付ける約束に胸をワクワクさせるのも好きだけど、「今から行かない?」っていう突然の誘いが私は好きだ。予測不能だったワクワクに、アドレナリンが止まらない。 なんだか気が進まない上に捗りそうもない、締め切りがしばらく先の仕事を最低限終わらせて、パソコンをシャットダウンする。忘れ物をして、同期と先輩には先に

    • 2023

      なぜだろう。私の人生で一番、私が置いてけぼりだ。難題や気持ちを揺さぶる嵐ばかり襲いかかってきて。2023年は自分の気持ちや言葉をいつの間にか忘れていくような気がする一年だった。忘れていくような悲しさや焦燥感ですら、忙しさで紛らわせることすらできる、そんな一年だった。 上期 会社員生活にも少し慣れつつ、社会の波にも呑まれつつ。会社の人と写真を撮りに行って、「写真が好きでよかった!」と心から感動できる日もあれば、「あれ、写真が好きってこれでいいんだっけ?」なんて迷い迷いの日もあ

      • One summer.

        少し自分の肌が小麦色に焼けたような気がする。心なしか、筋肉もついたようだ。だって、ランニングして水泳して自転車漕いでるから。慣れないことを始めた分、擦り傷や打撲も少しだけ。できないことがもっと見えるようになって、転ぶことが少し怖くなって。だから、少しだけ弱くなったようで、少しだけ強くなれたような気がする、そんな夏。 私も、周りも、過去の意味も、今生きる意味も、少しずつ変わっていく。変わっていく、否、いささか傲慢ではあるが私が少しずつ変えていっていっているのだろう。自分で探し

        • 「人生はギフトに溢れている」

          仕事関連で手に取ったビジネス雑誌に載っていた、ある女性建築家の言葉にふと目が留まった。 「人って実は、みんなが誰かに親切にしたがっている。だけど、受け取る側はついつい『何か裏があるのではないか』と勘繰ってしまう。誰かが与えようとしてくれているギフトに気づいてそれを受け取れるようになれば、人生はきっと良い方向に進んでいく」 超有名で、超エリートなお方の言葉で、共感したなんて烏滸がましいけれど、なんとなくわかるような気がした。それに、きっとその言葉に目が留まったのも、「ああ、

        私がタイカレーを食べる時。

        マガジン

        • 往復書簡
          2本
        • お仕事
          8本

        記事

          ワシの変遷②

          高校生 中の上〜上の下くらいの高校に進学。元々男子校だったこともあってなんだかさっぱりとした校風が気に入っていた。通った高校を選んだ1番の理由は吹奏楽部が1番イケてたから。自分の学力からそう遠くない高校の定期演奏会全てに足を運んだ結果、この高校しかないと思った。 お勉強 学力に関しては片田舎の小さな学校ということもあって上位10%を維持することができた。体育と家庭科以外、評定実は5だったし(みんなにびっくりされる)、卒業時には成績優秀者?みたいなヤツでちゃんと表彰もされ

          ワシの変遷②

          ワシの変遷①

          幼稚園 1.とにかく男の子とサッカー、戦いごっこ、園庭で自転車を乗り回す日々。サッカーに関してはクラブチーム?みたいなやつに行ってた 2.生まれたばかりの弟の体調が悪いこともあってちょっとどこか寂しい思いしてた。ばーちゃんがその分優しくしてくれた 3.お弁当食べるのクラスで2番目に早かった。毎日アンパンマンポテト入れてもらってた 4.しょっちゅう怪我してた。わんぱくなクソガキだった 5.誕生日も生まれた病院も同じのソウルメイトと出会う。一緒に隣で寝てた写真あり。親も

          ワシの変遷①

          革命は終わらない。

          「座右の銘は、『帰するところは自分』!どんな時も環境のせいにせず、常に自分が変化できる余地がないか考え続けること。常に自分の変化の可能性を信じて成長していきたいと思いますので、よろしくお願いします」 声高らかに、入社式で自分の座右の銘を宣言した4月1日からはや半年以上が経つ。後日、この話をしたら「やだよ、俺。そんな新卒入ってくるの(笑)」と私のことを比較的よく知っている大人から苦笑いをされた恥ずかしい座右の銘。あの日から、私は何が変わって、何が変わらずにいられただろう。

          革命は終わらない。

          写真で何かを語る時、あなたは何を軸に話しますか?

          我々は、撮影した写真を手にした時、何を語るのだろうか? 撮影時のハウツー?こだわり抜いた構図?神がかった露出数値?心地よい色味?お気に入りの機材? それとも、写っているものとの関係性?撮影時の自身の感情?写真に託す希望?表現したい意思? 私が写真を手に語りたい内容は、後者の語群に含まれることが多い。人はそれを「情緒的」と呼ぶ。はてさて、ここで私は疑問を抱く。写真を後者で語るものは必ずしも感情的で、文化的ではない議論なのだろうか。 そもそも、私が写真の話をするときに、後

          写真で何かを語る時、あなたは何を軸に話しますか?

