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読書感想文集

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徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
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2022年12月の記事一覧

読書感想文(212)原田ひ香『三千円の使いかた』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

『サピエンス全史』の下巻を読んでいたのですが、内容が濃くて疲れていたところ、ふらっと立ち寄った本屋で見かけて読みたくなったので買いました。
買った当日に読み終えたのは久しぶりのような気がします。

この本は以前読書会で紹介された時から気になっていましたが、何となくタイミングがなかったので、読めて良かったです。

感想面白か

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読者感想文(211)ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上)』(柴田裕之訳)

はじめにこんばんは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

先日、今年100冊読むという目標を達成しましたが、そこに甘んじず年の瀬までできるかぎりの読書を続けたいと思っています。

今回読んだのは、超有名なビジネス書(?)です。
結構前に買っていたのですが、最近友人が読みたいと言っていて思い出したので読みました。

感想面白かったです。
色々とあるのですが、一番印象に残っているのは

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読書感想文(210)新海誠『すずめの戸締まり』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は現在全国の映画館で上映中の新海誠監督の新作「すずめの戸締まり」の小説版です。
本編を読み終えた後でようやく気づいたのですが、監督本人が書かれているんですね、驚きました。

感想この本を読むことにしたのは、映画でよく分からなかった部分がわかるかなと思ったからです。
結果、解けない謎の方が多かったのですが、映画では読み取

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読書感想文(209)岡潔『風蘭』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はついに今年100冊目です。
選ばれたのは、岡潔でした。
ちなみに今年1冊目は岡潔『春宵十話』でした。

感想とても良かった!と言いたいところですが、正直今回はほとんど理解できませんでした笑。
体感で10〜20%くらいでしょうか?
ただ、今すぐに理解できなくてもいつか理解できるさ〜と思いながら読み進めました。自分より明

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読書感想文(208)福岡伸一『生物と無生物のあいだ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はオススメしてもらった新書を読みました。
十年以上前に出版されていながら、未だに本屋で平積みされているのをよく見かける名著です。
私もタイトルは知っていましたが、今回初めて読みました。

感想面白かったです。
最初は「生物とは何か?」という哲学的な問いが中心でしたが、途中からはDNAの発見や細胞仕組みの解明が中心になっ

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読書感想文(207)『古事記』(新編日本古典文学全集,神野志隆光・山口佳紀訳注)

はじめにこんばんは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久々に古典を読みました。
古事記は今まで一度も通読したことがなかったので、とりあえず日本神話の原典を読んでおこうと思って手に取りました。

感想面白いところは面白かったし、面白くないところは面白くない、という感じでした。

面白くなかったところは、神や天皇の系譜が延々と述べられるところです。
二度と出てこない登場人物

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読書感想文(206)山中伸弥・羽生善治・是枝裕和・山極壽一・永田和宏『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はオススメしてもらった新書です。
著者の名前を見ると錚々たるメンバーです。
そしてタイトルからわかる通り、この本は超有名人達も同じ人間なんだというコンセプトを元に作られた本です。

文章は平易で、一人50ページずつくらいで読みやすいので、色んな人にオススメしたい本です。

感想とても良かったです。
正直に言うと、やっぱ

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読書感想文(205)砥上裕將『線は、僕を描く』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はまた映画化されている作品です。
水墨画はこれまでほとんど触れたことがなかったのですが、最近は禅宗に興味があることもあり、読んでみることにしました。

感想とても良かったです。
絵の小説だから綺麗なのですが、なんていうか、心が透けるような静かな綺麗さがあります。潔さ、とでもいいましょうか。文章そのものが無駄なく美しいと

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読書感想文(204)平野啓一郎『ある男』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は現在映画が上映中の作品です。
映画を観る前に原作を読んでおきたいと思い、読むことにしました。
しかし、実は買ったのはずいぶん前で、ずっと積ん読になっていました。
私は平野啓一郎さんの本を『マチネの終わりに』しか読んだことがありませんでした。しかし、この本は昨年読んだ中でも最も好きな作品です。
『ある男』を読み終えた今

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