読書感想文(90)J.K.ローリング作、松岡佑子訳『クィディッチ今昔』(ケニルワージー・ウィスプ著)

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回はハリーポッター関連書籍です。

感想

クィディッチの歴史が書かれた本で、歴史やチームの解説などが書かれていました。
世界観をより深めるのに面白かったですが、正直ピンときていません笑。
クィディッチの熱狂的なファンであれば、とても楽しむことができると思います。

この本は学術書なので、資料がよく引用されます。
その中には詩や戯曲もあったのですが、もしかするとこれは実際にある詩や戯曲を元に作られているかもしれないなと思いました。
日本語だったこともあり、どうなのかはわかりませんが……。

また、一つ気になったのはアニメーガス(動物もどき)についての叙述です。

羽のある動物に変身できる数少ない「動物もどきアニメーガス」は飛ぶことができるが、これはごく稀な例である。コウモリに変身した魔女や魔法使いは、空中に舞い上がることができるが、なにしろコウモリの脳みそでは、飛び上がった瞬間、どこにいくつもりだったか忘れてしまうにちがいない。

しかし、先日読んだ『吟遊詩人ビードルの物語』において、アルバス・ダンブルドアのメモに次のような記述があります。

動物もどきアニメーガス」は、動物の形態を取る間、人間の言語能力を保持できない。しかし、人間としての考えや論理能力はそのままである。これが「動物もどきアニメーガス」と動物への変身との根本的な違いであるということは、学齢の子供ならみな知っている。変身の場合は完全に動物になってしまうので、魔法など知らず、自分が魔法使いであったことも認識していない。

つまり、アニメーガスであればコウモリであろうと、どこに行くはずだったのか忘れないはずです。
本筋ではありませんが、この点についてはケニルワージー・ウィスプ氏の主張に疑問があります。

おわりに

ハリーポッター展に行くまであと3日です。
それまでにできればあと2冊、本を読みたいと思っています。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。

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