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読書感想文集

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徒然なるままに書く読書感想文。基本的にネタバレは無しで、ネタバレする時は事前に予告します。
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2021年10月の記事一覧

読書感想文(93)J.K.ローリング、L.フレイザー作、松岡佑子訳『ハリー・ポッター裏話』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリー・ポッター関連書籍です。

感想この本はどうやらまだハリー・ポッターが完結していない頃に書かれたもののようで、まずそのことに驚きました。
普通、こういうものって全部完結してから出るものだと思っていたので……笑

ものすごくサラッと読めてしまったので、正直あまり印象に残ったところがありません笑。
そうなのかーと思

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読書感想文(92)司馬遼太郎『燃えよ剣 下』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は、『燃えよ剣』の完結編です。

感想上巻の後半から少しずつ終わりを感じさせるような雰囲気、そして近藤勇との関係が変わっていくような雰囲気がありました。

今作で最も印象に残ったのは、土方歳三の信念を貫く姿でした。
官軍か賊軍かなどは関係ない。勝つか負けるかなど論外。ただ忠義を尽くし戦うのみ。
今の世の中、時代の流れに

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読書感想文(91)司馬遼太郎『燃えよ剣 上』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は珍しく歴史小説です。
とても有名な作品なので説明は不要かもしれませんが、新選組鬼の副長・土方歳三の話です。

この本を読んだきっかけは、映画化していること、読書会で紹介されたこと、司馬遼太郎作品が好きな人に会ったこと、など色々とご縁があったことです笑。

感想普段聞き慣れない言葉が結構あったので若干の読みづらさはあり

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読書感想文(90)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『クィディッチ今昔』(ケニルワージー・ウィスプ著)

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリーポッター関連書籍です。

感想クィディッチの歴史が書かれた本で、歴史やチームの解説などが書かれていました。
世界観をより深めるのに面白かったですが、正直ピンときていません笑。
クィディッチの熱狂的なファンであれば、とても楽しむことができると思います。

この本は学術書なので、資料がよく引用されます。
その中には

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読書感想文(89)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『吟遊詩人ビードルの物語』(原語の古代ルーン語からの翻訳︰ハーマイオニー・グレンジャー)

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリーポッター関連書籍です。
シリーズ最終章の「死の秘宝」でダンブルドアからハーマイオニーに贈られた物語であるため、知っている方も多いのではないでしょうか?

ビードルの物語は童話であるため、とても短くて読みやすいです。
ハーマイオニーによる前書きやダンブルドアのメモがあるので、そういった遊び心も楽しい本でした。

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読書感想文(88)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと死の秘宝 7-Ⅲ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は遂にハリーポッターの完結編です。
読み終えた今、達成感のようなもので満ちています。

感想ついに長い旅が終わったなぁという感じです。
本当に色々とあったなぁと思います。
良いことも、悪いことも……。

今回は最終巻なので色々と繋がったわけですが、その展開の論理はまるでミステリー小説のようでした。
今でもわかったような

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読書感想文(87)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと死の秘宝 7-Ⅱ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリーポッターの続きです。

感想今回も、色々と衝撃的なことが起こりました。
仲間が死んでしまうのは本当に辛いです。
思い返せば、「アズカバンの囚人」までは誰も死んでしまうことはありませんでした。
「炎のゴブレット」から始まり、どんどん死んでしまいます。
もうこれ以上、死んでほしくないのですが、まだあと1巻残っていま

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読書感想文(86)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『ハリーポッターと死の秘宝 7-Ⅰ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

久しぶりの読書感想文です。
しばらくサボってしまっていましたが、また本を読んでいこうと思っています。

今回は、これまた久しぶりのハリー・ポッターです。
「謎のプリンス」から一ヶ月経っていますが、話はよく覚えています。
今月末に兵庫県立美術館の「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展に行くので、それまでには「死の秘宝」も読み終え

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読書感想文(85)小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は専門外の分野です。
You Tubeのとある動画で紹介されていて、面白そうだなと思って手に取りました。

感想軽い気持ちで読み始めたのですが、割とがっつり専門書だったのでしんどかったです笑。
200ページ弱しかありませんが、読むのにかなり時間がかかりました。

まずそもそも「ケアの倫理」とはなんぞやというと、「正義の

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読書感想文(84)東野圭吾『マスカレード・ナイト』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はマスカレード・シリーズの完結編(?)です。
元々映画化をきっかけに読み始めたので、あとは映画版「マスカレード・ホテル」を観て、この作品の映画版も観に行こうと思っています。

感想今回も楽しく読みました。
ただし、謎解きには全く歯が立ちませんでした。
明かされてみるとある程度の推理は可能だったなぁと思いましたが、真相に

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読書感想文(83)金子みすゞ『金子みすゞ童謡全集① 美しい町・上』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は詩集です。
先日『金子みすゞてのひら詩集』を読んで、もっと金子みすゞの詩を読みたいなと思って買いました。
それから毎晩寝る前に少しずつ読み進めていました。

感想やはりとても良かったです。
金子みすゞの詩は視点が様々であり、その感性には敬服します。
自分以外のもの、人間以外のものへの優しさが溢れている詩が多いように思

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読書感想文(82)ロバート・L・スティーヴンソン作、田口俊樹訳『ジキルとハイド』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はとても有名な作品ですが、初めて読みました。
読んだきっかけは最近再開した小学生の頃の友人が今読んでいると話していたことです。
150ページほどの短い作品なのですぐ読めそうだなと思って読みました。

尚、今回はネタバレを含むのでご注意下さい。

感想事前知識はほとんど無かったのですが、裏表紙のあらすじでネタバレを喰らい

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読書感想文(81)東野圭吾『マスカレード・イブ』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はマスカレードシリーズの二作目で、短編集です。
タイトルの通り、『マスカレード・ホテル』以前のお話です。

尚、今回は少しネタバレを含むのでお気をつけください。

感想今回、今更ながら「マスカレード」の意味をきちんと把握しました笑。
『マスカレード・ホテル』においても、「ホテルマンはお客様の仮面を取ってはならない」とい

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読書感想文(80)東野圭吾『マスカレード・ホテル』

はじめにこんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は久しぶりの東野圭吾です。
どのくらい久しぶりかというと、小学生の時に『容疑者Xの献身』を読んで以来です。なので十年以上ぶりです。

読もうと思ったきっかけは、現在第3作目『マスカレード・ナイト』が映画化されていることです。
せっかくの機会なので、原作を読んだ上で映画を観ようかなと思っています。

感想まず意外だったの

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