共同洗濯場で井戸端会議をしていたフランス人女性たちを想像してみた
共同洗濯場ってなに?
井戸端会議ってなに?
そう思われた方、多いと思います。
もしかしたら もう誰も使わない言葉になっているかもしれません。
今のように水道もなく、洗濯機もなかった時代に井戸の水を汲み、洗濯をしていたのはフランスも日本も同じです。
そこに集まって洗濯をしながら世間話をする女性達の姿も似ていたのではないかと思うのです。
どんなことを話していたのかな、彼女たちはどの様にコミュニケーションをとっていたんだろう。
当時の女性達のコミュニケーション能力がいかに優れていたか、今の私達が直面している人との距離感のことなど、興味深く書かれていた記事に出会いました。井戸端会議って何?の疑問も解けました。
今から15年ほど前、ひとりのマダムと話したことが印象に残っています。
当時の彼女はたぶん、70代後半。
定年退職後に、趣味で「共同洗濯場」めぐりを始めます。
いろいろな村へ出かけて行き写真に収めていく旅です。
沢山の「共同洗濯場」の写真をみせてくださり、熱心に話を進めてくださった。
その時の彼女の熱心な話しぶりに私はただなんとなく耳を傾けていたけど、今なら彼女の気持ちが少しわかる気がする。
年を重ねたせいなのか、身近な場所にある歴史を感じるところに行くと
当時そこにいた人々のことを思い浮かべるようになった。
若い時はそんなこと思いもしなかったのに。
女性たちは井戸端会議を上手に生活に取り入れてストレスを解消していたのでしょうね。
村という狭い世界に住んで、たぶんお互いの家庭の事情は隅から隅まで知っていても深入りすることなく「聞く姿勢」をわきまえていた女性たち。
「うんうん」って頷いて聞いている姿が浮かんできます。
あ、でもね、フランス人は頷かないんだった。
フランスに「うなずき」文化はないんです。
だから人の話を聞く時は相手の顔をじっとみている。
それで、うなずきがないものだから、相手が話についてきてくれているのか話を続けていいのかわからないときがある。
ちゃんと私のフランス語が通じているのかどうなのか時々不安になる。
今はもうこの「うなずきなし」の会話にだいぶ慣れたけど、やっぱり
「うんうん」って首をコクンとしてくれると落ち着くのはなぜなのでしょうね。
また素敵な「共同洗濯場」に出会えたら写真を撮ろうと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
感謝です。
ヘッダー写真は、イボリ-さんのイラストを使わせていただきました。
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あとりえ・あっしゅ
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