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#5 砂糖が脳をダメにする|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

発達障害の息子は特性として多動性が強く、3秒椅子に座ることができない。でも、それも小学校の高学年になれば落ち着くかな? と期待していました。しかし小学校6年生になっても変わらず、外食に行くのも本当に難しいほど…やっぱり落ち着きのない子供でした。

この多動性は、怒っても叱っても難しいだって原因はドーパミンだから。ドーパミンは脳の神経伝達物質。腸内環境が悪かったら、腸と脳は連絡を取り合っている(腸脳相関)のでドーパミンがうまく分泌されません。分泌が正常でないと、多動か動作が緩慢か。発達障害のお子さんが多動があるからといって、しつけで良くなるものではないということです。

ドーパミンが体の中で作られているということは、元は栄養で作られているということ。ドーパミンは何から作られているかというと、フェニルアラニンというアミノ酸の1種です。 アミノ酸はタンパク質に多く含まれているものですですから、タンパク質をしっかり摂っていただかないと十分にドーパミンを作ることはできません

ドーパミンを作る時に、特にビタミンB6やナイアシンを使います。ビタミンと名前が付いていますが、最も多く含まれているのはお肉や魚や乳製品のたんぱく質です。

ドーパミンは「ご褒美モード」のようなもので、達成感とか満足があるときに急に分泌されます。そして、特にこのドーパミンをいっぱい出すのが砂糖です。発達障害のお子さんは、よく砂糖を欲します。そして砂糖を食べると、一気にドーパミンが放出されて一時的に落ち着きますが、ドーパミンの効果が切れると、逆に調子が悪くなります。

おやつで砂糖を食べると一瞬で元気になりますが、その後が大変。砂糖は報酬系が非常に強いので、やめるのが難しくてどんどん欲しくなり、最初は1つのおやつで十分だったのに、だんだん物足りなくなって2つ、3つと増えます。だから、発達障害の子供たちに砂糖を多く含むおやつなどを与えすぎると逆にこの多動が悪化してしまいます

しかし、子供が糖質を欲するのは、生まれながらの本能です。子供はエネルギーを活発に使っているので、定期的に糖質を優先して摂りたいというのが本能的に備わっています。

では、おやつはどうしたらいいの? です。私が家で作っていたのは、おにぎりやヒラヤーチー(沖縄風チヂミ)でした。糖質以外のもの、例えばチーズ等でもいいのですが、たぶん、たんぱく質系とかこうったものでは、子供のエネルギー補給には少し足りないのかもしれません。やっぱり簡単にできる「おにぎり」は、とてもいいんじゃないかなと思います。


では、ウロウロする落ち着きのなさの原因ドーパミンですが、日常生活ではどうしたらいいでしょうか?

私も本当に大変でした。ある時「夢中になると落ち着く」ことが分かりました。プラレールや電車、好きなゲームのカードなど、夢中になるとじっとしていました。これってドーパミンなんですね。だから何か集中できるものを与えてあげれば、達成感が得られます。自前のドーパミンですね。

それから体を動かすのも効果的でした。息子をよくいろんなところへ連れてきました。海や川で泳いだり、山で木に登ったり、裸足で土の上を走り回ったりとか。自然にふれることは本当に良かったと思います。

以上はstand.fmの要約記事です
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