          OL写真論

          学生時代より、なんだかお酒を飲む頻度が増えた気がする。会社の人と飲むお酒もそうだし、自分1人で飲むお酒の量も増えた。夜更かしをあまりしなくなった。次の日の活動に責任を持たなければならなくなったから。ビジネス書を読むようになった。ビジネスの世界で生きていくにはあまりにもビジネス的な考え方や知識が足りないから。カバンを、リュックサックから牛革の鞄に変えた。「別にリュックでもいいよ」と上司は言ってくれているけど、あんなに身嗜みに気を使っていなかった私が「さすがにいつまでもリュックて

          OL写真論

          「安心と正常は800円で買える」、未来の自分へかける保険としての備忘録

          『いっそこの踏切の中で立ち止まってしまえたらどんなに楽だろうか』 近所で最も人身事故が多いとされる踏切の中にぼんやりと佇んでいた9月の半ば。ドラマや小説に出てくる『このまま死んでしまった方がマシだ』なんて感情、あれって本当に抱くもんなんだ、と変な視点から自分のことを俯瞰視できたことを今でもなんとなく覚えている。日が傾きかけた頃に家を出たはずなのに、気づけばもう日は沈んでいた。じんわりとした暑さがまだ空気の中に残っていて不快だけど、ひんやりとした風が心地よさを誘うがために外に

          ¥2,000

          「安心と正常は800円で買える」、未来の自分へかける保険としての備忘録

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          旅路にて。

          少し遅めの内定式に出席するため、12月頭から上京していた。3ヶ月後には自分の拠点がここに移されているなんて想像ができない。けれども、「東京」という文化をこれから自分が共通言語として使えることに少し胸が躍る。もう目の前に来ている新生活。抱いていた漠然とした不安の解像度が上がり、少し自分の中で消化できた気がする。 初日から随分と東京を楽しんだ。けれどその楽しみはなんだか旅行とは少し違う。ここで生活する、というイメージを持ちながら訪れる場所たちは単なる一度きりでの来訪ではなく、ひ

          旅路にて。

          お酒がいつもより大人の味がした話。

          「先生さっきから『大人が嫌いだ!』って言ってるけど先生も大人じゃん。20歳過ぎてるし。だからお酒飲むんでしょ?」 塾の生徒に投げられた言葉に心の中で「え〜(汗)。そうか、中学生からしたら20過ぎれば大人なのか…」と呟く22歳の私。中学生よ、君たちが思ってるほど22歳って大人じゃないんだぜ、とこれまた心の中でぼやいてから「う〜ん、それは確かにそうなんだけどなあ…。まあ、22歳になればわかるよ」と曖昧な回答を残し、教材へと意識を向かせる。君が解いている方程式の問題みたいに綺麗に

          お酒がいつもより大人の味がした話。

          15歳の自分へ

          最近、ワクチンを打つために徳島に帰省していた時、中学生の時の生活記録を読み直した。なんだか懐古厨みたいなことしているけれど、やってみるとこれが意外と面白い。 当時の私には誰に言われずとも、マイルールがあった。なんのために課していたのかすらもわかんないルール。まあ、中学生ってそんなもんだよね。それは「生活記録の日記欄は必ず全行埋めること」。短い文章ではあるけれど、当時の自分が恥ずかしげもなく等身大に晒されていることがありありと伺える。 「決意した」 私は今、多分、ふんばりど

          15歳の自分へ

          私がここから一歩を踏み出す話。

          「正直にいうと、君は自分の思っている君と周りから見えている君に大きなギャップがあると思う。君はどうして自分で考えていることがきちんとあるのに『あんまり考えたことないけど』や『具体的に考えたことはないけど』という枕詞を使って自分の考えに蓋をしてしまうの?僕は、それはものすごくもったいないことだと思う。」 これは、来年の春から働くことを決めた会社の2次面接で言われた言葉。この会社は、私が夏頃に受け始めた会社で、ある程度就活で失敗しまくった 後に受けた会社だった。この言葉を聞いて

          私がここから一歩を踏み出す話。

          21歳の私は、内定を蹴って初めて「働く」ことと向き合った

          「夢は叶わない。大人なんか嫌いだ。本当は好きになりたいはずなのに。そうさせてくれない社会が心底憎い。」21歳の私にそう思わせてくれたきっかけは残念ながら写真を通した出会いでした。 好きな写真を少しでも自分のそばに置いておきたくて、カメラを使う仕事に就きたいと思う一心で就職活動を進めてきた。そのなかで私は、「ここで働きたい!」と思える会社に出会うことになる。とんでもないドラマのようなインターンシップ3日間を経て、高熱にうなされながら入社試験レポートを仕上げなんとか内定をいただ

          21歳の私は、内定を蹴って初めて「働く」ことと向き合った

          Re:幸せは。

          「世界中で起こっていることに対してあなたが思っていることを、採用試験用ではなく、飾らずに書いてください」 問題文だけが書かれた真っ白なA4用紙一枚が渡された。 就職活動を進めていく中で、この会社は特にユニークな会社であることは自覚していたが少しだけびっくりした。けれど、そんなに度肝を抜かれるほどでもなかったので、淡々と書き進めた。その時書いたものを思い出せるまでに。一部省略はしてるけど。 「私はジェンダー問題に関心を寄せています。 近日、同性婚を認めないことに違憲判断が下さ

          Re:幸せは。