![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78685284/rectangle_large_type_2_7e6522e47e3c6e09e27d7082a1ae3441.jpeg?width=800)
未来の創造者たち。*Homo Faber n.2*
Homo Faber(ホモ・ファーベル)は、2年おきにベニスのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島で開催される、高級工芸品の国際展示会。
自然の素材を利用し、人の使う道具を作る。というラテン語の意味から、展示会の名前は付けられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1652696140506-1myba5TUq8.png?width=800)
選別されたアトリエ20社と職人30名が参加。出展のみの作品も含めると400点以上。テーマ別にセクションが分かれています。
Next of Europe
ルックスからも強烈な個性を放つ、ミラノのギャラリスト、ジャン・ブランシャール と、都市ミラノに緑に覆われた集合住宅を建設し、数々の展示会の監修を務めるステファノ・ボエリ がキューレーターとなり、集められた、将来を担う若手の表現する、コンテンポラリー・クラフト。
![](https://assets.st-note.com/img/1652696232863-0g9AA0G83P.jpg?width=800)
絵やオブジェを製作。
![](https://assets.st-note.com/img/1652696235684-niR2FB6F0v.jpg?width=800)
AIと共存するような世界では、コンピュータで文字を入力するのが普通となり、ペンを手にして紙に書くことがなくなってきている。
そんな時代だからこそ、人の手でつくる工芸品の存在を多くの人に知ってもらいたい。そのために、アクションを起こし始める時期なのです。
とは、ジャン・ブランシャールの言葉。
![](https://assets.st-note.com/img/1652696986240-umaQrQZoMO.jpg?width=800)
このセクションのテーマは、Next of Europe。「ヨーロッパが次に見据えること」のような意訳になるでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1652697170333-XXO3fB1Iko.jpg?width=800)
Leaf(葉っぱ)
1700年中頃にイギリスで産業革命が起き、機械生産にモノづくりがシフトされ、機械の恩恵で産業が発達し、現在に至る。
手頃な価格の商品が市場に流通し、便利な世の中に変わりました。それはそれで良いと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1652697290174-fgC1CdNZw0.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652697413224-DkCRc0MyJf.jpg?width=800)
ただ均一化されすぎると、「遊び」とか「余白」の世界がなくなり、感覚が鈍化してしまうかもしれない。
見て美しい、手にとって美しいと、肌感覚で美を感じるモノに、焦点を当てよう。将来を担う職人という、創造者たちが、育まれる土壌を作ろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1652697555356-x4WW0JuHgC.jpg?width=800)
イギリス女性の作品。
そんな趣旨と意気込みを感じる、素晴らしい作品展示です。
![](https://assets.st-note.com/img/1652697512656-B8fAlVRQ1T.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652697638810-lhjfZnfQFO.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652697732087-VFFtHuAApS.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652697738267-Vc8fXpgUgZ.jpg?width=800)
どこかのお家に招かれると
こんな感じのあったなぁ。
![](https://assets.st-note.com/img/1652697848601-EKPh3kYJ9a.jpg?width=800)
・
・
・
ワンちゃん。
首輪と、うんち袋入れ
![](https://assets.st-note.com/img/1652697971829-QXArncJoXJ.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652697986805-zXbjAGJgF9.jpg?width=800)
手で作り出されたオブジェ。
Flow フロー
今回の展示会では、日本のアーティストや職人も多く招待されています。このセクションでは、フィレンツェで唯一の、木象嵌細工専門の工房を持つ、望月さんが出展されていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1652698984739-E9IT0Sj4zJ.jpg?width=800)
しかも!作品を展示するだけじゃなく、デモンストレーションも担当。
![](https://assets.st-note.com/img/1652699017479-YHo9JWBppQ.jpg?width=800)
参加の経由を伺ってみると、ある日電話が鳴り、直接にコンタクトがあったようです。担当者とは面識がなかったようなので、どこかで望月さんの作品をみて、心にかけていたんでしょうねぇ。
![](https://assets.st-note.com/img/1652699079999-ys5Hs5RZTr.jpg?width=800)
表現しているそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652698989150-DHt8RNhlhU.jpg?width=800)
作り方を説明するたびに、テーブルを囲む人たちの間で、「おー!」とか「ほぉー!」とか感嘆の声が聞こえてきて、わたし、関係ないのに、鼻高々でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1652699339679-ewj7xIKZk5.jpg?width=800)
実際に参加された望月さんが、臨場感たっぷりに、リポートしています。ぜひ!こちらもお立ち寄りください!
Homo Faber(ホモ・ファーベル)では、島の敷地にある建物を利用していますが、外からは、どのような展示作品があるのか、まったく見えません。
建物の構造上なのか、敢えて目隠し方式なのか、足を踏み入れて初めて、どのようなものが展示されていのか、わかるるようになっています。意外性や驚きが、見る楽しさを倍増してくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1652708033013-XWXg04VcTo.jpg?width=800)
木々が多く、木漏れ日と、小鳥のさえずりが聞こえるなか、オープンスペースで足休め。
![](https://assets.st-note.com/img/1652708206531-2SYLDJfnZP.jpg?width=800)
Homo Faber(ホモ・ファーベル)シリーズ。
次回もつづく。
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか? 気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます! コメントを気軽に残して下さると嬉しいです ☺️