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建築を取り巻く状況について

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おおらかな大地と建築が支える未来

おおらかな大地と建築が支える未来

「ラコリーナ近江八幡」再訪。

自然と建築の間をどう架橋するのか−藤森照信−。

屋根が芝生に覆われ、山から切り出した皮をむいただけの柱が並び、壁に泥を手で塗った仕上がり、

中心に設置された田んぼ。

大地が隆起してできたのか、丘が整理され作り上げられたものなのか。

全貌は明らかに普通じゃないけど心に染みて、不愉快さを感じない(其れがどれほど難しいことか)。
まだ新しいはずなのに、どこか懐かし

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地域産業としての木材の活用-高知県の事例-

地域産業としての木材の活用-高知県の事例-

今年3月、所属する建築士会連合会の活動の一環として高知県におもむき、高知県木材産業振興課の小原忠さん、艸建築工房の横畠康さんと「地域産業としての木造」をテーマとしてお話しさせていただく機会を得ました。

高知県は国内でも有数の森林県であり県土の84%が林野が占め、その割合は全国トップクラスです。

その森林資源を生かし、持続可能な木材還元サイクルを構築するための活動も官民一体として取り組んでいる先

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ウッドショックの状況を踏まえて

ウッドショックの状況を踏まえて

ウッドショックという言葉が建築業界を中心として昨今騒がれています。この現象は日本だけではなく実は今、世界中の建築業界がウッドショックで大騒ぎしているのです。

ではなぜこのようなことが起きているのでしょうか?

日本におけるウッドショックの流れ

2020年 夏
コロナによる景気好調に転ずる見込みが見えなかった為、日本の商社が海外からの木材輸入に対し積極的な購入を控え始める。
2020年 秋
日本

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「元利均等返済」と「元金均等返済」について

「元利均等返済」と「元金均等返済」について

ローンの返済方法は大きく分けると「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。何が違うのでしょうか。少しみてみましょう。

元利均等返済
元利均等返済とは、元金と利息を合わせて均等に返済していく方法です。毎月の返済額が常に同じ金額になりますので返済計画は立てやすくなると考えられます。一方、返済金額は一定である中で、返済金額に占める元金と利息の割合は変化していきます。

上の図が元利均等方式

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住宅ローンについて

住宅ローンについて

前回の投稿に引き続き、今回は住宅ローンについて記載してみます。

住宅ローンといっても種類は様々です。

主な借入先を以下にあげます。

1.銀行融資:最も一般的な融資。変動金利型、固定金利選択型、全期間固定金利型等の種類がある他、各銀行によって様々なサービスを展開している。

2.フラット35:住宅金融支援機構と民間金融機関がコラボで提供。最長35年の固定金利が魅力である反面、建物の性能に関して

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人生にかかるお金について

人生にかかるお金について

住宅を建てる際、大概の人が利用するのが住宅ローン、日本では9割を超える人が借りるそうです。

年収の何倍まで借りることができるの?という話もよく聞きますが、各々のライフプラン、生活スタイルによって変わってくるのではないでしょうか?

子供が何人いるのか?自動車ローンはいくら残っているの?最近よく聞く老後2000万問題ってほんと??

そう考えていくと年収の何倍という発想ではなくなってくるのではない

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