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読書感想文集

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徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
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2023年9月の記事一覧

読書感想文(357)冨田和成『鬼速PDCA』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今日二回目の投稿になりますが、9月に読んだ本の感想文を10月に投稿すると振り返りづらいので、今日中に投稿してしまいます。

今回読んだのは二年前の春に読んだ本です。
もうすぐ25歳になるので、人生設計を大きく考え直そうと思った時、二年前に沢山読んだビジネス書が目に止まりました。
その中でも、この本はタイトルにあるPDCA

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読書感想文(356)新井一樹『シナリオ・センター式 物語のつくり方』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々の実用書です。
少し前から自分でも小説を書いてみたいと思いつつ、全然上手く書けないので参考になるかもしれないと思って手に取りました。

感想とても良かったです。
何から始めればいいのか、何を考えればいいのかがとてもわかりやすくまとめられていました。
一度では頭に入りきらなかったので何度も読み返したいですが、ひと

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読書感想文(355)東野圭吾『聖女の救済』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はガリレオシリーズ第五巻です。
少しネタバレを含むので、まだ読んでいない方はご注意ください。

感想面白かったです。
最終的にどこに落ち着くのか、最終盤までわかりませんでした。
トリックについては、なかなか壮大で見事だなと思いました。最後に明かされるガリレオが疑った理由は言われてみれば当然で、ミステリを読み慣れている

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読書感想文(354)『にょにょにょっ記』(穂村弘・フジモトマサル)

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に穂村弘さんの作品です。
詩というべきか、日記というべきか……。

感想いいなと思うものもあれば、よくわからんなぁというものもありました。
普段とは違う感性に触れた感じがしたのは良かったです。
いや、むしろよくわからんなぁという方が自分にとって価値があるのかもしれません。

これはフロー体験のようなものかなぁと思

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読書感想文(353)早見和真『ひゃくはち』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は野球小説です。
多分中学生の頃に一度読んだきりなので、10年以上ぶりの再読です。
唯一覚えていたのは主人公の「さっちゃんか。いい名前だね。親に感謝だね」という口説き文句です。

感想この本は初めて読んだ中学生の頃、正直あまりピンと来ませんでした。
というのも、甲子園を目指す高校球児達が酒やタバコや女遊びばかりしている

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読書感想文(352)杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はまたミステリーです。
印象的なタイトルと話題性からずつと気になっていましたが、少し前にYouTubeのほんタメのチャンネルでヨビノリたくみさんが紹介していたのを機に読んでみることにしました。

尚、今回はネタバレに触れるので、まだ読んでいない方はご注意ください。
というか、是非この本を読んでください。オススメです。

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読書感想文(351)小坂流加『余命10年』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々にミステリではない小説です。
昨年、知人にオススメしてもらって買ったものの、積ん読なっていたのを読みました。

感想ん〜、正直に言うと、あんまり良いなとは思えませんでした。
なんとなく、ケータイ小説に近い雰囲気を感じました。
ただ、作者がこの本を書き上げてまもなく病気で亡くなったそうなので、そういう意味ではリア

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読書感想文(350)アガサ・クリスティ『スタイルズ莊の怪事件』(矢沢聖子訳)


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はミステリの女王、アガサ・クリスティのデビュー作、ポアロシリーズの第一巻です。

感想面白かったです。
序盤は名前がなかなか頭に入らずに苦労しましたが、終盤はシンプルに面白かったです。
古さはそれほど感じられず、とても読みやすかったです。
トリックも上手くて良かったです。

ポアロはとても独特なキャラクターで、無邪気

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読書感想文(349)東野圭吾『ガリレオの苦悩』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はガリレオシリーズの四巻目です。
この調子でいけば、今年中にシリーズ全巻読破できるかもしれません。

感想今回はついに内海刑事が登場しました!
最初は「女性ならではの視点」という立ち位置で登場です。
女性であることによる偏見に負けず、実験をやろうとする健気さが良いなと思いました。

今回の短編は結構ドラマで覚えているも

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読書感想文(348)東野圭吾『容疑者Xの献身』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はガリレオシリーズの第三巻です。
この作品は何年も前に映画化された時に読みました。
今回、ガリレオシリーズを初めから読んでいるので、再読しました。

感想面白かったです。
さすが最高傑作と言われるだけのことはあります。
ある程度内容は覚えていたので、伏線も意識しながら読み進めました。
それにしても、やっぱり東野圭吾さ

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読書感想文(347)歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は有名なミステリー小説です。
タイトルはかなり前から知っていましたが、手に取る機会がなかなかありませんでした。
最近、ミステリ欲が爆発したので、読むことにしました。

感想面白かったです。
正直、終盤まで結局どう話が収束するのかわからず、行く先のわからない舟に乗っているような気分でした。
最終的には、ミステリ要素とい

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読書感想文(346)くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はまたミステリです。
2023年の「このミステリーがすごい!」大賞で文庫グランプリを受賞した作品です。
このミスは外れないイメージがあるので、期待して読みました。

今回、感想で書きたいことの都合上、ネタバレを含みます。
まだ読んでいない方はご注意ください。
また、ちょっと批判的な内容も含まれます。当然個人の感想です

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読書感想文(345)東野圭吾『予知夢』


はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は前回読んだガリレオシリーズの第二巻です。
一巻を読み終えた日にちょうど電車が人身事故で止まったので、止まった駅の本屋でこの本を購入しました。

感想面白かったです。
今回はドラマで観た記憶が微かにあるものがありました。
「霊視(みえ)る」と「絞殺(しめ)る」です。
どちらもトリックや動機は覚えていませんでしたが……

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