見出し画像

#8 テストは0点でも計算はバッチリ|発達障害児を分子栄養学で育ててみた

息子の小学校時代の学力は非常に低く、国語と算数の成績は10点や30点でした。息子はひらがなは読めたものの、内容理解ができませんでした。私は彼を叱りながらも答えを引き出そうとしましたが、今ではそのやり方を反省しています。

実は、私自身が平仮名を読むことはできるけれど、理解できない状況に陥りました。それは、コロナデルタ株に感染した時のことです。急速に重症化してしまい、ICUで約一カ月入院。退院後は日常生活を送ることができず、1ヶ月間は車椅子を使用し、酸素吸入器は2ヶ月間必要でした。職場復帰にはさらに3〜4ヶ月かかり、仕事に復帰しても通常業務は不可能な状況でした。

この時、体だけでなく、脳も影響を受けました。コロナにかかるとブレインフォグ(脳の霧)と呼ばれる状態になることがあります。私自身も、言葉は理解できるものの、何を言っているのか全くわからない状態になり、そのため、本を読むこともできなくなりました。

例えば、漢字は読めますよね。漢字は中国から来た文字で、意味を知らなくても一つ一つは分かりますよね。英語のアルファベットも同じで、綴りの単語は読めるけれど、意味が分からないことがありますよね? 

きっと息子が小学校の時も、文字は読めるけど意味が理解できない状態でした。私は、息子が本を読むことができない代わりに、読み聞かせを通じて彼が楽しめる世界を提供しました。彼は絵本の中に自分が入って泣いたり笑ったりする体験をしました。息子は音声での理解はできるけれど、文字だけでは理解できないことがわかりました。

小学校の高学年では、息子にテストの点数を取らせることを諦めました。小学校のテストで80点を目指すために息子を苦しめるのは、彼も私も辛いです。漢字の理解や書き方には限界がありますが、平仮名で書ければ問題ありません。

だからこそ、テストの点数を取ることよりも、将来の生活に役立つスキルを身につけさせるトレーニングを重視しました。教育は将来の生活に役立つように工夫し、国語や算数を日常生活で応用できるようにしました。

ご飯の時に大皿におかずを盛り付けるようにしました。とんかつや天ぷらなど、一口大にしてしまって、無駄に盛り付けていました。例えば、お皿に10個盛り付けると、うちが5人家族なので、「お皿に10個あるよ、5人家族だと一人幾つ食べればいいのかな?」と考えます。

自分の分だけを食べるように、他の人のものは食べないように言うと、まだ割り算などの概念を知らないけれど、10個あるから2個かなというふうに計算できるようになります。

学校の算数のテストはできないけれど、家ではこういったことができるから、まあいいかなと思っています。

でもね、これはなかなか難しいんですよ。ひとりだけ教育できないのが夫です。皿の上に10個あるなら、一人2個って瞬時に計算できるだろうに、子供たちがゆっくり食べていると、夫は3個食べてしまうんです。なんで大人のあなたが計算できないのよ! と思いましたが…でも、こういうことを繰り返していくと、子供たちの実践的な学習になりました。


他には、スーパーで3個買ったら1個おまけというキャンペーンがあるでしょう。息子が「お母さん、3個買ったら1個おまけだよ。お得だね」と言うので、私は「違うよ、実はからくりがあるんだよ。3個買ったら1個おまけじゃなくて、最初から4個の値段だったんだよ。4個売るための戦略なんだ」と説明しました。

私はこうしたことを結構言っていました。将来、息子が生活の中で他人を騙したり騙されたりしないよう、正しい知識を身につけるように日々努めました。

ということで、息子は小学校の算数の成績は悪かったのですが、暮らしの中で学び、計算がとても大好きになりました。これで中学校と高校と進んでいきますが、この数学が、やがて息子を大きく成長させてくれる基礎になっていったんですね。本当に子供の時の生きた教育って大事だなと思いました。

以上はstand.fmの要約記事です
音声はこちらからお聞きいただけます。

お知らせ

沖縄県宜野湾市「新垣形成外科」にて分子栄養学に基づいた栄養療法を行っております。遠方にお住いの方へは、ZOOMでの栄養カウンセリングを行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。

新垣形成外科

〒901-2227
沖縄県宜野湾市字宇地泊2-24-22

サプリメント外来
https://arakakibiyou.com/

Phone:098-897-0112
公式LINE:https://line.me/R/ti/p/@855krkhg
Instagram:https://www.instagram.com/arakaki._.sapuri/
X:https://twitter.com/arakaki_sapuri

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?