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つわりは、お母さんも一緒に頑張ってというサイン

ウサギ仙人(ウ仙)から子育て術について伝授してもらっていた亀子であったが、

ウ仙「おぬしは子どもがどうやって育っていくのかは知っておるかのぅ」

亀子「いや知りませんね」

ウ仙「子育ては子どもが相手なんだから、そもそもどう成長するのかを知っておれば、そんなに子育てに困ることはないんじゃよ」

亀子「ぜひ知りたいですね」

ウ仙「では胎児期からスタートしようか」

亀子「そんなに最初からですか?」

胎児期は受精卵から人類へ進化を遂げる時期

ウ仙「人間は受精卵からスタートして、しばらくすると魚類のような状態なんじゃよ」

亀子「魚ですか?」

ウ仙「脊椎動物の最初の形態じゃな」

亀子「羊水の中でも生きていけるようにってことですかね」

ウ仙「受胎してからしばらくすると、魚類から両生類へ進化するように変化するのじゃよ」

亀子「オタマジャクシがカエルになるみたいなもんですかね?」

ウ仙「厳密に言えば両方とも両生類じゃが、そう考えてもらったらわかりやすいじゃろぅ」

つわりは、魚類が陸に上がって、肺呼吸に変わるまでの苦しみを共有している

ウ仙「魚が陸に打ち上げれたら、ピチピチと暴れるじゃろ?」

亀子「のたうちまわっていますね」

ウ仙「あれはエラ呼吸のせいで、陸では酸素が足りなくて苦しくなっておるんじゃよ」

亀子「人間が水中に長くいると苦しんでいるような感じですかね?」

ウ仙「逆に考えれば、そういうことじゃな。胎児の場合はそこで進化を遂げて肺呼吸に変わるんじゃが、その進化を遂げるまでの間、陸に打ち上げられた魚のような苦しみがあるんじゃよ」

亀子「しんどそうですね」

つわりは進化の苦しみが母親に伝わって、体調が変化する

ウ仙「実はつわりというのは、その苦しみが母親に伝わって、母親の体調が変化することなんじゃよ」

亀子「だからしんどいんですね」

ウ仙「受胎してから約35日くらいからこの変化が起こると言われておるから、妊娠7週からつわりが始まって、12~17週くらいまでかけて、この進化をとげていくんじゃな」

亀子「苦しいのにも理由があるんですね」

つわりは苦しみを共有すること

ウ仙「子どもがお腹の中で苦しんでいるから、『お母さんも一緒に頑張って』というサインなのかもしれんな」

亀子「そう考えると、つらくても子どもと一緒に頑張れそうですね。とは言っても、つわりはしんどかったですけどね」

ウ仙「子育てに関しては、要は物の見方ということなんじゃよ」

こうして亀子はレベルが上がった。
妊娠中の子どものこともわかるようになった(つづく)


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