荻堂桂輔

イタリアンのシェフです。兵庫県西宮の夙川って所で17年程リストランテをやってます。 奥…

荻堂桂輔

イタリアンのシェフです。兵庫県西宮の夙川って所で17年程リストランテをやってます。 奥さんはオリーブオイルのスペシャリストで 子供は可愛い娘が3人。 趣味はロッククライミングメインの登山で雪山や沢もやってます。

最近の記事

これからの生き方

僕は生来、やりたい事が多い欲深な人なんで、 イタリア料理業界に身を置いているので、その延長線上でワイナリーやオリーブ園やチーズ造りや めっちゃくちゃやりたい事がいっぱいあるんです。 でも、体は一つなのと資金面や色々な事を理由をつけて、現実的じゃ無い言い聞かせてきました。 しかし、このコロナ禍の中、リアルが色々と掻き回されて 価値観や固定概念を初期化されて見ると なんだかその夢は叶いそうな気になり なんか楽しそうな人にコンタクトを取ってみると 面白そうな繋がりが出来ま

    • アルテシンポジオの2020年最後の営業は、本日30日で無事終わりました。

      終わった〜! なんか、もう泣いちゃうそう〜! 別にコロナが解決したわけじゃ無いけどー。 今年は本当に頑張りました。 正に一所懸命頑張りました。 それもこれも皆様があっての事です。 沢山の人に支えて頂いて、 もう本当に嬉しかったです。 そういう意味では幸せな一年だったのかもしれません。 ありがとうございました! そうは言っても大変でしたけどね。 二日酔い以外で頭痛くなったこともない能天気な僕でも、自粛期間中は考え込みすぎで、ずっと頭がパンパンでズキズキ。 恥ずかし

      • 僕の特殊能力

        今日は僕の特殊能力について話たいと思います。 実は僕には公表していない特殊能力があります。 家族と、極一部の人にしか話していないので もしかしたら他にも同じ能力持ちの方がいらっしゃるかもしれませんね。 客観的にみて、 僕は運が良いか悪いかと言えば、 良い方の部類に入るのだと思います。 でも、ラッキーマンかと聞かれたら ハイそうですと言える程のものではありません。 ギャンブルもやらないので そもそも 測る物差しがないのです。 基本ポジティブ思考ですし、 何でも良い風

        • コロナ禍の中で良かった事。

          おはようございます。 毎日、うちのソムリエの井原がプライベートグループの投稿の枕を 苦しみながら考えている姿を 見るのが楽しくてしょうがない荻堂です。 今日から6月ですね。 梅雨の月なので あまり好きでは無かったのですが、 これ程6月を待ち望む日が来るなんて思いもしませんでした。 非常事態宣言も解除されてしばらく経ち、 実際マスクや消毒用アルコールもチラホラ棚に並び始め、学校も再開されました。 徐々に生活が戻ってきている様に感じます。 久しぶりにお会いするいお客様とも

        これからの生き方

          [コロナ禍について思う事 後編]

          おはようございます。 少し蒸し暑い季節になりましたね。 マスクをしていると、小顔サウナマスクかってくらい汗をかくのに、 全然小顔になる気配の無い荻堂です。 昨日の続きです。 このコロナ禍を起点に、生活様式が大きく変わりました。 どこも自粛規制をしているので、 テーマパークや商業施設にも行けない子供たちは公園や川や森で遊んでいます。 虫取り網やバドミントンを持って歩いてる姿をそこらで見かけます。 昭和の遊びをする令和の子供たち 仄々して良いですね。 僕の子供の頃も休みの

          [コロナ禍について思う事 後編]

          [コロナ禍について思う事 前編]

          おはようございます。 マスクをつけると味見しづらいのは解るのですが、パスタの茹であげのタイミングや肉の焼き加減の感覚まで鈍ってしまうのに驚いている荻堂です。 もしかしたら時期尚早かもしれませんが、 思うところがあるので今回のコロナ騒動について書きます。 僕は兵庫県の夙川でイタリアンレストランを経営して17年になりますが、 これほどのピンチに陥ったのは初めてです。 「不要不急の外出はせず。人との接触をなるべく避けましょう。」 サービス業の僕はちょうどそこにポコッとハマ

          [コロナ禍について思う事 前編]

          [南イタリア周遊記vol.7]

          カリアリでは仔豚の丸焼きプルケッドゥを食べて サルデーニャの北西にあるアルゲーロへ ちょうどこの時期はアルゲーロで伊勢海老祭りがあると言うので楽しみにしていると 伊勢海老祭りは3年前を最後にやってないよって言われました。 でも市場は面白く伊勢海老はもちろん色々売られていました。 アルセッレと言う赤くないサルボウ貝みたいな 初めて見る貝や、 特に面白かったのはムール貝の生食 牡蠣にようなクリーミーさに驚きました。 折角なので伊勢海老はお刺身にしました。 たまに和食が食

          [南イタリア周遊記vol.7]

          [南イタリア周遊記vol.6]

          レッジョ ディ カラブリアから電車でシチリアに向かいます。 昔テレビで見た電車がフェリーに乗り込んで行くのも体験出来てご満悦です。 メッシーナ海峡ってどこか親しみがあるなぁ思ってフェリーから眺めてたんですが、明石海峡ですね。 電車でそのままタオルミーナまで行きます。 タオルミーナはシチリアでも有名な観光地で映画のグランブルーの舞台になった場所です。 ここにも青の洞窟があります。 ビーチ沖にある島に青の洞窟があるのですが、 メンテナンス中で閉鎖中でした。 なんですかそれメ

