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[南イタリア周遊記vol.1]


 
南イタリア周遊記ローマ フィウミチーノ空港に到着

4年ぶりのイタリア
この空気懐かしいですね。
4年前とは違うのは娘が居る事。
なんか不思議な気分です。

初日はローマ観光をしました。
国立パスタ博物館が楽しく
パスタの歴史や地域性は勿論のこと
特に量産の歴史、
器械がどんどん進化して行くんです。面白い!
行かれたことのない方は一度行ってみてください。
オススメです。

ローマの次はカンパーニャ州ナポリへ
奥さんのドルチェの食べ歩きに付き合いながら
お店で使うカトラリー類を買い漁りました。

泊まりは超巨大火山帯Campi flegrei(フレグレイ平野)にあるポッツォーリという港町で
5日ほどアパルトメントを借りて滞在します。
港町なので毎日魚市場が開かれ、
週に一度大きな市もあるのでその二つが目当てでした。

滞在した5日間は正に魚尽くしのお魚天国
やっぱりイタリア!
貝類と海老、イワシ系の鮮度と物が良いですね。
白身魚は日本と比べるとうーんってなってしまいますが、豪快にグリルとかにすると何故か美味しいんです。
日本では見ないpesce cipollona という細くて赤い魚が気になりました。
どう言う調理法で食べるのでしょうか?
お店の人はパン粉焼きって言ってたけど。。

アパルトメントには中庭があって、
ランチは必ずそこにテーブル出して
買ってきた魚を色々料理して食べました。
楽しんでます!

その時間になると2階に住んでるおばあちゃんが洗濯物を干していて、必ず洗濯バサミを落とすんです。
その度に上に洗濯バサミを投げるのですが、

「ありがとう、どこから来たの?
日本?日本には行った事が無いわ。」

って毎回同じ事を大きな声で聞いてきます。
最後の方はこのくだりがランチ前の儀式だと思うようにしました。


ある日奥さんが

「近くにプロチダ島があるんだけど、行ってみない?」

と突然の提案。
この街とイスキア島の間にプロチダと言う島があって
港から船が出ていたので行ってきました。
時の流れから取り残されたような島で
とても美しい島です。
元々は外敵に備えた要塞でしたが、
未だ残る大砲からはもはや物々しさは感じません。
良いですね。また来たいです。


アパルトメントに戻り、お店の打ち合せのメールをしていると

2歳になる娘が、喉に何か詰まらしたらしく
うんんんうんん言ってます。

僕は焦って指を娘の口に突っこんでも口が小さくて入りません。逆さにして背中を叩いても出てくる様子がありません。

奥さんは、焦ってaiuto!!って言いながら助けを呼びに外に出ます。
え?そこまでするってちょっと思いましたが、

暫くしたら、沢山人が入ってきます。
収拾がつかないので一旦娘を抱っこして外に出たら、人だかりが出来ていました。

みんな救急車を呼ぼうとかタクシーの方が早いとか、近くの病院があるじゃないかとかあそこはヤブだからダメだとか真剣に考えてくれてます。
考えてくれすぎで、話がまとまらず前に進みません。

娘はまだしんどそうにしてるのですが、
呼吸器系詰まらして時間経ったらこんなんじゃ済まないと思うので、
僕が多分大丈夫だと思うと言うと

奥さんを筆頭にイタリア人達が何を言ってるんだ!
そんなの大丈夫なわけないだろ!
ってすごい剣幕で捲し立ててきます。

そんな時にアパルトメントの大家さんが何があったんだって帰ってきました。
事情を聞いた大家さんが車で病院まで送ってくれることになりました。

病院でレントゲンを撮ってもらって診察してもらった結果。
何も無いとの事でした。

お医者さんも良かったね何も無くて
って言ってくださいました。
本当に優しいです。

多分ですけど、行きの飛行機で娘が喉を痞えた時にジュースを飲ませたのに味を占めたんだと思います。
ウチは基本ジュースは飲ませない方針なので、ジュースが飲みたかんでしょうね。。。


病院から戻り、
夕飯の買い物をしに町を歩いていると
5分おきに街の人から

「どうだったお嬢ちゃん。大丈夫だった?」

って聞かれます。
なんだったら3階の部屋から声かけられたりもしました。

絶対前の人と話してたの聞こえてるはずなのに、
と言うかそのお嬢ちゃん抱っこしてるんですけどー。
本当に面白い国ですイタリアは!
お陰でその日はスーパーマーケットまで辿り着けず。
夜は有り合わせのもので済ませました。


ポッツォーリ、楽しい街でした。
流石火山の街、活気がありましたね。
1週間前もマフィアの抗争で車が爆破されたって言ってましたし。

次は同じカンパーニャ州のチレントに移動します。

まさかの一つの街で1話使っちゃいました。

次回 チレント


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