新垣弘美

新垣形成外科で分子栄養学を指導している新垣です。発達障害の息子を試行錯誤で育ててきまし…

新垣弘美

新垣形成外科で分子栄養学を指導している新垣です。発達障害の息子を試行錯誤で育ててきました。 栄養満点のご飯を食べたら脳も良くなるかな〜と頑張ってみたら、まさかの医学部合格、医者になりました。 これは奇跡の話ではなく、栄養で人生は変えられるというお話です。

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  • 分子栄養学で発達障害児を育ててみた

    新垣形成外科で分子栄養学を指導している新垣です。発達障害の息子を試行錯誤で育ててきました。 栄養満点のご飯を食べたら脳も良くなるかな〜と頑張ってみたら、まさかの医学部合格、医者になりました。 これは奇跡の話ではなく、栄養で人生は変えられるというお話です。

最近の記事

#19 まさかの成長ホルモン分泌不全|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

今日は息子の別の病気についてのお話です。低体重で生まれたので、息子はずっと小さく、小学校に入ってもクラスで一番低い方でした。さすがに、これはまずいと思ったのは、2歳違いの妹に背を抜かれてしまった時。身長差が20cm近くになってしまい、やっぱりこれはおかしい。いくら小さく生まれたとしても、ちょっと違うなと思いました。 当時、私自身は甲状腺機能亢進症という病気になっていました。甲状腺ホルモンは子供の成長にも欠かせない重要なものなので、もし、子供も甲状腺疾患だとしたら、これが成

    • #18 壁!壁!壁!を止められなくて|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

      発達障害の息子の特徴的なことが自傷行為でした。自分で自分を痛めつける。そういった変わった行動をしていました。当時の私は、知識がなく、またその発達障害という言葉が一般的でもなかったので、息子の「自分で自分を痛めつける」という自傷行為が全く理解できませんでしたし、それに対してどう対応していいか分かりませんでした。大変辛かったです。 息子は自傷行為はありますが、暴力自体は大嫌いです。究極の平和主義。とにかく争い事は嫌いです。売られても買うことなく、叩かれても叩き返すことが一切あ

      • #17 砂糖は悪魔のおやつ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

        今日はおやつについてお話したいと思います。私が発達障害の息子に与えてきたおやつについて、駄菓子や市販のおやつは極力避けてきました。誕生会やクリスマスなど、特別な時には、市販のおやつも購入しますが、普段はできるだけ手作りのおやつを息子に与えてきました。 このことは結果的に息子の発達障害の改善につながったと考えています。市販のおやつや駄菓子が良くない理由は、その中に含まれる砂糖です。以前にも述べたように、砂糖は脳に悪影響を及ぼすことがありますが、発達障害の症状を悪化させる可能性

        • #16 自分のトリセツ進化バージョン|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          発達障害の息子は、たくさんのことが本当にできませんでした。普通の子どもができることができなかったり、成長してもできないままのことがあります。 その中でも、特に教科書を時間割通りに用意できないという問題がありました。国語、算数、理科、社会の教科書を時間割通りに並べ、ランドセルに入れる作業ですが、息子は何度やってもできませんでした。 なぜできないのか、私にもわかりませんでした。どう指導すれば良いのか、本当に手詰まりの状態でした。そのため、息子のランドセルをチェックするのが私の

        #19 まさかの成長ホルモン分泌不全|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

        • #18 壁!壁!壁!を止められなくて|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

        • #17 砂糖は悪魔のおやつ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

        • #16 自分のトリセツ進化バージョン|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

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        • 分子栄養学で発達障害児を育ててみた
          19本

        記事

          #15 人を判断する基準って何?|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          発達障害の子どもたちは、確かにお勉強や集団行動は本当に難しいですが、お勉強や集団行動ができないからといって、心が劣っているわけではありません。 お勉強や集団行動ができないと、なんか頭も悪いんだぞ、というように思われることがありますが、実際には心のあり方は普通のお子さんと全く同じです。 困っている人がいたら助けたいと思うし、優しく接したいと思うし、褒められたら嬉しいし、悲しんでいる人がいたら、どうしたらいたわってあげられるか考える感情を持ち合わせています。ですから、道徳性は

          #15 人を判断する基準って何?|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #14 ひらがなからの卒業、大人社会の第一歩|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          高校三年生になるまでは勉強が全くきなくて、クラスの最下位スタートでした。しかし、高校三年生になって突然トップになりました。もちろん、天才になったわけではありません。高校三年生の勉強はわかるのですが、それ以前の勉強はインプットされていないので、本当にちぐはぐな状況です。基本的なことを知らなかったり、難しいことは知っていたり、そんな感じです。 息子が一番苦手だったのが漢字を覚えることです。ひらがなで全部書いてしまいます。高校生になっても、ひらがながメインの文章を書いています。大

          #14 ひらがなからの卒業、大人社会の第一歩|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #13 チャレンジを無謀と言うなかれ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          息子は小学校から高校2年まで、勉強が全くできませんでした。高校に入学して進学クラスに入れても、最初はクラスで常に最下位。それが高校3年に進級すると、急にクラスで一番の成績を収めるようになり、周囲も本人も驚きました。 息子は授業を聞くだけで、知識が頭にどんどん入ってくると言っていて、学校のテストでは成績が上がったのですが、でも、新しいことは頭に入っても、過去の知識、中学や高校1、2年の内容が全く頭になかったため、全国模試では低い成績でした。 夏休みには担任の先生と面談し、先

