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例えば、雨風にうたれて地に落ちた杉の実。
ある者は雪の上、ある者は土の上。
ある者は日陰、ある者は日向。
ある者は温(ぬく)められ、ある者は朽ち。

そうした数々の条件を満たしてようやく発芽できたものを「勝者」と呼ぶことが
これまでの時代だったとして。
生きづらいなあと思う。

翻って、杉の実の目線から考えてみる。

ある者は雪の上、ある者は土の上。
ある者は日陰、ある者は日向。
ある者は温(ぬく)められ、ある者は朽ち。

そうした数々の条件を満たしてようやく発芽できた者を彼らは何と呼ぶのだろう。

言葉を打っては消し
打っては消し。
この空白をうめるのにどれほどの時間を費やしたか。

私には答えがわからなかった。

おそらくだが、
何とも呼ばず、名付けぬのではなかろうか。
という仮説。


©うみやまのあいだ、あめつちのからだ
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