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マスタ-ドが「ないっ!」2022年フレンチマスタードの話。フランス人のマスタード愛とは。

「マスタ-ド」とは

日本料理に「わさび」がなくてはならないように
フランス料理に欠かせない大事な調味料。
それが私から見た「マスタ-ド」の立ち位置。
フランスでは、塩、コショウの次に消費量が多いと言われている。

そんな「マスタード」が突如として2022年2月

ス-パ-から姿を消した。



大型ス-パ-へ買い物へ行った2022年2月末のある日、調味料のコ-ナーでマヨネーズを探していると、棚の一部、かなり広い範囲が
がらんと空いていた。

その棚には「マスタ-ド」があるはずだった。

でも、なかった。一個も。

「あれ、今日は一個もないの?珍しいな」が最初の印象。

この日のこの状態が まさか 半年以上も続くことになるなんて。

☆ ☆ ☆

みなさま、こんにちは。あとりえ・あっしゅです。
2022年も残すところあと少し。
私にとって、いや、多くのフランス人にとってショッキングだった今年の出来事を今日は語ります。

なぜなら、わたしもフランス人と同じように「マスタード」を愛してやまないひとりだからです。

フランス料理で使う調味料の中でもかなり重要なポジションと思われる「マスタ-ド」
これがある日突然、お店から消えてしまった。
時はあの、ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月。
この時期、数々の食品の不足や輸出入、流通が混乱していた。
それが「マスタ-ド」にまできたのか…と思いきや

そうではなかった。

実は最初にス-パ-から姿を消したのは

「ひまわり油」

もしかしたら、原料不足?
マスタ-ドにはひまわり油が使われている理由でこの「マスタード」不足が生じたのではと思い、家にあるマスタ-ド瓶のラベルを確認したが、内容物には「ひまわり油」の記載はなかった。

では、いったいなぜなんだろう。


本日は、なぜ「マスタ-ド」がフランス全土の大手スーパーの店頭から姿を消してしまったのかの話を始めとして、マスタ-ドについてのもろもろのお話を盛りだくさんで綴づります。
マスタードの里であるディジョンへも行ってきました。

今年挑戦したかったこと、「フ-ドエッセイ」の有料記事を出すことです。
よろしくお願いします。

そもそも「マスタ-ド」って何?

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