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#19 まさかの成長ホルモン分泌不全|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

今日は息子の別の病気についてのお話です。低体重で生まれたので、息子はずっと小さく、小学校に入ってもクラスで一番低い方でした。さすがに、これはまずいと思ったのは、2歳違いの妹に背を抜かれてしまった時。身長差が20cm近くになってしまい、やっぱりこれはおかしい。いくら小さく生まれたとしても、ちょっと違うなと思いました。
 
当時、私自身は甲状腺機能亢進症という病気になっていました。甲状腺ホルモンは子供の成長にも欠かせない重要なものなので、もし、子供も甲状腺疾患だとしたら、これが成長障害の原因かもしれないなと思いました。
 
それで小学校4年生のときに小児科を受診し検査をした結果、甲状腺ではなく、成長ホルモン分泌不全という病気だとわかりました。
 
成長ホルモンの分泌量が非常に少ないということでした。これは難病指定で、手帳が交付されて成長ホルモンの注射の治療が始まりました。まさかそういうことになるとは思わなかったので驚きました。これもやっぱり脳の未発達が原因じゃないかなと思っています。
 
私の妊娠中の栄養不良が(貧血がひどかったですし)発達障害だけではなくて成長ホルモン分泌不全という病気にも繋がってしまったんだと、本当に本当に本当に本当に後悔して息子には申し訳ない思いでいっぱいでした。
 
成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されます。成長ホルモンが分泌されると、体全体の細胞分裂が活発になって、骨や筋肉の成長を促します。
 
では、成長ホルモンの材料を何だろう? と、成長ホルモンの材料を入れたら、成長ホルモンが作られるのかっていうと残念ながら作られません。
 
成長ホルモンはペプチドホルモンと言われています。ペプチドホルモンはタンパク質からつくられます。特に成長ホルモンに使われるのがアルギニン。アミノ酸です。作られる時に亜鉛も使われます。でも、それを入れたからといって、成長ホルモンが分泌されるというわけではないです。
 
アルギニンや亜鉛は、通常の成長期のお子さんたちに補ってあげると、この人が持っている身長の伸び率を最大にすることはできます。
 
でも、成長ホルモンを分泌不全のお子さんにこの栄養を与えても成長ホルモンがつくられるというわけではないです。これは脳の病気だからです。
 
ですので、成長ホルモンを分泌不全の場合は、成長ホルモンそのものを注射で投与する治療を行います。
 
成長ホルモンの分泌は、寝ている時が一番活発です。人は寝ている時に、細胞に損傷がある場合は修復したり、いらないものを排出したり、免疫も特に活発に動きます。NK細胞が、自分の体を管理して、なにかおかしな点があれば、この免疫細胞が活発に働く。成長ホルモンもその時に分泌されます。
 
睡眠ってとっても大事なのですね。寝る子は育つということわざがありますが、本当です。子供の身長をしっかり伸ばしたいのなら、早寝早起き、朝ごはん。
 
息子は成長ホルモン分泌不全ということが分かりましたので、小学校4年生から注射の治療が始まりました。でも、めでたしめでたしというわけではなかったんです。
 
成長ホルモンの注射が始まると、確かに背は伸びるんです。でも栄養が足りなくて、身長が伸びるのにその骨を作る材料、筋肉を作る材料というのが不十分なので、すぐに成長痛を起こしてしまいました。
 
成長しようとするのに栄養が不十分なため、関節に炎症を起こしてしまいました。立って歩いても痛いと泣き出して体育の授業も受けられないような状況でした。
 
この成長痛の一番の原因は貧血です。私も貧血でした。貧血慣れしていたのか無自覚で、毎日栄養のために一生懸命頑張って料理をしていましたが、内容は良くなかったです。
 
野菜中心でタンパク質は豆腐や卵。これでは貧血改善は無理です。速やかにヘモグロビンを改善するだけの鉄は入っていません。
 
ですから、成長の注射が始まっても、また新たな栄養欠損で親子共々困り果てるという状況になりました。

お知らせ

沖縄県宜野湾市「新垣形成外科」にて分子栄養学に基づいた栄養療法を行っております。遠方にお住いの方へは、ZOOMでの栄養カウンセリングを行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

新垣形成外科

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