          #13 チャレンジを無謀と言うなかれ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #12 ある日突然、脳が目覚めた!|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          息子の勉強に関して一番心配していたのは、彼の高校受験でした。もし受験に失敗してしまったら…、彼がどこにも進学できないことを考えると、本当に心配でした。 そこで、私は中高一貫教育の私立学校に息子を進学させることにしました。息子が小学校6年生の時のことです。近所にいくつかの塾があり、見学に行きましたが、残念ながら体験授業で全て断られました。 塾に迎えに行った際、「お母さん、もしかして間違った塾に来ていませんか?」と言われました。息子には発達障害の特徴があり、授業に集中できない

          #12 ある日突然、脳が目覚めた!|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #11 ウルトマランと同じ3分間|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          息子の学習方法についてお話ししたいと思います。私自身は、親から勉強しなさいと言われたことがありませんでした。父親は戦争中に小学校や中学校に通えなかったため、学ぶ機会が限られていました。 「自分は勉強したかったけれどできなかった。だから君たちは好きなだけ勉強してもいいんだよ」と、私に勉強を強制するのではなく、楽しんで学ぶことを奨励してくれました。 息子が小学1年生の頃、算数が苦手で、私は叩くなどして勉強を強制してしまったこともありましたが、父の言葉を思い出し、後に違うアプロ

          #11 ウルトマランと同じ3分間|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #10 空気が読めない|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          息子は発達障害で、落ち着きがなく、よく叫んだり泣いたりしていました。そして、もう1つ大きな問題は、彼の年齢に応じた協調性や社会性の発達が見られなかったことです。 集団での行動が難しく、小学校低学年の時はゲームや遊びでもルールを理解できず、勝ったり負けたりしても納得できず、終わっても受け入れられませんでした。グループ分けだけでも泣いてしまうことがありました。 他の子たちと一緒に行動することが難しかったのです。一般的に言うと、彼は「KY(空気が読めない)」でした。 子供たち

          #10 空気が読めない|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #9 脳はコレステロールで作られる|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          発達障害は早めの対策が本当に重要です。日本では発達障害の診断が遅れがちですが、私の息子の場合、3歳児検診で先生から自閉症児の傾向が指摘され、就学前の6歳検診でも同様の指摘を受けました。なので、実際の対策は6歳からです。 早めの対策が重要な理由は、脳の成長が体の成長よりもはるかに速いからです。体の成長は男の子の場合、第二次成長期が終わるまでに16から18歳になると考えられますが、脳はもっと早く成熟します。通常、脳が大人の域に達するのは7歳前後で、これは小学校1年生の頃に当たり

          #9 脳はコレステロールで作られる|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #8 テストは0点でも計算はバッチリ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          息子の小学校時代の学力は非常に低く、国語と算数の成績は10点や30点でした。息子はひらがなは読めたものの、内容理解ができませんでした。私は彼を叱りながらも答えを引き出そうとしましたが、今ではそのやり方を反省しています。 実は、私自身が平仮名を読むことはできるけれど、理解できない状況に陥りました。それは、コロナデルタ株に感染した時のことです。急速に重症化してしまい、ICUで約一カ月入院。退院後は日常生活を送ることができず、1ヶ月間は車椅子を使用し、酸素吸入器は2ヶ月間必要でし

          #8 テストは0点でも計算はバッチリ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #7 ヒソヒソ話もできないの|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          息子が幼い頃、彼の落ち着きのなさは目に余るものでした。ファストフード店に行っても、彼は3秒と座っていることができず、外食は常に大変でした。勉強も困難で、丸が描けないことがありましたし、線と線を結べないこともありました。 また、いつも奇声を発していました。ギャーギャーギャーギャーと叫びながら、ひそひそ話ができない子供でした。これらは発達障害の特徴であり、本人は声を抑えようとしているつもりでも、調整できませんので、理解していただければと思います。 これらの運動機能に関して、神

          #7 ヒソヒソ話もできないの|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #6 無邪気とイジメは紙一重なので|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          できないことが多い息子でしたが、小学校に上がるまではいじめにあったことがなくて、小学校に上がって初めてこの「いじめ」というものを親子共々体験しました。今覚えば、それがあったから今の息子がある。乗り越えて強くなった息子がいるかなと思っています。 今日は栄養のお話というよりも発達障害の人が、どんな風ないじめを受けたきたのかということをお話しします。 まず小学校に上がって最初のいじめは、一年生の時です。遠足の時に、水筒の水が飲めなかったというから、どうしたのかと思ったら、水

          #6 無邪気とイジメは紙一重なので|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #5 砂糖が脳をダメにする|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          発達障害の息子は特性として多動性が強く、3秒椅子に座ることができない。でも、それも小学校の高学年になれば落ち着くかな? と期待していました。しかし小学校6年生になっても変わらず、外食に行くのも本当に難しいほど…やっぱり落ち着きのない子供でした。 この多動性は、怒っても叱っても難しい。だって原因はドーパミンだから。ドーパミンは脳の神経伝達物質。腸内環境が悪かったら、腸と脳は連絡を取り合っている(腸脳相関)のでドーパミンがうまく分泌されません。分泌が正常でないと、多動か動作が緩

          #5 砂糖が脳をダメにする|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          #4 ぜんぶドーパミンのせい!? |発達障害児を分子栄養学で育ててみた

          発達障害や自閉症の子供たちのおなかの中に住んでいる腸内細菌には、特徴があります。感情や行動を制御する神経伝達物質と呼ばれるものが、この子供たちの場合、うまくできないことが分かっています。例えば、「ドーパミン」や「セロトニン」という言葉を聞いたことがありますか?これがうまく作れないと、子供たちがいつも元気で落ち着かない状態になることがあるんです。 三歳の健康診断で、私の子供は丸を描くのが苦手だと指摘されました。普通は簡単に描けるものなのに、息子は戻ってこれないカーブを描いてし

          #4 ぜんぶドーパミンのせい!? |発達障害児を分子栄養学で育ててみた