マガジンのカバー画像

ASD&ADHD家族の物語

38
長男に発覚したADHD、けれども見渡してみるとあの人もこの人も、家族みんなの凸凹の話です。
運営しているクリエイター

#発達凸凹

#3.01|凸凹兄弟の新たなページ

#3.01|凸凹兄弟の新たなページ

2月の末にとある地域活性化会議に顔を出してからの2ヶ月は、怒涛&頭の回路が入れ替わるくらいの日々だった。

「2年後の100周年に向けた会議だから」というのでのこのこ出かけていったら、なんと1ヶ月後にはイベントをやるという。それからはチラシ作りや展示の準備、取材対応などに追われ気がついたら地元紙に3回も登場することに。

我が家は農家なのでこの時期は農閑期。基本ゆったりとした時間が流れている筈なの

もっとみる
#2.03|極端な凸凹次男の期末試験

#2.03|極端な凸凹次男の期末試験

次男が課題を出せなかったのは中学時代からで、今に始まったことではないけれど、徒歩通学だった近くの中学から電車に乗ってくる子もいる広域の友人が出来る高校への進学は、それなりに胸高鳴るものがあったと思う。

小学2年から地域のスポーツ少年団で柔道を始め、中学3年まで部活動でも活動し、一応黒帯を取るまでになっていた。が、入った県立高校にはなんと柔道部がなかった!ので、仕方なくレアなボクシング部に入った。

もっとみる
#21|ADHD長男私大の桜は咲かず

#21|ADHD長男私大の桜は咲かず

長男の私大実技から合格発表までの2週間の長いこと。そしてその不安なことは私だけでなく、本人も旦那もば〜ちゃんも皆感じていた。その予感は見事に的中し、届いた通知は「不合格」。昨日お祝い用にと用意した白薔薇は、残念画像になってしまった。

そもそも、私大2つのうちひとつの願書締め切りを間違えて、WEB出願はしていたのに受験すら出来ず、今回受けた私大にも実は書類不備があって、出願後大学から「間違えて『卒

もっとみる
#2.02|極端な凸凹次男診断への道

#2.02|極端な凸凹次男診断への道

昨夜の予報は晴れだったのに、また目が覚めたら一面真っ白でした。本当にうっすらなのですが、先週より気温が低かったためか、路面の状況はむしろ厄介で、山を降りる途中、南面のゆるい坂でタイヤを縁石にぶつけて交換しているおじいちゃんとか、木陰の山道(一応国道)に4台も路肩に乗り捨てられた車があったり。

目指す次男のお世話になる病院は平地の市街地。M市に入ると嘘のように雪は無くなり、カンセラーの方にも「良い

もっとみる
#2.01|凸凹次男診断への道

#2.01|凸凹次男診断への道

警報級の大雪とのことで、夜中に何度も目が覚めては窓の外を確認するが、雪雲は遅れているらしくて明け方5時まで何も降っていなかった。が、2時間後には一面銀世界!で、慌てて飛び起きる。次男が受診する初めての病院までは車で片道45分かかる。

山を降りて平地に出ると、明らかに雪の振り方が少なくなり、程なくみぞれから雨になった。初めての病院は患者にお年寄りが多く、大きいけれどひっそりとしている。最初に事前問

もっとみる
第2章|極端な凸凹次男の話

第2章|極端な凸凹次男の話

我が家には実はもう一人、凸凹な特性を持つ次男がいる。
典型的な多動の兄に隠れ、その存在は限りなく薄かったのであるが、兄が2浪目で家を離れると、俄然彼の存在感が大きくなった。

まず、機関銃のように喋る長女と長男の間に割って入ることなど大人でも難しく、およそ自己主張を聞いたことがなかった。小学校低学年で通級指導は受け始めていたけれど、兄とは真逆で極めておとなしく無害なので、我が家では問題にすらならな

もっとみる