          [南イタリア周遊記vol.6]

          [南イタリア周遊記vol.5]

          プーリアからカラブリアまでの線路は単線で凄く時間がかかります。 午前にマルティーナフランカを出発して次の日目的地のストロンゴリに着いた時にはもう真っ暗でした。 知らない土地で真っ暗なのってすごく不安なのですが、 お世話になる家の息子さんが迎えにきてくれました。 真っ暗な駅が一気に明るくなる様な、超イケメンで、 どこからみても貴族の子息です。 今回ここの家の料理人からカラブリア料理を教えてもらいます。 イケメン息子が、うちの料理人は生粋のカラブレーゼだから方言強いよって心

          [南イタリア周遊記vol.5]

          [南イタリア周遊記vol.4]

          イタリアってタイムとかケーパーとかフェンネルとか色んなハーブが、普通に道端に生えてたりするんです。 なんだったら、野生のアスパラがツクシみたいに生えてたりもします。 ちょっとテンション上がりますよね。 牛や山羊もそのハーブを食べているので、複雑味のある美味しいミルクを出すのです。 次の目的地マルティーナフランカは、 そんなミルクでチーズを作っている農家さんを訪ねます。 放牧から搾乳、ヨーグルト、チーズ作りを体験します。 慣れてないからでしょうが放牧って結構と大変で、 は

          [南イタリア周遊記vol.4]

          [南イタリア周遊記vol.3]

          バジリカータ州の州都ポテンツァから車で30分南に行った所にあるアブリオーラが次の目的地 途中、牛やヤギが放牧されていて普通に道を歩いています。 この丘陵地帯にはポドリコ種と言う牛がいて 良質なミルクを産出します。 このミルクで作ったカチョカヴァロが特に美味しいのです。 ポドリコ種の仔牛がイタリアの語源になったと言う話を聞いた事があったので、目の当たりして大興奮! 濃いミルクを出す為に、めっちゃ痩せていたのにはビックリしましたが。 今の僕なら登りたくなるような岩陵にヤギが登っ

          [南イタリア周遊記vol.3]

          [南イタリア周遊記vol.2]

          チレントにあるアグリトゥーリズモでの滞在が今回の目的です。 カンパーニャ州サレルノ県の山の中にあり、 バジリカータ州の境辺りにある国立公園です。 このアグリトゥーリズモはウサギ、ヤギ、鶏、アヒルの飼育や養蜂などもしていました。 もちろん野菜も育ていて、 ここで出される料理の食材の殆どは自給自足でした。 オーナーさんはフリントストーンのお父さんにそっくりな大柄な人で、 僕らが料理を学ぶ為に南イタリアを廻っていると話すと、 パンやピッツァ、農園の野菜を使った料理など 色々教え

          [南イタリア周遊記vol.2]

          [南イタリア周遊記vol.1]

            南イタリア周遊記ローマ フィウミチーノ空港に到着 4年ぶりのイタリア この空気懐かしいですね。 4年前とは違うのは娘が居る事。 なんか不思議な気分です。 初日はローマ観光をしました。 国立パスタ博物館が楽しく パスタの歴史や地域性は勿論のこと 特に量産の歴史、 器械がどんどん進化して行くんです。面白い! 行かれたことのない方は一度行ってみてください。 オススメです。 ローマの次はカンパーニャ州ナポリへ 奥さんのドルチェの食べ歩きに付き合いながら お店で使うカトラリー

          [南イタリア周遊記vol.1]

          [アルテシンポジオオープン秘話vol.5]

          最近やたら起きる時間が早いのは、不規則なスケジュールのせいで、歳のせいでは無いと思い込もうとしている荻堂です。 イタリアから帰り、早速お店作りに取り掛かります。 イタリアに行ってる間、特に後半は業者さんと密に打ち合わせや状況報告のやりとりをしていたので、 造作は思った通りのものに仕上がっています。 こだわりのテラコッタや柱のアーチ、セラーもいい感じです。 厨房の設計も順調にやり取りしていたのですが、僕がイタリアに廻ってる間に、窯が欲しいと言い出したせいで、細かい打ち合

          [アルテシンポジオオープン秘話vol.5]

          [アルテシンポジオオープン秘話 vol.4]

          店舗の設計・施工について業者さんとデザイナーさんを交えて話しをしました。 僕からは お客様から見えるセラーと外の景色が見える厨房 この2つはどうしても欲しいと思っていたので、 それを伝えると、 ワインセラーって見せるものなんですか? 厨房って普通奥ですよね?そしたらもっと効率よくテーブルを多く置けますよ。 まあそんな答えが返ってくると思ってました。 ワインセラー見て楽しむ人に来てもらいたいのと 僕は自分が楽しまなければ良い料理を作れないと思っています。 外が見えればそ

          [アルテシンポジオオープン秘話 vol.4]

          [アルテシンポジオオープン秘話 vol.3]

          先ずは物件探し イタリアの住宅街とか田舎にあるリストランテみたいにしたかったので、 繁華街とかではなく、住宅街で探しました。 それと丁度この年に道路交通法の改正があって 飲酒運転の罰則金が30万になりました。 なので電車沿線の駅近物件のみに絞ってみます。 東京に行ってくると啖呵をきった手前 京都に居てると恥ずかしいので 京都以外を見てみました。 初めに僕の出身の北摂を廻りました。 高槻、茨木、吹田、豊中、箕面。 特に豊中は集中的に探しましたが、 物件って縁の物、中々見つ

          [アルテシンポジオオープン秘話 vol.3]