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[南イタリア周遊記vol.5]

プーリアからカラブリアまでの線路は単線で凄く時間がかかります。
午前にマルティーナフランカを出発して次の日目的地のストロンゴリに着いた時にはもう真っ暗でした。

知らない土地で真っ暗なのってすごく不安なのですが、
お世話になる家の息子さんが迎えにきてくれました。
真っ暗な駅が一気に明るくなる様な、超イケメンで、
どこからみても貴族の子息です。

今回ここの家の料理人からカラブリア料理を教えてもらいます。

イケメン息子が、うちの料理人は生粋のカラブレーゼだから方言強いよって心配してましたが、

僕はカラブレージの一家と仕事したことがあるからカラブリア方言は大丈夫って言うと

そうなのかって嬉しそうにしていました。

家に着いたら、お姉さんが出迎えてくれました。

ハイ、わかってました。そのまんま、お姫様です。

奥から出てきたお父さんとお母さんは
やっぱり、領主様と奥様です。
家もなんかお城っぽいですね。

人間関係もなんとなくですが封建制度が残ってそうな感じです。

イタリアって共和国なので爵位制は無いのですが、
貴族社会の名残は未だ残っています。
それが文化を残すことに貢献しています。

早速イケメン息子が料理人を連れてきてくれました。
この辺でも有名な料理上手なおばあちゃんで、

色々レクチャーしてくれるとの事です。

おばあちゃんはカラブリアの料理のレシピを指差し説明を始めます。

。。。。。


すみません。イタリア語で話してもらえませんか?

思った以上に方言が強かったです。
標準イタリア語で話してもらってやっとなんとかわかる感じです。
多分昔の仕事仲間のカラブレージは標準イタリア語で話してくれてたんだ
ですね。

でも料理のレクチャーは丁寧で分かり易かったです。

ここで出会えた料理は特に食材ですがサルデッレとンドゥイア、それと唐辛子とサルシッチャのポルペット。
パン粉が多めに入ったポルペットって苦手なんですが、これは旨い!
ここにも魔法使いがいました。

次の日レクチャーを受けたサルデッレとンドゥイアを探しに市場に行きます。

市場で完成品と材料を買って、戻ってから作って完成度を試したりしました。
もうキッチンがラボ化してます。

お陰でサルデッレの唐辛子と塩と生シラスの黄金律を見つけることができました!

次は同じカラブリア州のクロトーネ

クロトーネはブラッドオレンジとベルガモットの生産者農家のアグリトゥーリズモ。

迎えにきてくれたのは今度は変わって気の良いお兄ちゃん。

去年までミラノにすんでたらしく話が合います。

色々話していると、このお兄ちゃんカラブレーゼなのに辛いものが苦手らしいんです。

車中ずっとカラブレーゼ=辛い物好きは偏見だと言ってました。


ここの農園には無数のブラッドオレンジとベルガモットが植えていて、
絞り器を渡されて飲み放題だと言われテンションが上がり、
せっせと絞って飲みましたが、直ぐに失速。
そんなにいっぱいは飲めませんね。

ベルガモットは食用に適さないのですが
皮は製油を取ったりするぐらい香気が高いので
摺り下ろしてパスタに練り込んで見ました。

悪くは無いのですが、ベルガモットの香りの余韻がずーっと口に残ります。
これは失敗ですね。

ここの兄ちゃんがガチョウとブラッドオレンジの釜焼きを教えてくれました。
火がしっかり入ってますがオレンジと相性いいですね。

サラミ作りも教えてもらいました。


次の日シチリアに向かうために一旦レッジョ ディ カラブリアに。
久しぶりに都会です。

レッジョ ディ カラブリアでは久しぶりにネットが繋がる環境になったので、心配だった日本の業者とやりも終えて、シチリアに向かいます。

次回 シチリア


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